第5話『誕生!覇王魏延文長!』
魏延「よもや貴様が、こんなにも早く敗れるとはな……しかし、この俺の下に真っ先に来た事だけは褒めてやる。さすが司馬仲達、機を見るに敏よ」
司馬懿「……恐れ入ります」
曹操軍を撃退して成都帰還した俺は、恭しく頭を下げる司馬懿と対面していた。
亡ぼされた司馬懿軍から漢中に流れてきた二人とは、なんと司馬懿と司馬昭の父子だったのだ。
欲を言えばもっと沢山流れてきたほしかったが、曹操との決戦を控えたこの時期に優秀な軍師を得られた事は大きい。
もちろん、三国一抜け目無いこの男の事、そこまで見越して俺のもとに来たのだろうが。
司馬懿を軍師に任命すると、早速一働きしてもらう事にした。
天水で孫策に登用されていた張郃を、親愛関係にある司馬懿で引き抜かせたのだ。
司馬懿「張郃殿をお連れしました」
張郃(無双)「魏延様の漢中や成都での見事な戦ぶりには、かねがね感服しておりました」
魏延(なら、最初から流れて来いよ)
張郃「この張儁乂、これからは魏延様の為に舞いましょう!」
更に255年1月。司馬昭を慕ってか長安に居た賈充が漢中に流れてくる。
司馬昭「こちらが賈充に御座います」
賈充「司馬昭様の勧めで参りました」
魏延「うむ。よく来てくれた。やはり親愛関係にあると登用が楽でいい。そう言えば司馬昭、お前の仲の良い兄、司馬師はどうした?」
司馬昭「あ、兄上は……兄上は孫策との戦いで火計に遭い焼死なされました……!!」
魏延「そうか……惜しい人材を失くしたな」
賈充「おいたわしや司馬昭様。司馬師様だけでなく、ご子息の司馬攸様までもが孫策軍との戦いで犠牲に……」
魏延「何、司馬攸もだと!?おのれあのリア充共めえ!!貴重な人材を!!」
司馬昭「兄上<司馬攸ですか……」
魏延「いや、規律<仁政だ」
優秀な人材が揃ってきた物の、その大半が曹魏系の我が軍は、依然として忠誠の低下に悩ませられ続けている。
特に、今後遅かれ早かれ南征をする必要があるが、この問題をクリアーせねば長期出兵は厳しい。
厳しいのだが……1月下旬、曹操軍を撃破したついでに成都周辺を捜索させていた龐徳から、廟を発見したとの報告が入り、俺の前に南斗が現れる。
魏延「ふむ、とりあえず俺に覇王で」
陳寿「……話の流れ的に仁政では?」
魏延「流石に廟を無駄にしてまで欲しい物では無い。それに仁政持ちは曹操の息子にも居るしな」
陳寿「なるほど。覇王を得て曹操を打倒すれば、仁政も手に入ると言う訳ですな」
陳式「でも、折角の連戦潰すのは勿体無くね?それなら、例えば踏破が用済みになった俺とかにつける方が有意義じゃないか?」
魏延「ふむ、一理あるな」
陳式「だろ?」
魏延「では南斗よ、俺に覇王で!!」
陳式「え~」
こうして俺は早々と覇王になる事にした。
まあ、陳式が言う様に連戦が勿体無くはあったが、戦闘のみならず、育成面を考慮しての選択である。
そう、戦法クリティカルで適性経験値二倍である。
全適性Sを目標にしているだけに、これは馬鹿に出来ない。
魏延「それにしても、リロード禁止だと廟探索も面倒で堪らんな」
陳寿「発見出来ないと無駄足ですからな」
魏延「それだけでなく、遺跡を発見した時の事も考慮すると、決まった月にしか探索出来んのが辛い。今回は龐徳が一発で発見してくれたが、不発だったら6月まで待って再調査する所であった」
陳式「統率や武力よか魅力の方がいいのか?」
魏延「統率と武力は、その気になれば直ぐ100になるだろ。それこそ遺跡で上げるのは無駄だ」
陳式「そ、そうなのか!?俺でも?」
魏延「まあ、暇なら」
陳式「暇ならって!?」
魏延「今回は能力値もクリア条件だからな。如何に効率よく能力を上げていくかも課題になる。それからすると、遺跡の効果も無駄には出来ん」
更に育成の効率を求めるなら、欲しいのは指導持ちだろう。
曹操軍にはその指導持ちの董允も居る。
つまり曹操を打倒すれば、益州の覇権のみならず、天下統一に必要な物が全て手に入ると言っていい。
魏延「フッ、曹操よ。首を洗ってまっていろ……!!」
……と思っていた矢先の4月、永安から曹操自らが馬忠を伴い手薄な梓潼を狙って出撃したとの報が。
江州に対しては成都防衛時に後続を断つべく北から囮で牽制していたのだが、永安は江陵に向かってくれる事を期待して放置していたのだ。
それが、わざわざ長躯してこちらに向かって来るとは……。
まあ、想定内の事だが。
曹操は難所行軍を持っているとは言え、槍兵という事もあり到着までに数ヶ月はかかる。
それに対し、木牛を開発済みの我が輸送隊は一月足らずで成都から物資を届けられるのだ。
魏延「エースよ。じきに出番が来るから用意しておけ」
陳式「……また輸送ってオチか?」
魏延「いや、曹操を火矢で存分に焼いてやれ!」
陳式「おうよ!!」
まずは先手を打って梓潼の北東側の桟道を陣で塞ぐ事で敵の進軍ルートから外させると、曹操と馬忠隊が南東の桟道に入るのを待って出口に軍楽台を建てる。
すると狙い通り曹操は火計と馬忠(弩兵)の火矢で軍楽台を破壊しにかかった。
ここで明鏡持ちを伴ったエースの井蘭と、築城持ち楊修登場である。
陳式「ふはははっ、待ちわびたぞ曹操!貴様はこの桟道で死ぬのだ!」
楊修「お覚悟を!」
曹操「むう!?いかん!わしとした事がハマッたやもしれん」
馬忠(だったら一度引くべきじゃ……)
それでも必死に軍楽台を壊そうとする曹操に、エースは容赦無く火矢を浴びせ、楊修が消火と補修を行ない軍楽台を死守。
1万を超えていた曹操の兵は見る間に減っていき、気力も火計で消費していった。
楊修「曹操の兵力が千を割りましたな。気力も10以下になりましたし、頃合かと」
陳式「よし!これで勘弁してやらあ!じゃあな曹操、好きなだけそこで軍楽台を叩いてろ!」
曹操「何ぃ!?まさかこのわしを放置プレイだと!!」
そして曹操の無力化を完了させると、兵を引かせる。
まだ馬忠の弩兵の攻撃は有るが、後は適当な文官に補修をさせれば十分だろう。
期せずして最大の難敵曹操を桟道に封印する事に成功してしまった。
後は成都を守りつつ曹操を一気に攻め滅ぼすだけの物資を揃えるだけだ。
司馬懿「……恐れ入ります」
曹操軍を撃退して成都帰還した俺は、恭しく頭を下げる司馬懿と対面していた。
亡ぼされた司馬懿軍から漢中に流れてきた二人とは、なんと司馬懿と司馬昭の父子だったのだ。
欲を言えばもっと沢山流れてきたほしかったが、曹操との決戦を控えたこの時期に優秀な軍師を得られた事は大きい。
もちろん、三国一抜け目無いこの男の事、そこまで見越して俺のもとに来たのだろうが。
司馬懿を軍師に任命すると、早速一働きしてもらう事にした。
天水で孫策に登用されていた張郃を、親愛関係にある司馬懿で引き抜かせたのだ。
司馬懿「張郃殿をお連れしました」
張郃(無双)「魏延様の漢中や成都での見事な戦ぶりには、かねがね感服しておりました」
魏延(なら、最初から流れて来いよ)
張郃「この張儁乂、これからは魏延様の為に舞いましょう!」
更に255年1月。司馬昭を慕ってか長安に居た賈充が漢中に流れてくる。
司馬昭「こちらが賈充に御座います」
賈充「司馬昭様の勧めで参りました」
魏延「うむ。よく来てくれた。やはり親愛関係にあると登用が楽でいい。そう言えば司馬昭、お前の仲の良い兄、司馬師はどうした?」
司馬昭「あ、兄上は……兄上は孫策との戦いで火計に遭い焼死なされました……!!」
魏延「そうか……惜しい人材を失くしたな」
賈充「おいたわしや司馬昭様。司馬師様だけでなく、ご子息の司馬攸様までもが孫策軍との戦いで犠牲に……」
魏延「何、司馬攸もだと!?おのれあのリア充共めえ!!貴重な人材を!!」
司馬昭「兄上<司馬攸ですか……」
魏延「いや、規律<仁政だ」
優秀な人材が揃ってきた物の、その大半が曹魏系の我が軍は、依然として忠誠の低下に悩ませられ続けている。
特に、今後遅かれ早かれ南征をする必要があるが、この問題をクリアーせねば長期出兵は厳しい。
厳しいのだが……1月下旬、曹操軍を撃破したついでに成都周辺を捜索させていた龐徳から、廟を発見したとの報告が入り、俺の前に南斗が現れる。
魏延「ふむ、とりあえず俺に覇王で」
陳寿「……話の流れ的に仁政では?」
魏延「流石に廟を無駄にしてまで欲しい物では無い。それに仁政持ちは曹操の息子にも居るしな」
陳寿「なるほど。覇王を得て曹操を打倒すれば、仁政も手に入ると言う訳ですな」
陳式「でも、折角の連戦潰すのは勿体無くね?それなら、例えば踏破が用済みになった俺とかにつける方が有意義じゃないか?」
魏延「ふむ、一理あるな」
陳式「だろ?」
