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世界ユーモアSF傑作選」(2007/11/16 (金) 20:24:59) の最新版変更点

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***世界ユーモアSF傑作選2 図書館の都合で『2』から先に来たので、そっちを重点的に読んだ。だが、どうにも微妙な作品ばかり。ていうかつまらん。読んでてかなり苦痛。 あとがきを見ると、どうやら他のアンソロジー等に入っている作品は除いたらしい(例えばユーモアSF作家の代表格・ブラウンの作品は全く無しだ!)。 それはそれでいいけどさー、先に言ってよ!そんな残りかすみたいなアンソロジー、読みたくないぞ。 でもせっかく読んだので、感想を残そう。なお先に読んだ『2』の途中で読むのをやめた。『1』は有名作家の作品のみ拾って読んだ。 『世界ユーモアSF傑作選2』 「種明かし」 ジェームズ・E・ガン ☆☆☆ 「女はエイリアンみたいなものだ」とこぼしているが、実は男が別の星から来たエイリアンだったのだ、という話。 つまらなくは無いが、科学的な説明等が皆無なため、釈然としない部分がある。そういう作品では無い、ということかな・・・。 「埃まみれのゼブラ」 クリフォード・D・シマック ☆☆☆ 机の上に置いてある物が消えたりする。そのうち、消えるのでなく別の物と変わっているのに気付く。数回の実験の結果、どうやら別の世界と通じているらしい。 で、絵を描いてバーター貿易を開始。向こうが欲しがるのは縞々の腕輪、こっちが貰うのは原理不明の小型掃除機。主人公はそれを売って大儲けするが、最後はあっちの世界から吸い取ったゴミが送り返されてきて儲けが無くなる。で「あっちはあの縞々を何に使ったんだろうなあ・・・」と思う。 「冒険児クロンカイト」 ポール・アンダースン ☆ 野生児クロンカイトがメチャクチャやるというだけ。同主人公の小説を読んでなければ、面白くも何とも無い。 「火星をまわる穴・穴・穴」 ジェローム・ビクスビィ ☆ ダジャレを集めただけ。英語の駄洒落を苦労して訳してあるが、面白くも何とも無い。 「ナラポイア」 アラン・ネルスン ☆☆ 被害妄想ならぬ被恩妄想。そして幻覚で見た鳥を実際にカゴに入れて捕まえてくる。 その辺までは面白いのだが、最後はどうにも・・・結局主人公の精神医者が被恩妄想にかかる、という話。 「雪だるま効果」 キャサリン・マクリーン ☆☆☆ 人間の行動を数式で表して行動を予測&支配するとかいう話。坂道で雪玉を転がし、だんだん大きくなる。雪の粘着力を超えるとひとりでに崩れる。 その原理を編みものの小さい組織に実験。だが想定外にも編み物の組織から脱却、商業組織→政治組織と進化。いずれ全世界の政治は統一されるだろう。そのあとは知らないよ。俺のせいじゃないからね! 「天国と地獄」 H・アレン・スミス ☆☆ 聖書の記述から、天国は地獄より熱いということを証明した。それだけだが、短いので許す。 「要約すれば・・・・・・」☆☆☆ 時代と共に本・雑誌など活字が溢れ、読むのが追いつかなくなる。で、要約した本がベストセラーに。それでも追いつかなくなり、もっと要約したものが出る。Irtnogなる一語に、一日の活字全てが要約されたりする。 駄々っ子の躾に関する長い論文を「ひっぱたけ」の一言に要約するのが良かったw 「早熟」 デーモン・ナイト ☆☆ おなかの中にいる赤ん坊が高い知能を持っていて、話し、小説を書く。その小説は高く売れた。赤ん坊は「自分こそこの家族の主人」と言い出す。最後は生まれ、胎内より酸素の多い場所へ出たことから、普通の人間になってしまった模様。 「創作論理学入門」 ハワード・ショーンフェルド ☆ 何だか複雑で良く分からん。酒場で主人公そっくりの人間が、この小説そのもの(?)を読んでるとかいう話。面白いとかつまらんとか以前に、理解するのがめんどくさい。 「地球開放」 ウィリアム・テン ☆☆ ちと長い。二つの対立しているエイリアン種族から、それぞれの言い分で「地球を守ってやる」と言われる。どちらの言い分が正しいのか分からないが、結局地球はメチャクチャになり、最後には軌道を外れる。「我々ほど解放された存在はない!」 「債鬼」 ロン・グーラート ☆☆ 借金に苦しむ主人公。せっかく刑務所から出るが、賭けに負け、今度は13年刑務所に入るハメに。