新ジャンル学校まとめ @wiki

1スレ目-その3

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「過労、か……」
病院のベットの上で目覚めた男は、ため息をつきながらそう言った。
「あなた、あまり無理なさらないでください。 もういいお年なんですから」
「……ちょっとくれぇ前なら、こんなこたぁなかったのにな」
そういって、妻に手渡された水を一気に飲み干した。

息子夫婦が3年前に都会へ出たあと、なんとか妻と二人でせっせと働き、
馴染みの客も今や数え切れないほど増えた。
だが
「……私もこの定食屋が好きです。ですが、代えられないものもあるでしょう。
  心配のしすぎだと思われても構いません。でも、少しは考えて欲しいのです」
「……へっ、このくらいなんとも──」
ねぇ、と言おうとしたが、突然の眩暈にそれを遮られた。
(……考えなきゃ、ならねぇのか)
窓の外の太陽は、徐々に雲に覆われていた。

                ***

「───なにぃぃぃぃぃ!!!??親父さんが倒れただとぉぉぉぉ!!??」
「ふむ、最近少しずつ元気がなくなっているとは思っていたが、まさか過労とはな。心配で夜も眠れん」
「Zzz……」
「ど、どうせまた男の嘘なんでしょっ!親父さんが倒れるなんてあるわけないじゃないのよ!」
「いや、店に休業の張り紙を張ってた奥さんに聞いたんだから間違いないだろう」
「マジっすかw 親父さんヤバイっすねw」
「ふふふ……人はいつかどうせ死ぬのよ。 苦しんでるのなら常連であるこの私が……」
「ふえぇ、親父さんが心配だよぅ。 きっと今頃病室で寂しがってるよぅ」
「……米が食べられないのも寂しい」
「そこでだ、全員耳貸せ。親父さんが退院したらな……」


「……貴方、退院したからって、元気がでるわけではありませんよ。」
「バーロォ、3日も店閉めてたんじゃお客に示しがつかねぇってもんだ」
と、やや不機嫌そうに店の外へのれんをつけに出ようとした。
(……足にあまり力が入りやがらねぇ。それに心なしか手も震えやがる)
体が弱っていたせいか、心まで弱気になってしまったようだ。
(……思えばかれこれ30年か。もうそろそろ潮時かもな……へっ、跡継ぎを探せばよかったぜ)
酔っ払いのような足取りで、のろのろと店の扉に手をかけた。
(のれんをつけるのも、もしかしちゃあ今日が最後になるかもな)
心に暗い影を落としながら、ガラガラと音を立て扉を開いた。

         ****

扉の向こうで一番最初に目に付いたのは、花束だった。そして──

「よ、親父さん。退院おめでとう」
「親父さぁぁぁぁぁぁん!!! 心配したぜぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ほう、どうやら思ったより元気なようだ。やっと安心して夜を過ごすことができる」
「ふえぇぇぇぇ!! 心配したよ親父さぁん!」
「大丈夫っすかw思ったより元気みたいっすねw」
「安心したぜ。流石に親父さんの葬式は仕事でもやりたくないからな」
「ぶえぇ、早くオ゛ヤジさんのに゛くが食" べたいよ”ぉ」
「……早く米」
「拙者も、親父殿のトンカツがもう食べれなくなるのかと心配したでござる」
「やぁ、おかえり親父さん。これはお見舞いの品だ。うん、[遅れ]てすまない。選ぶのに時間がかかったんだ」
「ふっ、ふん!親父さんを心配してたんじゃないわよ!もう食べられなくなると思っただけなんだからね!」
「……今は男君より、トンカツが食べたい」
「ああ、私も早く親父さんの料理が食べたい。もちろんトンカツだ、食後はケーキで」

心配や喜び、そういった顔が店の前に並んでいた。
全員の手からは「親父さん退院おめでとう」の横断幕が垂れ下がっている。

(……へっ、神様も人使いが荒れえもんだぜ)
「よーし!5分で全員分のトンカツを作ってやらぁ!首長くして待ってやがれ!」

──空は、晴れ渡っていた。



「悪いわねぇ、夏休みだってのにバイトなんてさせちゃって」
「いや、我々の方からしたいと願い出たのだ。気にすることではない」
「拙者達は少しでも親父殿の苦労を減らしたいだけでござるからな」
「べっ、別に私はそんなんじゃないわよ!ちょっとお小遣いが欲しいと思っただけなんだからね!」
「……ふふ、そういうことにしておくわ。 私たちも随分助かってるしね」
「奥方、そう言って頂けると──

