貴志 祐介 |
作品 |
あらすじ |
五つ★判定 |
天使の囀り<角川ホラー> |
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。
恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン
調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れて
いた「死」に魅せられたように、自殺してしまう。
さらに、調査隊の
他のメンバーも、次々と異様な方法で自殺を遂げていることがわかる。
アマゾンでいったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の
囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか? |
★×3
題名からは想像もつかない、恐るべしバイオ・ホラー! |
青の炎<角川文庫> |
櫛森秀一は、湘南の高校に通う17歳。
女手ひとつで
家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。その平和な家庭の
一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。
母が10年前、再婚し すぐに別れた男、曾根だった。
曾根は秀一の家に居座って傍若無人
に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。
警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は
決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを・・・。
完全犯罪に 挑む少年の孤独な戦い。 |
★×5
作者の思惑どおり秀一に共感し、ラスト1行では涙が
こぼれ落ちました。 |
黒い家<角川ホラー> |
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定
に忙殺されていた。
ある日、顧客の家に呼び出され、期せずにして子供の
首吊り死体の第一発見者になってしまう。
ほどなく死亡保険金が
請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、
独自調査に乗り出す。
信じられない悪夢が待ち受けていることも
知らずに・・・。 |
★×5
ページをめくるごとに話に引き込まれ、しおりを
挿むことをためらわせます。後半部分はもうハラハラしっぱなしです。 |
クリムゾンの迷宮
<角川ホラー> |
藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで
目覚めた。
視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが
覆っている。
ここはどこなんだ?
傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、
メッセージを映しだす。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始
された・・・」
それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの
始まりだった。 |
★×5
主人公がこのゼロサム・ゲームをどう生き延びる
のか興味津々。 |