出てきた主人公はカードで(決済までの時差を利用して)豪遊し、最後はライフルを買って、賭けの相手を撃ち殺す。 「じゅげむ、じゅげむ」 R・A・ラファティ ☆ 良く分からんが、適当にタイプライターを打って、シェイクスピアの小説を作ろうとする話だと思う。 『世界ユーモアSF傑作集1』 「終わりの始め」 チャド・オリヴァー&チャールズ・ボーモント ☆☆ タイムマシンで最初の人・最後の人になって遊んでる主人公。最初の人のときは火星人がいて、女のアンドロイドをもらう。で、未来へ行くと、「しょせん機械」と未来のスーパーコンピューターを浮気したりする。何だかどーでもいい話。 「べムがいっぱい」 エドモンド・ハミルトン ☆☆ 人類初の火星着陸。そこは人間の考えた、SF小説の火星の世界(のごちゃ混ぜ)だった。ラストは逆に地球が火星の想像そのものになり復讐される。 「美味球身」 ラリー・アイゼンバーグ ☆☆ 超高カロリーで、食べるとモテモテになる食べ物が開発される。文明はメチャクチャになる。その後、研究の結果、食べてしばらくすると、爆発物に変わること判明。最後はどこかの誰かがくしゃみをしたところで終わる。 「魔王と賭博士」 ロバート・アーサー ☆☆ 魔王と賭けをして勝ち、うらまれ、賭けに勝てない呪いをかけられる。が、逆に負ける方にかけまくって幸せな人生を送った。・・・大したことないよなあ・・・。 「おれと自分と私と」 ウィリアム・テン ☆☆☆ これはまあまあ。「ドラえもんだらけ」みたいな感じ。「俺と俺と俺」のタイトル元ネタかな。タイムマシンで過去へ行き、石を少し動かしてどうなる・・・という実験をする。 何度か行き来し、その度に自分が増える。 「宇宙三重奏」 ロバート・シェクリィ ☆☆☆ これもまあまあ。ショート・ショート×3。 ・いろんな星の孤児院を爆破する男。孤児を暗殺者・拷問人とかに養成する星とかだったので、二度無罪。三度目、地球の孤児院を爆破。「何故地球の孤児院を爆破したのかね?」「孤児院を焼き払うのが好きだからさ!」 ・複製器で自分&妻の500の複製を作り、殖民惑星へ。だが、上手く行かない。「皆平等で同一だ」と言ってもダメ。結局最初の人の妻も駆け落ちする。 ・機械が、自分が助かるために人を殺し、そいつに成り代わって救難信号を出し、その肉からオイルを作る。そして機械によるロボット宇宙征服の始祖になる。 ----
***世界ユーモアSF傑作選2  図書館の都合で『2』から先に来たので、そっちを重点的に読んだ。だが、どうにも微妙な作品ばかり。ていうかつまらん。読んでてかなり苦痛。  あとがきを見ると、どうやら他のアンソロジー等に入っている作品は除いたらしい(例えばユーモアSF作家の代表格・ブラウンの作品は全く無しだ!)。 それはそれでいいけどさー、先に言ってよ!そんな残りかすみたいなアンソロジー、読みたくないぞ。  でもせっかく読んだので、感想を残そう。なお先に読んだ『2』の途中で読むのをやめた。『1』は有名作家の作品のみ拾って読んだ。 『世界ユーモアSF傑作選2』 「種明かし」 ジェームズ・E・ガン ☆☆☆ 「女はエイリアンみたいなものだ」とこぼしているが、実は男が別の星から来たエイリアンだったのだ、という話。 つまらなくは無いが、科学的な説明等が皆無なため、釈然としない部分がある。そういう作品では無い、ということかな・・・。 「埃まみれのゼブラ」 クリフォード・D・シマック ☆☆☆ 机の上に置いてある物が消えたりする。そのうち、消えるのでなく別の物と変わっているのに気付く。数回の実験の結果、どうやら別の世界と通じているらしい。 で、絵を描いてバーター貿易を開始。向こうが欲しがるのは縞々の腕輪、こっちが貰うのは原理不明の小型掃除機。主人公はそれを売って大儲けするが、最後はあっちの世界から吸い取ったゴミが送り返されてきて儲けが無くなる。で「あっちはあの縞々を何に使ったんだろうなあ・・・」と思う。 「冒険児クロンカイト」 ポール・アンダースン ☆ 野生児クロンカイトがメチャクチャやるというだけ。同主人公の小説を読んでなければ、面白くも何とも無い。 「火星をまわる穴・穴・穴」 ジェローム・ビクスビィ ☆ ダジャレを集めただけ。英語の駄洒落を苦労して訳してあるが、面白くも何とも無い。 「ナラポイア」 アラン・ネルスン ☆☆ 被害妄想ならぬ被恩妄想。そして幻覚で見た鳥を実際にカゴに入れて捕まえてくる。 その辺までは面白いのだが、最後はどうにも・・・結局主人公の精神医者が被恩妄想にかかる、という話。 