パリーンパリーン
「ふえぇぇ!またお皿割っちゃったよぉ」
「またっすかwしかも20枚目っすかww」
「何やってんだお前ら!皿洗いもできやしねぇのか!」
「うおぉぉぉ!!大・雪・山おろしぃぃぃぃ!!!!」
「うふふ……やっぱり生肉を切るのはいいわね……」
「バカ野郎!何で生肉をみじん切りにしてやがるんだ!!!」
「……やぁ。 うん「また」なんだ、すまない。
 だけど、注文を忘れるドジっ子ウェイトレスを見たとき、
 何か「ときめき」を感じてくれると思う。 じゃあ、お叱りを受けようか」
「オメェそれで今日何回目だ!?トンカツの四文字も覚えられねえバーローか!」

「……非常に悪気を感じる」
「ま、まぁ最初は誰だって失敗するものよ。
 ……それに、あの人の嬉しそうな顔は久しぶりに見たわ」
「うむむ、あやつらの分まで拙者達が努力せねばならんのか……」
「全く!!仕方ないから夜までバイトしてあげるわよっ!
  別に親方の顔を見ていたいわけじゃないんだからねっ!」
「……ふふふっ、是非お願いしちゃうかも」

「わ゛~い! こごのトンガツやっばお゛いじ……
 ……う゛えぇぇん、また腕取れたぁ!ドンカヅ10人前追加ぁ゛ぁ」




変クール「・・・・。
定父「・・・・注文。
変クール「・・いないいないー
定父「・・・・?
変クール「ばぁ(コートをめくりながら
定父「!!!!!!!!









翌日








男「おやっさんが倒れたらしい・・・
全員「な、なんだってぇー


カラオケにて―

ヒート「こなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   ああああああああああああああああああああああ‥‥‥ぁぁぁぁ‥‥‥ぁ」

バタッ


男「あ、燃え尽きた。」

ツンバカ「ゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃ‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

バタッ


男「‥‥。」



渡辺さん「こなー」
佐藤さん「・・・ゆきー・・・」
ヒート「ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
シュール「米のように白くぅ」
狂う「私色に染めてあ・げ・るぅ」

男「うるさい黙れ」


変クー「ふふふ。今日はこんなに大きいのを持ってきたぞ!」
男「何かは聞かない。敢えてな」
変クー「ああ……こ、こんなに大きなものが入ってしまうのか……」
男「あんまり無理するなよ?」
変クー「君のアナルに」
男「おぉいっ!?」
変クー「ふふっ! 冗談だよ。今日は捻じ込まれたい気分なんだ」
男「今日は、って何だよ。んでどんな気分何だよ」
ツンバカ「あら。あんた達、こんな所で何してんのよ?」
男「いや、ここは俺の家だ」
ツンバカ「そうだっけ? それにしても、いやに硬い床ね」
変クー「まずは靴を脱ぐことだな。いや、そのままだ! 私がカーペットになろう!」
男「やめろっての」
ツンバカ「もう脱いだわよ。でもちょっと寒くない? クーラー止めなさいよ」
男「だからスカートは脱がなくて良いっ!!」
変クー「ふん! 甘いな。私はもう全裸だぞ」
男「お前は着ろ!!」
ツンバカ「で、そのデカいのは何なの?」
男「お前は知らなくて……」
変クー「何だ知らんのか? ふふん、見かけ通り経験不足なようだな。ん?」
ツンバカ「し、知ってるわよっ! あれでしょ、バ、バイブ……でしょ……?」(////)
男「言わなくて良いんだよ!」
変クー「グリーンだよー!」
男「うるさいっ!!」
ツンバカ「ん……! ぐぅ……っ! 中々入っていかない……わ……!」
男「そこは尿道だああぁぁっ!!」
変クー「ほぅ! 君も中々見所があるな……! いいぞぉ……俄然楽しくなってきた……!」
男「お前ら二人とも帰れェェェェェッ!!!!」
ツンバカ「いっ……ぎぃっ!! は、入っ……た……!」
男「……もう嫌だぁぁぁぁぁぁッ!!」

殺「命を大切にしない人なんて死ねぇぇっぇえぇぇええええええええ!!
ヒート「うめぇええええ、うめえええええよこのカツ、うめえぇええええええ!!
狂「あばばばばばばっばば!!!
悪父「ウヒョヒョー!UHYOOOOOOO!!!!!
定「・・・お前さんら・・・少しは・・・静かに・・・。

ガラガラ


定「・・・・うん?