魏延「では南斗よ、俺に覇王で!!」
陳式「え~」
こうして俺は早々と覇王になる事にした。
まあ、陳式が言う様に連戦が勿体無くはあったが、戦闘のみならず、育成面を考慮しての選択である。
そう、戦法クリティカルで適性経験値二倍である。
全適性Sを目標にしているだけに、これは馬鹿に出来ない。
魏延「それにしても、リロード禁止だと廟探索も面倒で堪らんな」
陳寿「発見出来ないと無駄足ですからな」
魏延「それだけでなく、遺跡を発見した時の事も考慮すると、決まった月にしか探索出来んのが辛い。今回は龐徳が一発で発見してくれたが、不発だったら6月まで待って再調査する所であった」
陳式「統率や武力よか魅力の方がいいのか?」
魏延「統率と武力は、その気になれば直ぐ100になるだろ。それこそ遺跡で上げるのは無駄だ」
陳式「そ、そうなのか!?俺でも?」
魏延「まあ、暇なら」
陳式「暇ならって!?」
魏延「今回は能力値もクリア条件だからな。如何に効率よく能力を上げていくかも課題になる。それからすると、遺跡の効果も無駄には出来ん」
更に育成の効率を求めるなら、欲しいのは指導持ちだろう。
曹操軍にはその指導持ちの董允も居る。
つまり曹操を打倒すれば、益州の覇権のみならず、天下統一に必要な物が全て手に入ると言っていい。
魏延「フッ、曹操よ。首を洗ってまっていろ……!!」
……と思っていた矢先の4月、永安から曹操自らが馬忠を伴い手薄な梓潼を狙って出撃したとの報が。
江州に対しては成都防衛時に後続を断つべく北から囮で牽制していたのだが、永安は江陵に向かってくれる事を期待して放置していたのだ。
それが、わざわざ長躯してこちらに向かって来るとは……。
まあ、想定内の事だが。
曹操は難所行軍を持っているとは言え、槍兵という事もあり到着までに数ヶ月はかかる。
それに対し、木牛を開発済みの我が輸送隊は一月足らずで成都から物資を届けられるのだ。
魏延「エースよ。じきに出番が来るから用意しておけ」
陳式「……また輸送ってオチか?」
魏延「いや、曹操を火矢で存分に焼いてやれ!」
陳式「おうよ!!」
まずは先手を打って梓潼の北東側の桟道を陣で塞ぐ事で敵の進軍ルートから外させると、曹操と馬忠隊が南東の桟道に入るのを待って出口に軍楽台を建てる。
すると狙い通り曹操は火計と馬忠(弩兵)の火矢で軍楽台を破壊しにかかった。
ここで明鏡持ちを伴ったエースの井蘭と、築城持ち楊修登場である。
陳式「ふはははっ、待ちわびたぞ曹操!貴様はこの桟道で死ぬのだ!」
楊修「お覚悟を!」
曹操「むう!?いかん!わしとした事がハマッたやもしれん」
馬忠(だったら一度引くべきじゃ……)
それでも必死に軍楽台を壊そうとする曹操に、エースは容赦無く火矢を浴びせ、楊修が消火と補修を行ない軍楽台を死守。
1万を超えていた曹操の兵は見る間に減っていき、気力も火計で消費していった。
楊修「曹操の兵力が千を割りましたな。気力も10以下になりましたし、頃合かと」
陳式「よし!これで勘弁してやらあ!じゃあな曹操、好きなだけそこで軍楽台を叩いてろ!」
曹操「何ぃ!?まさかこのわしを放置プレイだと!!」
そして曹操の無力化を完了させると、兵を引かせる。
まだ馬忠の弩兵の攻撃は有るが、後は適当な文官に補修をさせれば十分だろう。
期せずして最大の難敵曹操を桟道に封印する事に成功してしまった。
後は成都を守りつつ曹操を一気に攻め滅ぼすだけの物資を揃えるだけだ。
話は多少前後するが、255年は司馬懿の残党の他にも一気に人材が増えた。
5月には南の橋をやはり軍楽台と土塁で封鎖して兵糧攻めにしていた孫登軍から孟達が寝返る。
そしてまた、捕虜にしていた李厳、陳武、諸葛瑾等が引き抜きに応じた。
魏延「俺の目的を知っていて尚、その誘いに応じるか。流石は諸葛瑾。大した度胸よ」
諸葛瑾「魏延殿がただの私怨で動かれているのなら、成都が落ちた時に私の首は胴から落ちていたかと」
魏延「ふっ……単に使い道がありそうだから、生かしておいただけだがな。期待している」
“奴”に兄の威厳を見せ付けたいだけ。
とも思えんが、奴の兄弟とは言え、俺とこいつの間にわだかまりが有る訳では無い。
配下になると言うのなら、内政の要として存分に働いてもらうとしよう。
ちなみに顧雍も捕虜にしていたのだが、残念ながら脱獄されてしまった。
更に10月。武力修行に出した霍峻が一人の豪傑を連れて戻ってきた。
邢道栄「邢道栄に御座います。諸国を周って見聞を広げていた所を霍峻殿と出会いまして、彼に仕官を勧められて参りました」
魏延「お、おおっ……武力差14でよく一騎打ちに勝てたな」
霍峻「ダメもとで防御重視にしてたら、偶然にも勝ててしまいました」
魏延「ふむ……今、諸国を周って見聞を広げていたと言ったが、鬼謀を覚えてみるか?」
邢道栄「そ、某に鬼謀ですか!?」
霍峻「なるほど。あえて脳筋、いや、武勇に優れた者に習得させて、計略隊の護衛に組み込む訳ですな」
魏延「そうだ。見聞を広めた今のお前なら可能なはずだ」
邢道栄「ははっ、必ずや鬼謀を習得してみせます!」
まあ、正直な所は既に我が軍内では武官としてもイマイチだったので、こういう手をとってみた。
ちなみに組ませるのは司馬懿ではなく、この男である。
魏延「ようやくお前を得る事が出来たな。賈詡よ」
賈詡「私もこの日が来る事を待ちわびておりました!」
11月。安定と天水から孫策に攻められ、ついに長安の呂布が滅んだ。
当然、その直前に陽平関を捕縛持ちで落とし、賈詡や高順と言った呂布軍の主力級は全て捕虜にしてある。
孫策は領地を得られたが人を得られず、俺は土地は得られなかったが人を得た訳だ。
長安は勿体無くはあるが、優秀な人材が居れば土地なぞ後からいくらでも手に入る。
逆に孫策は限られた人材を分散させる羽目になり、一都市あたりの戦力低下は免れまい。
言わばこれも、益州平定後の孫策との決戦を睨んでの布石である。
しかし、陽平関の金と兵糧が無くなってから数年。
武将達も餓死してやしないかと心配だったが、意外にも皆元気そうであった。
貂蝉「こうなっては仕方ありません。魏延様にお仕えしましょう」
高順「是非も無し……」
陳宮「貂蝉殿が下るのであれば、呂布殿が来られるまで某がお守りせねばなるまい……」
呂布は安定に行ってしまったが、速攻で貂蝉を押さえたのでゲットしたも同然。
その後も次々と元呂布軍の人材は仕官に応じ、我が軍の武将層は一層厚くなった。
一年半程内政に励んだお陰で成都の兵は7万を超え、兵糧の備蓄も十分である。
機は完全に熟した。
魏延「年明けと共に出兵する!曹操に引導を渡すぞ!」
5月には南の橋をやはり軍楽台と土塁で封鎖して兵糧攻めにしていた孫登軍から孟達が寝返る。
そしてまた、捕虜にしていた李厳、陳武、諸葛瑾等が引き抜きに応じた。
魏延「俺の目的を知っていて尚、その誘いに応じるか。流石は諸葛瑾。大した度胸よ」
諸葛瑾「魏延殿がただの私怨で動かれているのなら、成都が落ちた時に私の首は胴から落ちていたかと」
魏延「ふっ……単に使い道がありそうだから、生かしておいただけだがな。期待している」
“奴”に兄の威厳を見せ付けたいだけ。
とも思えんが、奴の兄弟とは言え、俺とこいつの間にわだかまりが有る訳では無い。
配下になると言うのなら、内政の要として存分に働いてもらうとしよう。
ちなみに顧雍も捕虜にしていたのだが、残念ながら脱獄されてしまった。
更に10月。武力修行に出した霍峻が一人の豪傑を連れて戻ってきた。
邢道栄「邢道栄に御座います。諸国を周って見聞を広げていた所を霍峻殿と出会いまして、彼に仕官を勧められて参りました」
魏延「お、おおっ……武力差14でよく一騎打ちに勝てたな」
霍峻「ダメもとで防御重視にしてたら、偶然にも勝ててしまいました」
魏延「ふむ……今、諸国を周って見聞を広げていたと言ったが、鬼謀を覚えてみるか?」
邢道栄「そ、某に鬼謀ですか!?」
霍峻「なるほど。あえて脳筋、いや、武勇に優れた者に習得させて、計略隊の護衛に組み込む訳ですな」
魏延「そうだ。見聞を広めた今のお前なら可能なはずだ」
邢道栄「ははっ、必ずや鬼謀を習得してみせます!」
まあ、正直な所は既に我が軍内では武官としてもイマイチだったので、こういう手をとってみた。
ちなみに組ませるのは司馬懿ではなく、この男である。
魏延「ようやくお前を得る事が出来たな。賈詡よ」
賈詡「私もこの日が来る事を待ちわびておりました!」
11月。安定と天水から孫策に攻められ、ついに長安の呂布が滅んだ。
当然、その直前に陽平関を捕縛持ちで落とし、賈詡や高順と言った呂布軍の主力級は全て捕虜にしてある。