「雪だるま効果」 キャサリン・マクリーン ☆☆☆ 人間の行動を数式で表して行動を予測&支配するとかいう話。坂道で雪玉を転がし、だんだん大きくなる。雪の粘着力を超えるとひとりでに崩れる。 その原理を編みものの小さい組織に実験。だが想定外にも編み物の組織から脱却、商業組織→政治組織と進化。いずれ全世界の政治は統一されるだろう。そのあとは知らないよ。俺のせいじゃないからね! 「天国と地獄」 H・アレン・スミス ☆☆ 聖書の記述から、天国は地獄より熱いということを証明した。それだけだが、短いので許す。 「要約すれば・・・・・・」☆☆☆ 時代と共に本・雑誌など活字が溢れ、読むのが追いつかなくなる。で、要約した本がベストセラーに。それでも追いつかなくなり、もっと要約したものが出る。Irtnogなる一語に、一日の活字全てが要約されたりする。 駄々っ子の躾に関する長い論文を「ひっぱたけ」の一言に要約するのが良かったw 「早熟」 デーモン・ナイト ☆☆ おなかの中にいる赤ん坊が高い知能を持っていて、話し、小説を書く。その小説は高く売れた。赤ん坊は「自分こそこの家族の主人」と言い出す。最後は生まれ、胎内より酸素の多い場所へ出たことから、普通の人間になってしまった模様。 「創作論理学入門」 ハワード・ショーンフェルド ☆ 何だか複雑で良く分からん。酒場で主人公そっくりの人間が、この小説そのもの(?)を読んでるとかいう話。面白いとかつまらんとか以前に、理解するのがめんどくさい。 「地球開放」 ウィリアム・テン ☆☆ ちと長い。二つの対立しているエイリアン種族から、それぞれの言い分で「地球を守ってやる」と言われる。どちらの言い分が正しいのか分からないが、結局地球はメチャクチャになり、最後には軌道を外れる。「我々ほど解放された存在はない!」 「債鬼」 ロン・グーラート ☆☆ 借金に苦しむ主人公。せっかく刑務所から出るが、賭けに負け、今度は13年刑務所に入るハメに。出てきた主人公はカードで(決済までの時差を利用して)豪遊し、最後はライフルを買って、賭けの相手を撃ち殺す。 「じゅげむ、じゅげむ」 R・A・ラファティ ☆ 良く分からんが、適当にタイプライターを打って、シェイクスピアの小説を作ろうとする話だと思う。 『世界ユーモアSF傑作集1』 「終わりの始め」 チャド・オリヴァー&チャールズ・ボーモント ☆☆ タイムマシンで最初の人・最後の人になって遊んでる主人公。最初の人のときは火星人がいて、女のアンドロイドをもらう。で、未来へ行くと、「しょせん機械」と未来のスーパーコンピューターを浮気したりする。何だかどーでもいい話。 「べムがいっぱい」 エドモンド・ハミルトン ☆☆ 人類初の火星着陸。そこは人間の考えた、SF小説の火星の世界(のごちゃ混ぜ)だった。ラストは逆に地球が火星の想像そのものになり復讐される。 「美味球身」 ラリー・アイゼンバーグ ☆☆ 超高カロリーで、食べるとモテモテになる食べ物が開発される。文明はメチャクチャになる。その後、研究の結果、食べてしばらくすると、爆発物に変わること判明。最後はどこかの誰かがくしゃみをしたところで終わる。 「魔王と賭博士」 ロバート・アーサー ☆☆ 魔王と賭けをして勝ち、うらまれ、賭けに勝てない呪いをかけられる。が、逆に負ける方にかけまくって幸せな人生を送った。・・・大したことないよなあ・・・。 「おれと自分と私と」 ウィリアム・テン ☆☆☆ これはまあまあ。「ドラえもんだらけ」みたいな感じ。「俺と俺と俺」のタイトル元ネタかな。タイムマシンで過去へ行き、石を少し動かしてどうなる・・・という実験をする。 何度か行き来し、その度に自分が増える。 「宇宙三重奏」 ロバート・シェクリィ ☆☆☆ これもまあまあ。ショート・ショート×3。 ・いろんな星の孤児院を爆破する男。孤児を暗殺者・拷問人とかに養成する星とかだったので、二度無罪。三度目、地球の孤児院を爆破。「何故地球の孤児院を爆破したのかね?」「孤児院を焼き払うのが好きだからさ!」 ・複製器で自分&妻の500の複製を作り、殖民惑星へ。だが、上手く行かない。「皆平等で同一だ」と言ってもダメ。結局最初の人の妻も駆け落ちする。 ・機械が、自分が助かるために人を殺し、そいつに成り代わって救難信号を出し、その肉からオイルを作る。そして機械によるロボット宇宙征服の始祖になる。 ----

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