ガラガラガラ!!
    ドシンドシンドシン!!!




        • 翌日----



男「おやっさんの店がつぶれたらしい・・・
ツン「え、ちょっと。それはないでしょ?
クール「うむ、あそこは意外と客入っているぞ?
男「いや、物理的に・・・だ。
全員「な、なんだってぇー


先生「クラス委員長を決めるんだが・・・
クラス「・・・・
先生「誰かやってくれるか・・・?
クラス「・・・・
シュール「スクっ
先生「お、シュールやってくれるか?
シュール「スチャ
男「座るのかよ!?
先生「・・・・・他には?
ヒート「よっしゃぁあああああ。はいはいはいはいはいぃいいい!!!!
先生「今学期もツン、頼めるか?
ツン「え、あ、はい。
クール「私が副委員長に立候補しよう。
先生「よし、二人に拍手だ。
クラス「パチパチパチ

ヒート「理不尽だぁあああぁぁああああああ!!!

「………」
その少女は、道端で雨風でボロボロになったダンボールを覗き込んでいた。
「おお偽善女!!こんなところで何してる!!??」
何故か短距離を全力疾走して走ってくる女に、少女は目線だけを動かした。
「………」
「ん?一体何を……って何だこの子猫ちゃんはぁぁぁぁ!!??」
耳元で大声を出されたにも関わらず、少し目を細めただけの少女は
「一週間前からここに捨てられてた」
と、事実だけを淡々と述べた。
「一週間だとぉぉぉぉぉ!寂しくて死んでしまうではないかぁぁぁぁあ!!」
「大丈夫よ、私が毎日会ってる」
「毎日だとぉぉ!!??そこまでして飼おうという気にはならんのかぁぁぁぁ!!」
「マンションだから禁止されてるの。それに、ただの同情だし」
自分では素っ気無く言ったようだが、瞳の奥の寂しさまでは隠しきれなかったらしい。
女はそんな少女を見て、少し黙ってから思いついたようにこう言った。
「ならば私が飼おう!!!!よしっ、今日からお前はマグガフィンだ!!!」
出会って数分しか経っていない子猫をそう名づけた後、ダンボールから拾い上げ腕の中に抱いた。
その光景を見て、少女は何故か面白くなさそうな顔をしていた。
「……それは偽善?それとも自己満足?」
「ぬっ?何のことだ!?」
「その子猫が可愛かったから、飼おうと思ったんでしょ?」
毎日その子猫を見てきたこの少女は、
同時に子猫のことを気にかけてくれた何人もの人を見てきた。
だが、ある日の雨が降った翌日のことである。
子猫は、ずぶ濡れ泥まみれになり、ダンボールの中で小さく身体を震わせていた。
少女は少し躊躇したものの、その猫の身体をタオルで拭いてやることにした。
だが、その行為の最中に、少女は投げかけられる視線に気づいていた。
昨日まではなかった、ボロ雑巾でも見るかのような視線。
その中には、「可哀相だよ!家で飼いたいよ!」と親にせがむ子供の姿もあった。
(……所詮はこうなのね。自分が可愛いと思ってる時だけ善人面するなんて普通よね) 
どうせ、目の前の女もそうだろう。
「そうだ!可愛くて、可哀相だから買うのだ!!」
「やっぱり、ね。どうせ子猫が可愛くなかったら飼わなかったでしょ。
  自分が大切なのは誰でもそうだしね」
うっ、と女は少し俯いた。 が、やがてゆっくりと顔を上げて口を開いた。
「……確かにそうかもしれん、だが!偽善でもこいつは救えるのだ!!!
 偽善という後ろ指から逃げるくらいなら、こいつを拾ってやったほうが何億倍もマシだ!!!」
少女は、黙り込んだ。
その言葉が、到底納得できるようなものではなかったのに、少女は考えさせられた。
「……そっか」
と、ようやく重い口を開いた。
「悪かったわ、その猫を大切にしてあげてね。」
「当たり前だ!!! よしマリアンヌ!早速風呂に入ろう!!!!
 私の家のは壊れてるから、男の家のな!!!サービスとして私と男も入ってやろう!!!」
そう言って、どちらの名に反応すればいいのか分からなくなった猫を抱いて
大急ぎで男の家の方向へ走っていった。
(……やらぬ善よりやる偽善、か)
少女は空を仰いだ。
(何で、そんな簡単なことを忘れちゃったんだっけな)