孫策は領地を得られたが人を得られず、俺は土地は得られなかったが人を得た訳だ。
長安は勿体無くはあるが、優秀な人材が居れば土地なぞ後からいくらでも手に入る。
逆に孫策は限られた人材を分散させる羽目になり、一都市あたりの戦力低下は免れまい。
言わばこれも、益州平定後の孫策との決戦を睨んでの布石である。
しかし、陽平関の金と兵糧が無くなってから数年。
武将達も餓死してやしないかと心配だったが、意外にも皆元気そうであった。
貂蝉「こうなっては仕方ありません。魏延様にお仕えしましょう」
高順「是非も無し……」
陳宮「貂蝉殿が下るのであれば、呂布殿が来られるまで某がお守りせねばなるまい……」
呂布は安定に行ってしまったが、速攻で貂蝉を押さえたのでゲットしたも同然。
その後も次々と元呂布軍の人材は仕官に応じ、我が軍の武将層は一層厚くなった。
一年半程内政に励んだお陰で成都の兵は7万を超え、兵糧の備蓄も十分である。
機は完全に熟した。
魏延「年明けと共に出兵する!曹操に引導を渡すぞ!」
第6話『掲げよ!天下への旗印!』
256年1月。成都の兵は7万を超え、兵糧も一年以上派兵出来るだけの蓄えが出来た。
曹操との決着をつけ、益州を平定する時が来たのだ。
まずは年明けと共に李厳と特技を築城にした司馬昭の二人に弩兵を預け、陽動部隊として東の間道から江州へと向かわせる。
江州の兵は3万程度。囮で2~3部隊釣ってやれば、最早本道を行く本隊を阻む力は皆無、城は落ちたも同然だろう。
高順等登用したての元呂布軍の武将達の忠誠を上げつつ到着を待ち、本隊は一月後に出兵する予定だったのだが……ここで予期せぬ事が二つ起きた。
我が軍にとって良い事と、悪い事が一つずつだ。
まず、良い事と言うのは、成都の南西部で二つ目の廟を発見した。
陳式「フッ、ついに俺も覇王になる時が……」
魏延「賈詡に神算で!」
賈詡「恐れ入ります。この賈文和の神算で、魏延殿を天下へと導きましょう!」
陳式「え~……」
陳寿「妥当な選択かと」
これで神算+鬼謀+百出の最強計略部隊が組める様になった。
知力の高い武将の多い曹操軍を相手にするには、司馬懿等深謀+鬼謀+傾国だけではやや心許無かっただけに、賈詡に神算を付けれたのはデカイ。
一方、悪い事とは……曹操と共に襲来していた馬忠の忠誠が90を割り、引き抜けそうになった事だ。
司馬懿「馬忠は無策な曹操への不満を募らせている様子。私に任せていただけるなら口説く自信は御座いますが……いかがいたしましょう?」
魏延「う~む……馬忠自体は使えるのだが、曹操に逃げられてしまうのがな……」
賈詡「しかし、放置してもし他の勢力に寝返れば、曹操だけでなく馬忠にも逃げられてしまいますぞ」
魏延「やむを得んか。司馬懿、お前に任せる」
司馬懿「吉報をお待ち下さい」
~梓潼の桟道にて~
馬忠「軍楽台を叩くしか能の無い曹操には付き合ってられん!これより我等は魏延殿に味方する!!」
曹操「おのれ馬忠、この曹操を裏切るか!?いや、この場合よく寝返ってくれたと言うべきか……皆の者、馬忠隊に攻撃せよ!」
馬忠と弩兵5千を得られた物の、案の定曹操は馬忠隊に攻撃して自滅し、まんまと逃げられてしまった。
これで曹操との直接対決は避けられなくなったが……まあ、こちらには賈詡の神算、玲綺の疾走、そして俺の覇王が有る。
総合一位のステータスを持つ乱世の奸雄とて、先手を取って混乱させればちょっと堅いだけの相手にすぎん。
曹操との決着をつけ、益州を平定する時が来たのだ。
まずは年明けと共に李厳と特技を築城にした司馬昭の二人に弩兵を預け、陽動部隊として東の間道から江州へと向かわせる。
江州の兵は3万程度。囮で2~3部隊釣ってやれば、最早本道を行く本隊を阻む力は皆無、城は落ちたも同然だろう。
高順等登用したての元呂布軍の武将達の忠誠を上げつつ到着を待ち、本隊は一月後に出兵する予定だったのだが……ここで予期せぬ事が二つ起きた。
我が軍にとって良い事と、悪い事が一つずつだ。
まず、良い事と言うのは、成都の南西部で二つ目の廟を発見した。
陳式「フッ、ついに俺も覇王になる時が……」
魏延「賈詡に神算で!」
賈詡「恐れ入ります。この賈文和の神算で、魏延殿を天下へと導きましょう!」
陳式「え~……」
陳寿「妥当な選択かと」
これで神算+鬼謀+百出の最強計略部隊が組める様になった。
知力の高い武将の多い曹操軍を相手にするには、司馬懿等深謀+鬼謀+傾国だけではやや心許無かっただけに、賈詡に神算を付けれたのはデカイ。
一方、悪い事とは……曹操と共に襲来していた馬忠の忠誠が90を割り、引き抜けそうになった事だ。
司馬懿「馬忠は無策な曹操への不満を募らせている様子。私に任せていただけるなら口説く自信は御座いますが……いかがいたしましょう?」
魏延「う~む……馬忠自体は使えるのだが、曹操に逃げられてしまうのがな……」
賈詡「しかし、放置してもし他の勢力に寝返れば、曹操だけでなく馬忠にも逃げられてしまいますぞ」
魏延「やむを得んか。司馬懿、お前に任せる」
司馬懿「吉報をお待ち下さい」
~梓潼の桟道にて~
馬忠「軍楽台を叩くしか能の無い曹操には付き合ってられん!これより我等は魏延殿に味方する!!」
曹操「おのれ馬忠、この曹操を裏切るか!?いや、この場合よく寝返ってくれたと言うべきか……皆の者、馬忠隊に攻撃せよ!」
馬忠と弩兵5千を得られた物の、案の定曹操は馬忠隊に攻撃して自滅し、まんまと逃げられてしまった。
これで曹操との直接対決は避けられなくなったが……まあ、こちらには賈詡の神算、玲綺の疾走、そして俺の覇王が有る。
総合一位のステータスを持つ乱世の奸雄とて、先手を取って混乱させればちょっと堅いだけの相手にすぎん。
2月。新加入組が成都に到着し、決戦の為の軍議を開く。
魏延「まずは、主簿将軍エース陳式」
陳式「おう!」
魏延「漢中の守備は任せた!!」
陳式「おう……って、また留守番かよ!?ってか、逆に恥ずかしいから主簿に将軍付けなくていいから!!」
魏延「漢中が断続的に羊祜軍からの襲撃を受けている事は、お前も知っていよう?
今の所敵兵の数も少なく、“蜀鬼”傅僉の奮戦もあり事無きを得ているが、そろそろ長安を落とした孫策軍がその矛先をこちらに向けてくる頃合だ。
そうなれば、傅僉だけではさすがに手に余る。
我が軍にとっての心臓部、いや、魂とも言える漢中に、万が一が有ってはならん。行ってくれるな?」
陳式「それなら、高順とかをわざわざ呼ばずに、そのまま守備に就かせれば良かったんじゃ……」
魏延「エースであり唯一無二の友であるお前にだからこそ、大事な一戦で背中を預けられると言う物だろ?」
陳式「ま、まあ、そこまで言われちゃ仕方ねえな。了解した」
魏延「うむ、頼んだ。ああ、そうそう、呂布が来たら丁重にな」
陳式「うげっ!?」
魏延「まあ、漢中には陳宮を残しておいたから、奴とうまくやってくれ。
では、江州攻めの編成に入る。龐徳、呂玲綺、それぞれ騎兵7000と6000で先鋒を任せる」
龐徳「はっ!」
呂玲綺「お任せ下さい!」
魏延「そうそう、玲綺にはこの李広の弓をやろう」
呂玲綺「これが前から欲しかったのです!この弓で、かならずや曹操の息の根を止めてみせます!」
魏延「いや、奴も配下にしたいから程々にな」
陳式「いきなり貢いでるし……」
魏延「ち、違う!玲綺は特技の性質上一騎打ちの機会が多いし、相性的に忠誠も下がりやすい。曹操を倒せばどうせ所持アイテム数が10を超えるから保険で授与しただけだ」
陳式「まあ、いいけどさ……呂布の娘だぞ?」
魏延「だからこそ、これは元呂布軍将兵の代表としてだな、彼等を歓迎する意味合いでもある。
どうだ?必然性だらけだろ?むしろ必然性しかない!」
陳式「役所君……」
魏延「ちっ、心配せずとも、曹操を倒して左慈が来たらちゃんとお前等にも分けてやる。
話を戻すぞ。本隊は俺自ら率いる槍兵11000。
賈詡と司馬懿は騎兵2000で敵の撹乱を、張郃・高順・呉蘭は井蘭で後詰につけ」
一同「ははっ!」
曹操との決着をつけるべく、本隊48000、先行させた別働隊と合せ計6万の軍勢を出撃させた。
成都が手薄になるが、孫登は南の曹丕から攻められ滅亡寸前。更に牽制の輸送隊を出し、念の為に陳武を残しておく。
魏延「まずは、主簿将軍エース陳式」
陳式「おう!」
魏延「漢中の守備は任せた!!」
陳式「おう……って、また留守番かよ!?ってか、逆に恥ずかしいから主簿に将軍付けなくていいから!!」
魏延「漢中が断続的に羊祜軍からの襲撃を受けている事は、お前も知っていよう?
