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第五話」(2006/08/15 (火) 20:29:29) の最新版変更点

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- 第五話 - ―――食堂 渡辺さん「もぐもぐ…はうぅ~、幸せだよ~」 佐藤さん「…(もぐもぐ)」 二人はパンを食べていた。購買部はいなかったがパンはあったのだ。 渡辺さんはにこにこしながら4つめのパンに手をのばす。 渡辺さん「いっつも売り切れてる『カスタードプリンパン』だよ~、えへへ」 この二人も放送を聞いていたが、焦るわけでもなくのんきにパンを食べ続けている。 渡辺さんは放送の内容よりもパンに気をとられていたのだが―― 佐藤さんは考え事をしていた。 ―――これからどうするか。 現状でゲームマスターと名乗る『奴』を捕えるのは無理に等しいだろう。 相手は化け物を手駒にしているのだ、私が捕えられるほど弱くはないはず。 つまりはこちらの戦力不足が問題である。 ……やはり、学校の外に逃げてしまおうか? 佐藤さんは内心おびえていた。自分が死ぬのは怖くはない、しかし―― 渡辺さんを死なせる訳にはいかない。 5つめのパンをかじっている渡辺さんを、じっと見つめる。 佐藤さん「……」 渡辺さん「もぐもぐ…ふえ?佐藤さんも『チョココロネ』食べたかったの?」 佐藤さん「ねえ渡辺さん、逃げちゃおっか」 「それは無理よ!」 突如、食堂の入り口から声が響いた。 魔少「外は悪のバリアー『ダークファントム』に覆われているわ。」 魔幼「そうなのです~、わたしもみたですよぉ?」 魔少「ま、私にかかれば鬼ごっこなんて楽勝だけどね♪」 魔幼「むう、モンスターはわたしが倒してるのに~…」 渡辺さん「あれれ~、魔幼ちゃんと魔少ちゃんだぁ!パン食べる?」 魔少「うん、食べる!」 魔幼「わたしも食べる!」 佐藤さんはしばらく頭を抱えていたが、食堂の冷蔵庫からジュースを取り出してみんなに配り始めた。 このメンバーの始動は、まだ後のことになるようだ。 ツンドロ「荒鷹さん…なんで…?」 ツンドロは困惑していた。荒鷹さんの加勢に来たはずだったのに… 荒鷹さんは私を見るなりナイフで斬りつけてきた。 とっさのことに反応できず右手に傷を負い、銃をとり落として―― その銃が今は私のひたいに押し当てられていた。 ツンドロ「荒鷹さん…」 荒鷹「ごめんなさい、ツンドロさん」 荒鷹さんは、さわやかに笑っていた。 荒鷹「死んでちょうだい」 ……ダァン! 凶弾がツンドロを襲い、あっさりその命を奪った。 荒鷹は放送室の椅子に腰かけて櫛を取り出すと、髪型を整えはじめた。 ―――ひとり地獄に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無し♪―――

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