遠くからは、女の楽しそうな笑い声が聞こえてきた。

男「Hになればなるほど固く なるものな~んだ?」
渡辺さん「え!!??あぁ・・・・・あうぅあー。」
ツン「ちょ、ちょっといきなり何を言い出すのよ!?」
シュール「・・・・2番だね・・・。」
変クール「チンコ。」
男「残念。正解は鉛筆でした。」
変クール「チンコ。」
男「だから・・・正解は鉛p。」
変クール「チンコ。」
男「このギャグは鉛筆のk」
変クール「チンコ。」
変クール「チンコ。」
男「チ、チンコー!」

先生「そういえば、もうすぐ文化祭だな・・・・

カッカッ

先生「私は体操服の中にブルマを入れるほうがいいと思う。
ツン「いや・・いいと言われても・・・

友「先生、じゃあ男子は体操服入れるか出すかどっちがいいですか?
先生「・・・・。
友「・・・・。
先生「友。いい質問だ。」
友「え・・・。

渡辺さん「うぅーこの学校なんでまだブルマなのぉー
クール「動きやすくていいではないか?


友「ナイスブルマ!
男「ナイスブルマ!
俺「ナイスブルマ!
葬男「ナイスブルマ。
先生「ナァアスブルマァ!
悪父「ナイスブルマ!カシャッカシャっ



佐藤「こ、こいつら・・・

狂う「んー、おいしー」
クー「狂う、なに食べてるんだ?」
狂う「やきにくー おいしいよ?」
クー「ふむ、教室内に鉄板と火を持ち込むのはいただけんが…・・・肉はいただこうか」
ヒー「やきにくだとぉぉぉぉぉぉ!! 俺もまぜろぉぉぉぉ!!」
ツン「へー、おいしそうじゃない。ちょっと貰うわよ」
狂う「いっぱいあるからねー、どんどんたべていいよー」
クー「確かに旨いが……これは牛でも豚でもないな、何の肉だ?」
シュー「きっと、米……」
狂う「それはね、 ヒ・ミ・ツ」


渡辺さん「あれれー?私の体骨だけになってるよー?」
狂う「内臓はホルマリンにつけて標本にしましたっ! てへっ☆」

ツン「前から思ってたんだけどこのクラスおかしくない?」
クー「どういう意味だ?」
ツン「変な人があつまり過ぎてるっていうかさ」
クー「なるほど(ジー)」
ツン「な、なんで私をみるのよ!」
ヒー「なんの話だぁぁぁああ!!」
ツン「こんな五月蝿いのとか」
狂う「ねえ、ちょっとだけ食べていいかな?貴方の肝臓」
ツン「こんな危ないのとか」
透明妹「お兄ちゃん、なんで私を見てくれないのー?」
ツン「人間かわからないのとかいるのよ?」
クー「ふむ、たしかに変と言えば変だな。あ、男だ」
男「なんの話?」
クー「このクラスは変な奴が多いという話だ」
男「へー、俺は?」
ツン「まあ、あんたは普通の方じゃない?」
クー「恋は盲目か」
ツン「ちょっとどういう意味よ!?男は絶対に変なんかじゃないんだからね!!」
クー「ほお、恋の部分は否定しないのか」
ツン「そ、それは(///)」
男「え、ツンが俺のことを?」
ツン「な、なに勘違いしてんのよ!別にあんたのことなんか好きじゃないわよ!」
男「はは、そうだよな」
クー「君は素敵な男性なんだが鈍いのが弱点だな」
男「?」
ツン(また素直になれなかったorz)
シュー「全く、私以外はみんな変人だな」
渡辺さん「あれれー?ツッコミがないよー?」

「男ぉぉぉぉぉぉぉ!!ダンスのペアになってくれぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「お、男くん。ダンス一緒に踊ってくれるならこのお弁当を……あれぇ~?お弁当ないよぉ~?」
「是非私と組んでくれ。もう君しかいないんだ、頼む」
「え、ええと……とりあえず一人ずつ話してくれ」

あたしのナナメ向かいの席で、昼食を食べながら男たちがそんな話をしていた。
そう、話題はもちろん文化祭でのダンス。
ペアで踊ることになってるから、好きな相手と踊りたいのは当然よね。
だけど、あたしは……