今の所敵兵の数も少なく、“蜀鬼”傅僉の奮戦もあり事無きを得ているが、そろそろ長安を落とした孫策軍がその矛先をこちらに向けてくる頃合だ。
そうなれば、傅僉だけではさすがに手に余る。
我が軍にとっての心臓部、いや、魂とも言える漢中に、万が一が有ってはならん。行ってくれるな?」
陳式「それなら、高順とかをわざわざ呼ばずに、そのまま守備に就かせれば良かったんじゃ……」
魏延「エースであり唯一無二の友であるお前にだからこそ、大事な一戦で背中を預けられると言う物だろ?」
陳式「ま、まあ、そこまで言われちゃ仕方ねえな。了解した」
魏延「うむ、頼んだ。ああ、そうそう、呂布が来たら丁重にな」
陳式「うげっ!?」
魏延「まあ、漢中には陳宮を残しておいたから、奴とうまくやってくれ。
では、江州攻めの編成に入る。龐徳、呂玲綺、それぞれ騎兵7000と6000で先鋒を任せる」
龐徳「はっ!」
呂玲綺「お任せ下さい!」
魏延「そうそう、玲綺にはこの李広の弓をやろう」
呂玲綺「これが前から欲しかったのです!この弓で、かならずや曹操の息の根を止めてみせます!」
魏延「いや、奴も配下にしたいから程々にな」
陳式「いきなり貢いでるし……」
魏延「ち、違う!玲綺は特技の性質上一騎打ちの機会が多いし、相性的に忠誠も下がりやすい。曹操を倒せばどうせ所持アイテム数が10を超えるから保険で授与しただけだ」
陳式「まあ、いいけどさ……呂布の娘だぞ?」
魏延「だからこそ、これは元呂布軍将兵の代表としてだな、彼等を歓迎する意味合いでもある。
どうだ?必然性だらけだろ?むしろ必然性しかない!」
陳式「役所君……」
魏延「ちっ、心配せずとも、曹操を倒して左慈が来たらちゃんとお前等にも分けてやる。
話を戻すぞ。本隊は俺自ら率いる槍兵11000。
賈詡と司馬懿は騎兵2000で敵の撹乱を、張郃・高順・呉蘭は井蘭で後詰につけ」
一同「ははっ!」
曹操との決着をつけるべく、本隊48000、先行させた別働隊と合せ計6万の軍勢を出撃させた。
成都が手薄になるが、孫登は南の曹丕から攻められ滅亡寸前。更に牽制の輸送隊を出し、念の為に陳武を残しておく。
3月。李厳等陽動隊が北から江州領に入り、狙い通り典満等三部隊18000が迎撃に出てきた。
敵に弩兵が無い事を確認し、一本道の出口に軍楽台を建て盾とし、弩で一方的に削る。
敵に弩兵が無い事を確認し、一本道の出口に軍楽台を建て盾とし、弩で一方的に削る。
同月。あっさり孫登が滅ぶ。
仁政孫登が流れて来る事を期待したが、父を慕ってか陳表が流れて来た物の、他の目ぼしい武将は全員曹丕領か江州に行ってしまった。
仁政孫登が流れて来る事を期待したが、父を慕ってか陳表が流れて来た物の、他の目ぼしい武将は全員曹丕領か江州に行ってしまった。
4月。読み通り、孫策軍が長安から陽平関を狙って出撃してくる。
陳式「俺が着いた早々、本当に来やがったよ……」
陳宮「超級はかえって敵の動向が読み易くはありますが、さすがは魏延殿ですな」
傅僉「敵将は君主孫策自らと太史慈、共に騎兵で総数2万程の様です」
陳式「おもいっきり精鋭だな……。敵さんも本気みてえだ」
陳宮「しかし騎兵二部隊、それも君主が先陣とは……となれば?」
高翔「ここはGH2作戦しかあるまい!」
陳式(俺の台詞取られた~!てか、高翔居たのか……)
どうやら孫策との戦は、初手で早くも詰んでしまったようだ。
呂布の時と同様陽平関を孫策に明け渡し、続く太史慈を1ooo以下まで削って放置しておけば勝手に自滅するだろう。
精々エースの兵器適性上げの的になってくれ。
陳式「俺が着いた早々、本当に来やがったよ……」
陳宮「超級はかえって敵の動向が読み易くはありますが、さすがは魏延殿ですな」
傅僉「敵将は君主孫策自らと太史慈、共に騎兵で総数2万程の様です」
陳式「おもいっきり精鋭だな……。敵さんも本気みてえだ」
陳宮「しかし騎兵二部隊、それも君主が先陣とは……となれば?」
高翔「ここはGH2作戦しかあるまい!」
陳式(俺の台詞取られた~!てか、高翔居たのか……)
どうやら孫策との戦は、初手で早くも詰んでしまったようだ。
呂布の時と同様陽平関を孫策に明け渡し、続く太史慈を1ooo以下まで削って放置しておけば勝手に自滅するだろう。
精々エースの兵器適性上げの的になってくれ。
同月。本隊が江州領に侵攻。
狙い通り迎撃に出てきたのは曹純一隊のみ。
すかさず賈詡が撹乱し、北から引き返してきた一隊も司馬懿が撹乱、更に龐徳が一本道入り口を石壁で封鎖し、二部隊を一本道に閉じ込める。
守備隊を無力化した間に高順等兵器隊を城に取り付かせ、江州は5月に落ちた。
狙い通り迎撃に出てきたのは曹純一隊のみ。
すかさず賈詡が撹乱し、北から引き返してきた一隊も司馬懿が撹乱、更に龐徳が一本道入り口を石壁で封鎖し、二部隊を一本道に閉じ込める。
守備隊を無力化した間に高順等兵器隊を城に取り付かせ、江州は5月に落ちた。
7月。守備隊残党殲滅後、全部隊を一度江州に入れて補給と忠誠上げを済まし、新たに得た爵位での官職を配分すると、間髪入れず再編した6万の軍勢で永安に向かう。
永安の兵力は5万近くあったが、事前に兵1の輸送隊を永安北の桟道に向かわせており、典韋と許褚の二部隊14000を東に釣って残るは3万5千程。
これは年内益州平定も余裕か……と思っていたのだが、腐っても曹操、そう簡単にはいかなかった。
盾と釣りを兼ねた軍楽台を永安の城から7マス目の本道に建て、その南側には石壁。
これで敵はこちらを直接攻撃出来ず、軍楽台に群がった所を撹乱と火矢で殲滅する作戦である。
だが、迎撃に出てきた曹操軍は軍楽台から一定の距離を保ったまま、火球のみで軍楽台を執拗に攻撃してきたのだ。
これでは兵の損失こそ無い物の、こちらも攻撃出来ない。
魏延「曹操め……小癪な真似を」
呂玲綺「魏延様、これでは埒が開きません。ここは私が討って出て、道を切り開きます!」
魏延「いや、敵は曹操、満寵等4部隊。リロード不可のルールでは、戦法と計略失敗で最悪3部隊無力化出来ず、こちらにも相応の被害が出よう」
呂玲綺「ですが……」
魏延「敵部隊の金もそろそろ尽きる。ここは当初の作戦通り敵が群がるのを待て。
無論、俺とて新たに打てる手は打つ。高順、一度江州に戻り、捕虜の郭援を連れてこい」
高順「はっ!」
江州攻めで捕虜にした郭援には射程の特技が付いていたのだ。
順調に忠誠も下がっており、この状況を打破する切り札として奴を用いる事にする。
永安の兵力は5万近くあったが、事前に兵1の輸送隊を永安北の桟道に向かわせており、典韋と許褚の二部隊14000を東に釣って残るは3万5千程。
これは年内益州平定も余裕か……と思っていたのだが、腐っても曹操、そう簡単にはいかなかった。
盾と釣りを兼ねた軍楽台を永安の城から7マス目の本道に建て、その南側には石壁。
これで敵はこちらを直接攻撃出来ず、軍楽台に群がった所を撹乱と火矢で殲滅する作戦である。
だが、迎撃に出てきた曹操軍は軍楽台から一定の距離を保ったまま、火球のみで軍楽台を執拗に攻撃してきたのだ。
これでは兵の損失こそ無い物の、こちらも攻撃出来ない。
魏延「曹操め……小癪な真似を」
呂玲綺「魏延様、これでは埒が開きません。ここは私が討って出て、道を切り開きます!」
魏延「いや、敵は曹操、満寵等4部隊。リロード不可のルールでは、戦法と計略失敗で最悪3部隊無力化出来ず、こちらにも相応の被害が出よう」
呂玲綺「ですが……」
魏延「敵部隊の金もそろそろ尽きる。ここは当初の作戦通り敵が群がるのを待て。
無論、俺とて新たに打てる手は打つ。高順、一度江州に戻り、捕虜の郭援を連れてこい」
高順「はっ!」
江州攻めで捕虜にした郭援には射程の特技が付いていたのだ。
順調に忠誠も下がっており、この状況を打破する切り札として奴を用いる事にする。
戦線はこう着状態のまま10月を迎え、ようやく曹操軍は直接軍楽台を叩きに来た。
しかし高順はまだ到着せず、射程的に盾の裏から攻撃出来るのは、こちらも二部隊のみ。
一方的に攻撃してはいるが、敵も徴兵を繰り返している為、なかなか敵兵は減っていかない。
投石か、せめて射程を取ってから挑むべきだったか……?
「どうせ射程持ちは敵勢力で量産される」と能力研究で射程より知力系を優先させたが、ここまで得られたのは郭援のみ。
それが誤算と言えば誤算である。得られる確証の無い物を当てにしちゃいかんと言う事だな。
ちなみに、知力・高を研究したら洞察が出た。
ま、まあ、“奴”との決戦では使えるから善しとしよう……。
各隊には300日分の兵糧を持たせていたが、それが半分になるとさすがの俺も少し弱気になる。
力攻めに出る事を考慮していた俺は、そこである事に気付いた。
そういえば、曹仁はどうした?
敵の主力であるはずの曹仁と曹洪の姿を、ここまで一度も見ていない。
城の面子の中にも名前は無く、荊州方面で捕虜にでもなっているのか?と巫県港を確認すると、そこに奴等は居た。
曹沖と孫登も一緒に。
魏延「全軍前進!!目標は巫県港!!」
これはマズイと、即座に総攻撃を命じる。
勢力が滅ぶと、港に居る武将は在野に流れてしまうのだ。
この俺とした事が、危うく凡ミスで良将と仁政持ちをみすみす逃す所であった。
危惧した通り、俺の乱突と玲綺の戦法が不発し、突出した玲綺隊が敵の洗礼を受けたが、何とか敵を無力化・殲滅し、二ヶ月と経たず兵器隊を城に到達させる。
だが、それではこの戦は終われない。
兵舎を破壊し、呉蘭の井蘭のみで城兵を削りながら、残りの騎馬隊と兵器隊を巫県港に向かわせる。
港には7000の兵が屯駐していたが、近くに囮の軍楽台を建てても迎撃に出てこず、火球をぶつけると燻り出された様にようやく曹洪が出てきた。
これを殲滅し、残った兵を井蘭で削って港を落としてから、257年3月、永安を陥落させて曹操を滅ぼす。もう一月決断が遅ければ、兵糧が尽きていたであろう。
9ヶ月もかかった上に最後は力攻め、3000人近い兵を失う情けない戦ではあったが、この魏延がついに益州を平定し、名実共に巴蜀の覇王となったのだ。
しかし高順はまだ到着せず、射程的に盾の裏から攻撃出来るのは、こちらも二部隊のみ。
一方的に攻撃してはいるが、敵も徴兵を繰り返している為、なかなか敵兵は減っていかない。
投石か、せめて射程を取ってから挑むべきだったか……?
「どうせ射程持ちは敵勢力で量産される」と能力研究で射程より知力系を優先させたが、ここまで得られたのは郭援のみ。
それが誤算と言えば誤算である。得られる確証の無い物を当てにしちゃいかんと言う事だな。
ちなみに、知力・高を研究したら洞察が出た。
ま、まあ、“奴”との決戦では使えるから善しとしよう……。
各隊には300日分の兵糧を持たせていたが、それが半分になるとさすがの俺も少し弱気になる。
力攻めに出る事を考慮していた俺は、そこである事に気付いた。
そういえば、曹仁はどうした?
