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地球最後の日」(2007/11/02 (金) 15:57:33) の最新版変更点

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***地球最後の日 「The end of the world」 那須正幹 ☆☆☆☆ "ズッコケ3人組"の作者の作品。子供向けだ。 主人公の子供は、両親と一緒に、自宅地下のシェルターにいる。 どうやら核戦争により、地上はほぼ壊滅的な被害を受けている模様。 子供は、無線で通信を試みていたが、やがて全く聞こえなくなる。 そのうち、母も死ぬ。そして、父親も死ぬ。このあたり、主人公の目線を通して、 世界の現状を語らせているが、非常に自然でうまい。 父が死んだことで、主人公はシェルターから出て、遠い町にいる女の子に 会いに行くことにする。外には灰が積もっている。目的地へ辿り着けるか分からないが、 少年は車を走らせるのだった。 「悪夢の果て」 赤川次郎 ☆☆☆☆ これもいい。赤川次郎の作品を読んだのは、多分初めてだ。 "奉仕活動の義務化法案"の査問委員会に属する大学教授が主人公。 (一人で何ができる?仕方ないんだ)そんな風に考えている。その実態は、 もちろん徴兵制の原型なのだ…。 気がつくと、主人公は昭和20年にタイムスリップしている。 自分含め、周りの環境は、現代と一緒だ。 主人公は、リアルな戦時下の日本の現実に直面する。 非常に読みやすく、しかし内容は軽くない。 惜しむらくは、そのまま現代へ戻って来なかった(そこまで書いていない)ことだ。 「おとうさんがいっぱい」 三田村信行 ☆☆☆ まあまあかな。 理由は不明だが、父親が三人に増える。言うことはビミョ~に違うが、判断不能。 最終的に、役人が家に来て、主人公の子供は、あみだくじで本物の父を選ぶ。 これで日常に戻ったぞ、と思ったら・・・今度は自分が二人いる。 「電話がなっている」 川島誠 ☆☆☆ SFのアイデアより、話が面白い。でも紹介文を読んだ感じでは、 この作者一発屋みたいだけど・・・ 人間がランク付けされていて、Eランクは15歳で不要と判断される。 主人公の恋人も、15歳になる前に事故で片足を失ったことで、Eランクに。 主人公は恋人同様Eランクに行こうか、テストを白紙で出そうかと思う。 が、生きていきたいがために、普通に受け、Aー4ランクに入る。 祝福と別れを告げるための電話がなっている・・・。 「おむかえがくるよ」 曽弥まさこ ☆☆☆ 人間が70歳になると、お迎えがきて連れ去られる社会。 で、宝くじに当たると、それを延ばすことができる。主人公の少年は、 自分の宝物などを売って10万円つくり、クジを2枚買う。で、それが「20年」を 当てる。 が、それを祖母は別の人間に売り、傾きかけている工場の足しにしろ、と笑って 死んでゆく。 良くまとまっていて、非常にレベルが高い。が、SF短編としては、もっと素直に アイデアを前面に出した方が面白いのではないか、とも思ってしまう。難しいところだ。 ----
***地球最後の日 「The end of the world」 那須正幹 ☆☆☆☆ "ズッコケ3人組"の作者の作品。子供向けだ。 主人公の子供は、両親と一緒に、自宅地下のシェルターにいる。 どうやら核戦争により、地上はほぼ壊滅的な被害を受けている模様。 子供は、無線で通信を試みていたが、やがて全く聞こえなくなる。 そのうち、母も死ぬ。そして、父親も死ぬ。このあたり、主人公の目線を通して、 世界の現状を語らせているが、非常に自然でうまい。 父が死んだことで、主人公はシェルターから出て、遠い町にいる女の子に 会いに行くことにする。外には灰が積もっている。目的地へ辿り着けるか分からないが、 少年は車を走らせるのだった。 「悪夢の果て」 赤川次郎 ☆☆☆☆ これもいい。赤川次郎の作品を読んだのは、多分初めてだ。 "奉仕活動の義務化法案"の査問委員会に属する大学教授が主人公。 (一人で何ができる?仕方ないんだ)そんな風に考えている。その実態は、 もちろん徴兵制の原型なのだ…。 気がつくと、主人公は昭和20年にタイムスリップしている。 自分含め、周りの環境は、現代と一緒だ。 主人公は、リアルな戦時下の日本の現実に直面する。 非常に読みやすく、しかし内容は軽くない。 惜しむらくは、そのまま現代へ戻って来なかった(そこまで書いていない)ことだ。 「おとうさんがいっぱい」 三田村信行 ☆☆☆ まあまあかな。 理由は不明だが、父親が三人に増える。言うことはビミョ~に違うが、判断不能。 最終的に、役人が家に来て、主人公の子供は、あみだくじで本物の父を選ぶ。 これで日常に戻ったぞ、と思ったら・・・今度は自分が二人いる。 「電話がなっている」 川島誠 ☆☆☆ SFのアイデアより、話が面白い。でも紹介文を読んだ感じでは、 この作者一発屋みたいだけど・・・ 人間がランク付けされていて、Eランクは15歳で不要と判断される。 主人公の恋人も、15歳になる前に事故で片足を失ったことで、Eランクに。 主人公は恋人同様Eランクに行こうか、テストを白紙で出そうかと思う。 が、生きていきたいがために、普通に受け、Aー4ランクに入る。 祝福と別れを告げるための電話がなっている・・・。 「おむかえがくるよ」 曽弥まさこ ☆☆☆ 人間が70歳になると、お迎えがきて連れ去られる社会。 で、宝くじに当たると、それを延ばすことができる。主人公の少年は、 自分の宝物などを売って10万円つくり、クジを2枚買う。で、それが「20年」を 当てる。 が、それを祖母は別の人間に売り、傾きかけている工場の足しにしろ、と笑って 死んでゆく。 良くまとまっていて、非常にレベルが高い。が、SF短編としては、もっと素直に アイデアを前面に出した方が面白いのではないか、とも思ってしまう。難しいところだ。 ----

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