敵の主力であるはずの曹仁と曹洪の姿を、ここまで一度も見ていない。
城の面子の中にも名前は無く、荊州方面で捕虜にでもなっているのか?と巫県港を確認すると、そこに奴等は居た。
曹沖と孫登も一緒に。
魏延「全軍前進!!目標は巫県港!!」
これはマズイと、即座に総攻撃を命じる。
勢力が滅ぶと、港に居る武将は在野に流れてしまうのだ。
この俺とした事が、危うく凡ミスで良将と仁政持ちをみすみす逃す所であった。
危惧した通り、俺の乱突と玲綺の戦法が不発し、突出した玲綺隊が敵の洗礼を受けたが、何とか敵を無力化・殲滅し、二ヶ月と経たず兵器隊を城に到達させる。
だが、それではこの戦は終われない。
兵舎を破壊し、呉蘭の井蘭のみで城兵を削りながら、残りの騎馬隊と兵器隊を巫県港に向かわせる。
港には7000の兵が屯駐していたが、近くに囮の軍楽台を建てても迎撃に出てこず、火球をぶつけると燻り出された様にようやく曹洪が出てきた。
これを殲滅し、残った兵を井蘭で削って港を落としてから、257年3月、永安を陥落させて曹操を滅ぼす。もう一月決断が遅ければ、兵糧が尽きていたであろう。
9ヶ月もかかった上に最後は力攻め、3000人近い兵を失う情けない戦ではあったが、この魏延がついに益州を平定し、名実共に巴蜀の覇王となったのだ。
だがしかし、感慨に浸っている場合では無い。
これまでは益州に集中していて周囲にのみ気を配っていたが、改めて中華全土の情勢を確認すると、非情にマズイ事になっていた。
これまでは益州に集中していて周囲にのみ気を配っていたが、改めて中華全土の情勢を確認すると、非情にマズイ事になっていた。
第7話『魏延流南征北伐』
257年4月時点の大まかな勢力状況を説明しておこう。
まず、江東では孫堅が柴桑以外と寿春の5都市を所領とし、何故か不倶戴天の敵である董卓を放置して息子の孫権領の江夏を攻めていた。
その孫権は、江夏の他に新野と我が軍と接する江陵の3都市を所持。
襄陽と上庸を治める羊祜と互いに争ってくれるとありがたいのだが、一向にその気配は無い。
代わりに、大陸中央部5都市を支配下に置いた関羽殿がたまに上庸を攻めてはくれている物の、本腰では無いのか失敗に終わっている。
孫策は長安と西涼の4都市を制覇した物の、我が軍のGH2作戦で既に詰み。
河北では鄧艾・袁術・諸葛誕が覇権を争っていた。
まあ、ここまではほぼ順当なのだが……本題はここからである。
中華全体図を見た時、俺が真っ先に驚いたのは『荊南が緑じゃない!?』事であった。
そう、緑=劉備殿の勢力である。
この英雄乱舞シナリオでは関羽殿・張飛殿は居ない物の、趙雲殿や黄忠の爺、実戦派軍師法正を擁し、大陸制覇の最大障壁となるであろうと予想していた。
だが、どう言う訳か今回は曹叡軍に荊南3都市を奪われ、零陵一都市の防衛に追われていたのだ。
大恩ある劉備殿の窮地とあっては助けに行きたい所ではあるが……悲しいかな今は敵同士。
滅んだら是非とも趙雲殿と爺さんを連れて我が軍に来て頂きたい。
そして最後に、一番問題なのが“奴”だ。
徐州2都市と北海を取ってはいたが、その北海は袁術の猛攻を受けて陥落寸前、そして南からは孫堅が迫っている。
……俺が手を下すまでもなく、滅びそうなんだが……。
そういえば、開始一年と経たず徐庶が戦死していたが……やはりな。
しかし、一応のラスボスに途中敗退されては、元も子もない様な……。
これは強引にでも中央に打って出て、孫堅を牽制しておくべきか?
そう考えなくもなかったが、物量的にそこまでの無理は厳しい。
下手に江陵や上庸に出ると、四方から攻められ防衛で時間を浪費しそうだしな。
やはりここは無難に後顧の憂いを断ち、その余勢を駆って一気に中央部を制圧すべきだろう。
すなわち我が軍の当面の戦略は、南征北伐である。
まあ、滅んだら滅んだで、奴が流れ着いた勢力をラスボスにすれば良かろう。
まず、江東では孫堅が柴桑以外と寿春の5都市を所領とし、何故か不倶戴天の敵である董卓を放置して息子の孫権領の江夏を攻めていた。
その孫権は、江夏の他に新野と我が軍と接する江陵の3都市を所持。
襄陽と上庸を治める羊祜と互いに争ってくれるとありがたいのだが、一向にその気配は無い。
代わりに、大陸中央部5都市を支配下に置いた関羽殿がたまに上庸を攻めてはくれている物の、本腰では無いのか失敗に終わっている。
孫策は長安と西涼の4都市を制覇した物の、我が軍のGH2作戦で既に詰み。
河北では鄧艾・袁術・諸葛誕が覇権を争っていた。
まあ、ここまではほぼ順当なのだが……本題はここからである。
中華全体図を見た時、俺が真っ先に驚いたのは『荊南が緑じゃない!?』事であった。
そう、緑=劉備殿の勢力である。
この英雄乱舞シナリオでは関羽殿・張飛殿は居ない物の、趙雲殿や黄忠の爺、実戦派軍師法正を擁し、大陸制覇の最大障壁となるであろうと予想していた。
だが、どう言う訳か今回は曹叡軍に荊南3都市を奪われ、零陵一都市の防衛に追われていたのだ。
大恩ある劉備殿の窮地とあっては助けに行きたい所ではあるが……悲しいかな今は敵同士。
滅んだら是非とも趙雲殿と爺さんを連れて我が軍に来て頂きたい。
そして最後に、一番問題なのが“奴”だ。
徐州2都市と北海を取ってはいたが、その北海は袁術の猛攻を受けて陥落寸前、そして南からは孫堅が迫っている。
……俺が手を下すまでもなく、滅びそうなんだが……。
そういえば、開始一年と経たず徐庶が戦死していたが……やはりな。
しかし、一応のラスボスに途中敗退されては、元も子もない様な……。
これは強引にでも中央に打って出て、孫堅を牽制しておくべきか?
そう考えなくもなかったが、物量的にそこまでの無理は厳しい。
下手に江陵や上庸に出ると、四方から攻められ防衛で時間を浪費しそうだしな。
やはりここは無難に後顧の憂いを断ち、その余勢を駆って一気に中央部を制圧すべきだろう。
すなわち我が軍の当面の戦略は、南征北伐である。
まあ、滅んだら滅んだで、奴が流れ着いた勢力をラスボスにすれば良かろう。
戦略が決まった所で、南征の準備を開始する。
と言っても、曹操攻めの間に5万の兵と軍備を成都で整えておいたゆえ、後はそれを率いる将を呼び寄せるだけだ。
永安の守備を張郃と陳武に、玲綺や高順等を漢中に回し、俺は新加入した曹操勢と共に成都に帰還する。
ここで困ったイベントが起きた。
曹操を知力・高の修行に出した所、軍師司馬懿との舌戦が発生したのだ。
敬語の曹操に対しタメ口の司馬懿には笑えたが、これには頭を悩まされた。
別に曹操なら司馬懿に勝つ事自体は十分可能だが、問題はそこではない。
開始から7年目だと言うのに、曹操の知力は初期値の91。
つまり、内部経験値が相当溜まってそうだが、仮にこのイベントで知力が上がったら、修行後は96になってくれるのか?
それともイベント→修行終了知力アップで処理され95で頭打ちか?
セーブ&ロードで確かめたい所だが、残念ながらリロード禁止プレイである。
まあ、恐らく後者であろうから、無難に負けておく事にした。
負けても多少経験値は入る為、最悪負けでも知力アップの可能性もあったが、幸いそれも起きなかった。
それにしても、このイベントはあまり意味が無いと思うのは俺だけだろうか?
知力・高は今回の件の様な事も起きる可能性が有る。知力が低いとそもそも滅多に勝てない。
舌戦経験値が一回分入るだけでは、まだ技巧研究でもした方がマシである。
と言っても、曹操攻めの間に5万の兵と軍備を成都で整えておいたゆえ、後はそれを率いる将を呼び寄せるだけだ。
永安の守備を張郃と陳武に、玲綺や高順等を漢中に回し、俺は新加入した曹操勢と共に成都に帰還する。
ここで困ったイベントが起きた。
曹操を知力・高の修行に出した所、軍師司馬懿との舌戦が発生したのだ。
敬語の曹操に対しタメ口の司馬懿には笑えたが、これには頭を悩まされた。
別に曹操なら司馬懿に勝つ事自体は十分可能だが、問題はそこではない。
開始から7年目だと言うのに、曹操の知力は初期値の91。
つまり、内部経験値が相当溜まってそうだが、仮にこのイベントで知力が上がったら、修行後は96になってくれるのか?
それともイベント→修行終了知力アップで処理され95で頭打ちか?
セーブ&ロードで確かめたい所だが、残念ながらリロード禁止プレイである。
まあ、恐らく後者であろうから、無難に負けておく事にした。
負けても多少経験値は入る為、最悪負けでも知力アップの可能性もあったが、幸いそれも起きなかった。
それにしても、このイベントはあまり意味が無いと思うのは俺だけだろうか?
知力・高は今回の件の様な事も起きる可能性が有る。知力が低いとそもそも滅多に勝てない。
舌戦経験値が一回分入るだけでは、まだ技巧研究でもした方がマシである。
6月。その技巧研究を自ら手がけ、最強技巧投石を完成させた。
これで南征の、いや、天下統一の準備は全て整ったと言える。
最早我が軍に敵はいない。
そこで俺は、曹丕への降伏勧告の使者として、曹操を建寧に派遣した。
曹丕「これは父上。魏延に降ったと聞きましたが、亡命の打診ですか?」
曹操「子桓。此度の南征は、わしが指揮する事になっておる」
曹丕「ほう」
曹操「だが、同族同士争い合う事もあるまい?勝敗は既に決しておる。大人しく降れい!」
曹丕「フッ、曹孟徳ともあろう方が世迷言を。この様なシナリオを待ち望んでいたのは、魏延だけではないのですよ。
使者殿、帰って主に伝えられよ。『父を越える機会を与えてくれた事、嬉しく思う』とな」
曹操「よかろう。だが、この曹孟徳の壁、易々と越えられると思うなよ?」
当然ながら勧告は失敗に終わる。
ならば望み通り攻め滅ぼすまでよ。
これで南征の、いや、天下統一の準備は全て整ったと言える。
最早我が軍に敵はいない。
そこで俺は、曹丕への降伏勧告の使者として、曹操を建寧に派遣した。
曹丕「これは父上。魏延に降ったと聞きましたが、亡命の打診ですか?」
曹操「子桓。此度の南征は、わしが指揮する事になっておる」
曹丕「ほう」
曹操「だが、同族同士争い合う事もあるまい?勝敗は既に決しておる。大人しく降れい!」
曹丕「フッ、曹孟徳ともあろう方が世迷言を。この様なシナリオを待ち望んでいたのは、魏延だけではないのですよ。
使者殿、帰って主に伝えられよ。『父を越える機会を与えてくれた事、嬉しく思う』とな」
曹操「よかろう。だが、この曹孟徳の壁、易々と越えられると思うなよ?」
当然ながら勧告は失敗に終わる。
ならば望み通り攻め滅ぼすまでよ。
7月。曹操を総大将に、元曹操軍に龐徳を加えた陣容で、健寧に向け出兵させた。
俺はと言うと、暫く成都で李厳や董允と共に自己鍛錬に励むつもりだ。
ここらでクリア条件の能力と技巧Pを荒稼ぎすべく、李厳の乱射で味方を撃ちまくる。
指導効果もあり、面白い様に上がっていく技巧Pと統率・武力。
しかし、やはり失敗があるのが玉にキズ。
リロードできればもっと効率は上がるのだが……。
俺はと言うと、暫く成都で李厳や董允と共に自己鍛錬に励むつもりだ。
ここらでクリア条件の能力と技巧Pを荒稼ぎすべく、李厳の乱射で味方を撃ちまくる。
指導効果もあり、面白い様に上がっていく技巧Pと統率・武力。
しかし、やはり失敗があるのが玉にキズ。
リロードできればもっと効率は上がるのだが……。
10月。漢中に、長らく放浪を続けていたあの男が現れる。
陳宮「お喜び下さい!天下無双の呂布殿が、ついに漢中に来られましたぞ!」
呂布「魏延殿が歩兵を率いて、私が騎兵を率いれば、天下の平定は簡単なことでしょう」
魏延「それは違う。俺もお前も率いるのは歩兵(槍兵)だ!」
呂布「むう!?では、我が軍の騎兵は誰が!?」
魏延「他にいくらでもいるだろう?呂玲綺とか。呂玲綺とか。呂玲綺とか」
呂玲綺「父上、呂布軍の精鋭は私が率いますゆえ御安心を」
呂布「そうか。まあ、玲綺なら良かろう……貂蝉から聞いたが、かなり重用されておるとか?」
呂玲綺「はい!つい先日も絶影と七星宝刀と短戟を頂きました!」
陳式「重用と言うか、寵愛だな」
魏延「違う!先鋒を務める玲綺に、戦法による突発的な一騎打ちでもしもの事があってはだな……」
貂蝉「青春ですわね」
貂蝉のおかげか、呂布も割とすんなり仲間になった。
駒も揃い、孫策軍の大部分は既に陽平関に集結している。
そろそろ北伐にも乗り出すとしよう。
陳宮「お喜び下さい!天下無双の呂布殿が、ついに漢中に来られましたぞ!」
呂布「魏延殿が歩兵を率いて、私が騎兵を率いれば、天下の平定は簡単なことでしょう」
魏延「それは違う。俺もお前も率いるのは歩兵(槍兵)だ!」
呂布「むう!?では、我が軍の騎兵は誰が!?」
魏延「他にいくらでもいるだろう?呂玲綺とか。呂玲綺とか。呂玲綺とか」
呂玲綺「父上、呂布軍の精鋭は私が率いますゆえ御安心を」
呂布「そうか。まあ、玲綺なら良かろう……貂蝉から聞いたが、かなり重用されておるとか?」
呂玲綺「はい!つい先日も絶影と七星宝刀と短戟を頂きました!」
陳式「重用と言うか、寵愛だな」
魏延「違う!先鋒を務める玲綺に、戦法による突発的な一騎打ちでもしもの事があってはだな……」
貂蝉「青春ですわね」
貂蝉のおかげか、呂布も割とすんなり仲間になった。
駒も揃い、孫策軍の大部分は既に陽平関に集結している。
そろそろ北伐にも乗り出すとしよう。
258年2月。曹操が建寧を落とす。
一度建寧で補給後、引き続き雲南攻略に向かわせる。
一度建寧で補給後、引き続き雲南攻略に向かわせる。
5月。長安から陽平関に増援が出撃し、長安の将は3名のみに。
これで孫策領はどの都市も各3名になり、攻勢はほぼ打ち止めだろう。
そう見てとった俺は、元呂布軍に陳式と司馬懿を加えた約3万の部隊を、上庸側の間道から長安に向け出撃させた。
長安の兵力は5万を超えていたが将は3名の為、迎撃に出てきたのは2部隊のみ。
これを撹乱と乱突で難なく無力化し、城に迫る。
が、ここで予想外の敵の3部隊目が現れ、玲綺隊が強力な火矢を浴び炎上してしまう。
蒋欽「食らえ!これが江東、いや、西涼一の弓将の力だ!!」
呂玲綺「何、蒋欽だと!?一体何処から!?先程まで長安には居なかったはず!?」
司馬懿「どうやら長安の救援に、武関から移動してきた様だな。小癪な真似を」
呂布「この俺を差し置いて、西涼一だと!?笑わせるわ!!(乱突)」
蒋欽「ぬおっ!!これが天下無双の一撃か!?これでは兵が言う事聞かん!!」
陳式「でも、今は槍兵だけどな」
呂玲綺「蒋欽!私と戦え!」
蒋欽「なめるなよ!女!!」
威勢よく一騎打ちを受けた蒋欽だったが、あっけなく玲綺に敗れ捕らえられる。
それで敵は意気消沈したか迎撃に出てくる部隊は無く、4万近い兵を残しながら10月に長安は陥落した。
被害も火矢の一撃のみである。
陳宮「呂布殿!ついに長安を奪回しましたな!」
呂布「フッ、次は貴様の首だ孫策!!」
司馬懿「いや、我々の次の目標は天水だ」
これで孫策領はどの都市も各3名になり、攻勢はほぼ打ち止めだろう。
そう見てとった俺は、元呂布軍に陳式と司馬懿を加えた約3万の部隊を、上庸側の間道から長安に向け出撃させた。
長安の兵力は5万を超えていたが将は3名の為、迎撃に出てきたのは2部隊のみ。
これを撹乱と乱突で難なく無力化し、城に迫る。
が、ここで予想外の敵の3部隊目が現れ、玲綺隊が強力な火矢を浴び炎上してしまう。
蒋欽「食らえ!これが江東、いや、西涼一の弓将の力だ!!」
呂玲綺「何、蒋欽だと!?一体何処から!?先程まで長安には居なかったはず!?」
司馬懿「どうやら長安の救援に、武関から移動してきた様だな。小癪な真似を」
呂布「この俺を差し置いて、西涼一だと!?笑わせるわ!!(乱突)」
蒋欽「ぬおっ!!これが天下無双の一撃か!?これでは兵が言う事聞かん!!」
陳式「でも、今は槍兵だけどな」
呂玲綺「蒋欽!私と戦え!」
蒋欽「なめるなよ!女!!」
威勢よく一騎打ちを受けた蒋欽だったが、あっけなく玲綺に敗れ捕らえられる。
それで敵は意気消沈したか迎撃に出てくる部隊は無く、4万近い兵を残しながら10月に長安は陥落した。
被害も火矢の一撃のみである。
陳宮「呂布殿!ついに長安を奪回しましたな!」
呂布「フッ、次は貴様の首だ孫策!!」
司馬懿「いや、我々の次の目標は天水だ」
11月。成都に南征に向かっていた曹操等が神妙な面持ちで帰還する。
曹操「済まぬ。わしの不明で、あたら多くの兵を失ってしまった」
龐徳「いや、曹操殿に咎はござらん。射手を失念し、不用意に高台下の森に布陣したのは拙者の失態ゆえ」
魏延「そうか……それで、文字通り一矢報いた気持ちはどうだ?曹丕よ」
曹丕「くっ……私の負けだ。好きにしろ」
雲南もまた10月中に落ち、南蛮王曹丕は滅亡した。
建寧戦も合わせて被害は、こちらも火矢の一撃のみ。
やはり曹丕にとって曹操は越えられぬ壁のようだ。
こうして曹丕勢力も加わり、大幅に戦力アップとは言い難いが、射手持ち2人が加わった事は地味に嬉しい。
そしてこれで後顧の憂いは無くなった。
そろそろ荊州方面にも進出するとしよう。
曹操「済まぬ。わしの不明で、あたら多くの兵を失ってしまった」
龐徳「いや、曹操殿に咎はござらん。射手を失念し、不用意に高台下の森に布陣したのは拙者の失態ゆえ」
魏延「そうか……それで、文字通り一矢報いた気持ちはどうだ?曹丕よ」
曹丕「くっ……私の負けだ。好きにしろ」
雲南もまた10月中に落ち、南蛮王曹丕は滅亡した。
建寧戦も合わせて被害は、こちらも火矢の一撃のみ。
やはり曹丕にとって曹操は越えられぬ壁のようだ。
こうして曹丕勢力も加わり、大幅に戦力アップとは言い難いが、射手持ち2人が加わった事は地味に嬉しい。
そしてこれで後顧の憂いは無くなった。
そろそろ荊州方面にも進出するとしよう。
第8話『西方から来た刺客』
※無双6の影響で無双テイストが強まっておりますが、ご了承下さい。
間道からの電撃作戦により長安を落とし、我が軍は献帝を擁立した。
1800年前にこれをやれておればな……。
もっとも、今の我が軍には飛将・呂布や、あの時敵方だった司馬懿がこちらについているのだから、比ぶべくも無いのだが。
既に皇甫嵩に廟を破壊させて玉璽も得ており、これで名実共に官(漢)軍になったと言えよう。
まあ、だからと言って外交で有利になる事はまったくない訳だが……。
それどころか、割合良好だった勢力までがこちらに牙を向いてきた。
江陵の孫権である。
実は南征の間、孫権とは停戦していた。
それも奴の方から話を持ち掛けて来たので、父親に奪われた江夏の奪回か、襄陽でも攻める物だと思っていたのだが……。
しかし、江陵の兵は8万近くになっていると言うのに、襄陽の羊祜が関羽軍に奪われた上庸奪還に大軍を出しても、奴等は一向に動く事はなく。
260年5月、停戦が切れると同時に孫権は甘寧・呂蒙等精鋭5部隊約3万の軍を、兵力8万以上の永安に向けてきたのだった。
曹操「孫権め、我が軍の南征が予想以上に早く完遂した事で、慌てて攻めて来おったか」
陳武「留守役ばかりだったが、ついに出番が来たか!(陳)表、戟を持て!魏延殿、御下知を!」
魏延「うむ。今回の戦では、敵軍を迎撃後、そのまま江陵を落とす作戦でいく。
曹操、張郃、龐徳、曹仁は騎兵で急行し、敵領北西端の森林地帯を押さえよ。
李厳、満寵は弩兵、典韋、許褚、呉蘭は投石で後に続け。俺も槍兵で出る」
陳武「……」
魏延「ああ、陳武」
陳武「ははっ!!」
魏延「永安の守備を任せる!!」
陳武「なんとっ!?」
陳武には悪いが、武陵の曹叡が動く可能性もあるゆえ、最低限の守備要員は必要だろう。
いや、別にもう戟を使う必要も無いとか思ってはおらんぞ。
いざと言う時に頼りになるのは、やはり戟だ。
今後その時が来るかはわからんが……。
敵の3万に対し、こちらはほぼ永安の全兵力約8万の軍勢を出撃させた。
守るだけなら少数の部隊で渡を防衛すればよいが、永安~江陵間はかなりの距離があり、敵を撃退してる間に兵力を回復され、延々攻め続けられかねない。
ここは総力戦で一気に勝敗を決するべきだろう。
甘寧「おい、おっさん!何だよありゃあ……!?」
呂蒙「むむ……!?まさか、森全体を一つの巨大な陣としたと言うのか!」
徐盛「非常に不味いですな。これではこちらの攻撃は一切届かず、そして奴等には弩や投石が多数」
呂蒙「これがあの曹操を破り、益州に覇を唱えた魏延軍の用兵か……恐るべし!」
まずは急行させた騎兵4部隊に、森に沿う様に軍楽台と石壁を連ね、江陵領内に橋頭堡を築かせる。
そして投石隊が到着すると、一方的な虐殺が始まった。
孫権軍は井蘭や火球で軍楽台を破壊を試みるも、築城持ちの騎馬隊と我が槍兵隊が修復。
軍楽台に群がった部隊を、壁越しに曹操の計略と弩や投石が襲い、次々と壊滅させていく。
敵の攻撃部隊3万と迎撃部隊4万を屠り、敵がまとまった戦力を出せなくなった所で、前もって退かせた曹仁隊に続いて李厳隊も守備に回し、残りの部隊で進軍する。
無謀にも1~2部隊で挑んでくる守備隊を蹴散らしつつ江陵の内政施設まで迫った時、ある男が我が眼前に立ち塞がった。
???「ここは通行止めだよ。通りたいなら、俺をやっつけなよ」
魏延「誰だあの軽薄そうな奴は?あの風貌からして、漢人では無さそうだが……」
???「ちょいちょい!仮面かぶって片言のあんたにだけは言われたくないよ!」
魏延(無双)「我、オ前、殺ス!!」
曹操「孫権は髭が赤く碧眼である事から、混血では無いかと言う噂を耳にした事があるが……母方の国の者ではないか?」
???「そういうあんたも、相変わらずサOーちゃんのパパみたいだよね!」
龐徳「手にしている業物はもしや……巨大な筆では!?なんと面妖な……」
???「君は今回もリストラされちゃったんだよねえ。可哀相に。でも、俺もただの噛ませ犬だし、気にする事無いって」
魏延「で、結局貴様は誰なんだ?」
馬岱(無双)「馬岱だよ!俺の事を忘れちゃうなんて、冷たいねえ」
魏延「そうか……ならば我が乱突を食らえ!!」
馬岱「わおっ!!部隊が混乱しちゃたよ。こいつはヤバイねえ」
魏延「馬岱よ。もう一度、この俺を殺す自信はあるか!?」
馬岱「さっすが魏延!わかってるねえ!いざ尋常に勝負よ!」
馬騰軍が滅びた後、孫権に仕えていた馬岱である。
実は、江陵にはこいつが居たので、わざわざ俺が出張ってきた訳だ。
のこのこ一隊でやってきた所を、乱突で混乱させてから1000以下まで削り、俺自ら一騎打ちを挑む。
俺の武力は既に96になっており、85の馬岱とは10以上の差があったが、武門の意地かそれでも奴はすんなりと応じた。
馬上で数合打ち合うも、武力差11、アイテムフル装備の俺が負けるはずも無く、最後は暗器であっけなく沈み、馬岱の捕縛に成功する。
馬岱「はははっ、強いねえ。やっぱり、不意打ちでもしないと勝てないよ。
さあ、覚悟は出来てる。出来れば一思いにズバッとやってくれると、ありがたいよ」
魏延「その前に、一つ訊かせてもらおう。あの時俺を斬ったのは、一体誰の差し金だ?」
馬岱「そりゃあ、だって、目の前で「俺を殺せる奴はいるか~」とか叫ばれたら、つい斬ってみたくなるのが人情でしょ」
魏延「……お前の筆で、チョビヒゲと額に『名族』と書いてやろうか?」
馬岱「ちょい待ってよ!声は似てるけど、俺は名族の人じゃないよ!
別にあんたに恨みは無かったけど、丞相の遺言とあっちゃ、やらない訳にもいかないよね」
魏延「そうか……おい、こいつを牢に入れておけ。進軍を続けるぞ」
馬岱「あれ?斬らないのかい?」
曹操「ほう、自分を斬った相手でも許すか」
魏延「ふん、あまりの軽薄さに、斬る気が失せたわ。それにこいつ一人を斬って、お前のように馬超等一族郎党から恨まれたくは無いからな」
曹操「今作では、例え義兄弟を殺そうとも恨まれん事は知っておろうに、ぬかしおるわ」
まあ、こいつを斬るとなると、あの時楊儀の肩を持った四相全てを斬らねばならんしな。
馬岱を捕虜にした後も引き続き進軍し、260年1月、江陵を陥落させる。
1800年前にこれをやれておればな……。
もっとも、今の我が軍には飛将・呂布や、あの時敵方だった司馬懿がこちらについているのだから、比ぶべくも無いのだが。
既に皇甫嵩に廟を破壊させて玉璽も得ており、これで名実共に官(漢)軍になったと言えよう。
まあ、だからと言って外交で有利になる事はまったくない訳だが……。
それどころか、割合良好だった勢力までがこちらに牙を向いてきた。
江陵の孫権である。
実は南征の間、孫権とは停戦していた。
それも奴の方から話を持ち掛けて来たので、父親に奪われた江夏の奪回か、襄陽でも攻める物だと思っていたのだが……。
しかし、江陵の兵は8万近くになっていると言うのに、襄陽の羊祜が関羽軍に奪われた上庸奪還に大軍を出しても、奴等は一向に動く事はなく。
260年5月、停戦が切れると同時に孫権は甘寧・呂蒙等精鋭5部隊約3万の軍を、兵力8万以上の永安に向けてきたのだった。
曹操「孫権め、我が軍の南征が予想以上に早く完遂した事で、慌てて攻めて来おったか」
陳武「留守役ばかりだったが、ついに出番が来たか!(陳)表、戟を持て!魏延殿、御下知を!」
魏延「うむ。今回の戦では、敵軍を迎撃後、そのまま江陵を落とす作戦でいく。
曹操、張郃、龐徳、曹仁は騎兵で急行し、敵領北西端の森林地帯を押さえよ。
李厳、満寵は弩兵、典韋、許褚、呉蘭は投石で後に続け。俺も槍兵で出る」
陳武「……」
魏延「ああ、陳武」
陳武「ははっ!!」
魏延「永安の守備を任せる!!」
陳武「なんとっ!?」
陳武には悪いが、武陵の曹叡が動く可能性もあるゆえ、最低限の守備要員は必要だろう。
いや、別にもう戟を使う必要も無いとか思ってはおらんぞ。
いざと言う時に頼りになるのは、やはり戟だ。
今後その時が来るかはわからんが……。
敵の3万に対し、こちらはほぼ永安の全兵力約8万の軍勢を出撃させた。
守るだけなら少数の部隊で渡を防衛すればよいが、永安~江陵間はかなりの距離があり、敵を撃退してる間に兵力を回復され、延々攻め続けられかねない。
ここは総力戦で一気に勝敗を決するべきだろう。
甘寧「おい、おっさん!何だよありゃあ……!?」
呂蒙「むむ……!?まさか、森全体を一つの巨大な陣としたと言うのか!」
徐盛「非常に不味いですな。これではこちらの攻撃は一切届かず、そして奴等には弩や投石が多数」
呂蒙「これがあの曹操を破り、益州に覇を唱えた魏延軍の用兵か……恐るべし!」
まずは急行させた騎兵4部隊に、森に沿う様に軍楽台と石壁を連ね、江陵領内に橋頭堡を築かせる。
そして投石隊が到着すると、一方的な虐殺が始まった。
孫権軍は井蘭や火球で軍楽台を破壊を試みるも、築城持ちの騎馬隊と我が槍兵隊が修復。
軍楽台に群がった部隊を、壁越しに曹操の計略と弩や投石が襲い、次々と壊滅させていく。
敵の攻撃部隊3万と迎撃部隊4万を屠り、敵がまとまった戦力を出せなくなった所で、前もって退かせた曹仁隊に続いて李厳隊も守備に回し、残りの部隊で進軍する。
無謀にも1~2部隊で挑んでくる守備隊を蹴散らしつつ江陵の内政施設まで迫った時、ある男が我が眼前に立ち塞がった。
???「ここは通行止めだよ。通りたいなら、俺をやっつけなよ」
魏延「誰だあの軽薄そうな奴は?あの風貌からして、漢人では無さそうだが……」
???「ちょいちょい!仮面かぶって片言のあんたにだけは言われたくないよ!」
魏延(無双)「我、オ前、殺ス!!」
曹操「孫権は髭が赤く碧眼である事から、混血では無いかと言う噂を耳にした事があるが……母方の国の者ではないか?」
???「そういうあんたも、相変わらずサOーちゃんのパパみたいだよね!」
龐徳「手にしている業物はもしや……巨大な筆では!?なんと面妖な……」
???「君は今回もリストラされちゃったんだよねえ。可哀相に。でも、俺もただの噛ませ犬だし、気にする事無いって」
魏延「で、結局貴様は誰なんだ?」
馬岱(無双)「馬岱だよ!俺の事を忘れちゃうなんて、冷たいねえ」
魏延「そうか……ならば我が乱突を食らえ!!」
馬岱「わおっ!!部隊が混乱しちゃたよ。こいつはヤバイねえ」
魏延「馬岱よ。もう一度、この俺を殺す自信はあるか!?」
馬岱「さっすが魏延!わかってるねえ!いざ尋常に勝負よ!」
馬騰軍が滅びた後、孫権に仕えていた馬岱である。
実は、江陵にはこいつが居たので、わざわざ俺が出張ってきた訳だ。
のこのこ一隊でやってきた所を、乱突で混乱させてから1000以下まで削り、俺自ら一騎打ちを挑む。
俺の武力は既に96になっており、85の馬岱とは10以上の差があったが、武門の意地かそれでも奴はすんなりと応じた。
馬上で数合打ち合うも、武力差11、アイテムフル装備の俺が負けるはずも無く、最後は暗器であっけなく沈み、馬岱の捕縛に成功する。
馬岱「はははっ、強いねえ。やっぱり、不意打ちでもしないと勝てないよ。
さあ、覚悟は出来てる。出来れば一思いにズバッとやってくれると、ありがたいよ」
魏延「その前に、一つ訊かせてもらおう。あの時俺を斬ったのは、一体誰の差し金だ?」
馬岱「そりゃあ、だって、目の前で「俺を殺せる奴はいるか~」とか叫ばれたら、つい斬ってみたくなるのが人情でしょ」
魏延「……お前の筆で、チョビヒゲと額に『名族』と書いてやろうか?」
馬岱「ちょい待ってよ!声は似てるけど、俺は名族の人じゃないよ!
別にあんたに恨みは無かったけど、丞相の遺言とあっちゃ、やらない訳にもいかないよね」
魏延「そうか……おい、こいつを牢に入れておけ。進軍を続けるぞ」
馬岱「あれ?斬らないのかい?」
曹操「ほう、自分を斬った相手でも許すか」
魏延「ふん、あまりの軽薄さに、斬る気が失せたわ。それにこいつ一人を斬って、お前のように馬超等一族郎党から恨まれたくは無いからな」
曹操「今作では、例え義兄弟を殺そうとも恨まれん事は知っておろうに、ぬかしおるわ」
まあ、こいつを斬るとなると、あの時楊儀の肩を持った四相全てを斬らねばならんしな。
馬岱を捕虜にした後も引き続き進軍し、260年1月、江陵を陥落させる。
さて、荊州進出と時同じく、北では北伐を継続していた。
長安の復興と守備に司馬懿・貂蝉・陳宮を残し、一度呂布軍を漢中に呼び戻すと、賈詡を軍師につけ兵3万を天水攻略に向かわせる。
天水も4万以上兵が居たが、将の数は3名。つまり、迎撃には2部隊しか出ては来ない。
北西の桟道を進んだ呂布軍は難無くその2部隊を無力化し、259年3月、天水を落とした。
そして、そのまま補給もせずに安定に直行させる。
安定も将は3名だが、事前に長安から囮を出し、東に2部隊を釣っておいた。
つまり、本隊を阻む部隊は0。
そこで、足の遅い槍と兵器隊は天水の守備も兼ねて武威に直行させ、安定は騎兵と輸送隊の火球のみで攻略する。
爆薬練成の技巧を既に取っていた事もあり、6月、安定も業火球であっさり陥落。
これで孫策領は残す所武威と陽平関のみとなった。
しかし、ここを守る将は他でもなく“あの男”である。
陳式「さて、いよいよ北伐もここで最後だが……よりにもよって太守はあの周瑜かよ」
呂布「フン、空き巣の次は放火魔か。二人揃ってこの画戟の錆にしてくれる!」
陳式「孫策が居るのは陽平関だけどな」
呂玲綺「父上、この地は砂地が多く、槍兵には不向き。ここは私にお任せを!」
賈詡「いやいや、周瑜の相手はこの賈文和に任せていただこう。司馬懿殿では荷が重かろうと、折角“筆頭軍師”である私が出張ったのですからな」
司馬昭「これは異な事を。我が軍の軍師は父上ですぞ。つまり、魏延殿が最も信頼されている軍師は、我が父司馬仲達に他なりません」
陳式「単に面倒だから代えてないだけだと思うが……」
高翔「まあまあ、魏延殿は諸兄等の力を見込んで、難敵・周瑜が守るこの地に集められたのだ。圧倒的な力の差を見せつけ、奴等を屈服させる為にな(ニヤリ)」
陳式(こいつ、またオイシイ所を!)
いかに周瑜であろうと、この精鋭の前では敵では無い。
とは言え、何の警戒もせず一気に敵領に侵攻する様な愚は犯せば、多くの兵を失おう。
まず、囮の軍楽台を建てつつ、敵の攻撃が届かず内政施設を攻撃出来る位置、武威領南西側に騎馬と兵器隊を侵入させる。
そして、周瑜他一隊がのこのこ出てきた所を、計略と戦法であっさり無力化し、投石隊が砲撃。
259年12月、エース陳式が投石により武威を陥落させ、孫策は滅んだ。
孫策「チクショウ!!まったく何も出来ずに負けちまったぜ!!」
呂布「フン、雑魚めが。まともに戦えば、貴様等なぞ俺の敵では無い」
孫策「だから、まともに戦ってもいねえだろうが!」
司馬懿「戦わずして勝つ事を最上としているのは、他ならぬ孫子の一説であろう。周瑜、貴様はどうだ?
敗北を認め我等と共に諸葛亮を打倒するか?身の程もわきまえず、凡愚に成り下がるか?」
周瑜「フッ、周到なお前達の事、大喬と小喬は既に確保しておるのだろう?ならば我等に拒否権なぞ有るまい」
賈詡「まっ、そういう事。暴れ足りないなら、これからいくらでも場所は提供しますよ。とりあえず、関羽なんてどうだい?」
孫策「関羽か、面白え!こうなっちゃ仕方ねえ、よろしく頼むぜ!」
こうして北伐は成り、益州に加え涼州の地と、優秀な孫策の家臣団を得た。
だが、我が軍の進撃は最早止まる事は無い。
長安と漢中に物資と将を集め、次の戦に備えるのだった。
長安の復興と守備に司馬懿・貂蝉・陳宮を残し、一度呂布軍を漢中に呼び戻すと、賈詡を軍師につけ兵3万を天水攻略に向かわせる。
天水も4万以上兵が居たが、将の数は3名。つまり、迎撃には2部隊しか出ては来ない。
北西の桟道を進んだ呂布軍は難無くその2部隊を無力化し、259年3月、天水を落とした。
そして、そのまま補給もせずに安定に直行させる。
安定も将は3名だが、事前に長安から囮を出し、東に2部隊を釣っておいた。
つまり、本隊を阻む部隊は0。
そこで、足の遅い槍と兵器隊は天水の守備も兼ねて武威に直行させ、安定は騎兵と輸送隊の火球のみで攻略する。
爆薬練成の技巧を既に取っていた事もあり、6月、安定も業火球であっさり陥落。
これで孫策領は残す所武威と陽平関のみとなった。
しかし、ここを守る将は他でもなく“あの男”である。
陳式「さて、いよいよ北伐もここで最後だが……よりにもよって太守はあの周瑜かよ」
呂布「フン、空き巣の次は放火魔か。二人揃ってこの画戟の錆にしてくれる!」
陳式「孫策が居るのは陽平関だけどな」
呂玲綺「父上、この地は砂地が多く、槍兵には不向き。ここは私にお任せを!」
賈詡「いやいや、周瑜の相手はこの賈文和に任せていただこう。司馬懿殿では荷が重かろうと、折角“筆頭軍師”である私が出張ったのですからな」
司馬昭「これは異な事を。我が軍の軍師は父上ですぞ。つまり、魏延殿が最も信頼されている軍師は、我が父司馬仲達に他なりません」
陳式「単に面倒だから代えてないだけだと思うが……」
高翔「まあまあ、魏延殿は諸兄等の力を見込んで、難敵・周瑜が守るこの地に集められたのだ。圧倒的な力の差を見せつけ、奴等を屈服させる為にな(ニヤリ)」
陳式(こいつ、またオイシイ所を!)
いかに周瑜であろうと、この精鋭の前では敵では無い。
とは言え、何の警戒もせず一気に敵領に侵攻する様な愚は犯せば、多くの兵を失おう。
まず、囮の軍楽台を建てつつ、敵の攻撃が届かず内政施設を攻撃出来る位置、武威領南西側に騎馬と兵器隊を侵入させる。
そして、周瑜他一隊がのこのこ出てきた所を、計略と戦法であっさり無力化し、投石隊が砲撃。
259年12月、エース陳式が投石により武威を陥落させ、孫策は滅んだ。
孫策「チクショウ!!まったく何も出来ずに負けちまったぜ!!」
呂布「フン、雑魚めが。まともに戦えば、貴様等なぞ俺の敵では無い」
孫策「だから、まともに戦ってもいねえだろうが!」
司馬懿「戦わずして勝つ事を最上としているのは、他ならぬ孫子の一説であろう。周瑜、貴様はどうだ?
敗北を認め我等と共に諸葛亮を打倒するか?身の程もわきまえず、凡愚に成り下がるか?」
周瑜「フッ、周到なお前達の事、大喬と小喬は既に確保しておるのだろう?ならば我等に拒否権なぞ有るまい」
賈詡「まっ、そういう事。暴れ足りないなら、これからいくらでも場所は提供しますよ。とりあえず、関羽なんてどうだい?」
孫策「関羽か、面白え!こうなっちゃ仕方ねえ、よろしく頼むぜ!」
こうして北伐は成り、益州に加え涼州の地と、優秀な孫策の家臣団を得た。
だが、我が軍の進撃は最早止まる事は無い。
長安と漢中に物資と将を集め、次の戦に備えるのだった。