「……どうやら気になるようだね」
「だ、誰が気になるっていうのよ低血ちゃん!
 私は別に、これっぽっちもあいつのことなんか…」
「おや?私は別に男の事とは一言も言ってないが」
うっ、と自分でも分かるほど顔を赤く染めたあたしに、微笑みながらこう言った。
「組みたいなら組みたいと言えばいい。やらぬことに進展はないぞ」
「……どうせ、あたしなんかと組んでくれないわよ。
 それに、そもそもそんなこと言えるわけないじゃない……」
俯いたあたしに、低血ちゃんは半ば呆れながら、
「……自分の気持ちを素直に言うことは難しい。
 だが、羞恥心より、手遅れになってしまう方が何倍も辛いことを忘れるな。
 ……それにしてもこの弁当なかなか美味いな……」
もぐもぐと寝たまま口を動かす低血ちゃんを横目に、
あたしは食べ終わった弁当も片付けず、ただ考えているだけだった。

「素直になれ、か……」
その翌日の天気の雨に少々うんざりしながらも、昨日の言葉を思い出していた。
(あたしだって、それが言えるなら最初から言ってるわよ)
無論、恥ずかしいことも分かっているし、断られたときの痛みも理解してる。
けど…
(あいつの正面に立つだけで、用意してた言葉が崩れてくのよ……)
そんな自分に嫌気を差しながら、校舎の屋根の下で雨止みを待っていた。
(……なんでヒートちゃんや素クールちゃんみたいに素直になれないんだろう……)
「ん、お前も傘持ってきてないのか」

思わず心臓が止まるかと思ったわ。
なんせ、急に後ろから男に声をかけられたんだから。
「そっ、そうよ。悪かったわね、傘も忘れてくるようなお馬鹿さんで!」
「別にそこまで言ってねぇよ」
……あたしは本当に自分が嫌になった。
(なんで、なんで? せめて、普通に言えばいいじゃないのよ……)
幾度となく繰り返した自己嫌悪に陥ってる時に、男があたしに向けている視線に気づいた。
「……何よ、あたしの顔になんかついてるわけ?」
「い、いや、なんでもない」
男が逃げるように視線を逸らした。
(……そんなに怖い顔してたかしら?)
と、ここで振り返るように、男があたしの顔を見た。
「だ、だから何なのよ……」
「えーっとだな、……ダンスのペアを組んでくれんか?」
頭の中に急激に増えた疑問に、脳の処理速度が追いつかなくなっていると
「あ、あれだ!その……そ、そう!組むなら背の高さが一緒のやつがいいと思ってな」
明確な理由が提示されたことで、ようやくあたしは今の状況を理解した。
(そ、そうよね!渡辺さんは背が低いもんね!消去法であたしに至ったに決まってるわ)
と、半ば複雑な気持ちになりながらも、
「し、仕方ないわね!どうしてもって言うんならやってあげるわよ!」
どうにか返事をすることができた。
「そ、そうか!いやあ助かるぜ、ありがとう」
どこか嬉しそうな顔をしている男だったけど、あたしはそれにちっとも気づかなかった。
ただ、自分の高鳴る鼓動を抑えるだけで精一杯だった。
(一緒に、ダンスを踊れる!)
そのことだけが、頭のほとんどを占めていた。

(素直にならないと進展しない、か。
 それなら、少しずつ自分に素直になって、少しずつ間を詰めていけばいいわね……)
これからの方針が決まったあたしは、意気揚々と自分の未来を想像していた。
「けどマジで雨止まないな。そういや夜まで降るんだっけ……」
「本当ね、あたし昨日も忘れちゃって……」
───昨日も?
それに気づいてから「ちょっと待ってて!」と一言だけ言い、教室へ駆け上がった。
そして
「……あった!」


「~♪」
「ん?どうしたそんなに楽しそうで」
「べっ、別になんでもないわよ。傘あったから嬉しいだけなの!」


──雨に感謝したのは、小学生の頃虹を見つけた時以来だった。


俺「ある日、眼が覚めた」
友「うん」
俺「眼が覚めるとだな俺は……」
友「俺は」
俺「イスタンブールにいた」
友「は?」
俺「挨拶の門の前にいた」
友「で?」
俺「ん?」
友「何を言うつもり?ギリシアの神々とか古のビザンツ皇帝やスルタンが目の前に現れたのか?」
俺「残念ながらそれは無かった」
友「無かったのか」
俺「代わりに妹が」
友「うん」
俺「ボスポラス海峡を塞いでいた」
友「は?」
俺「助けようとして………そこで現実に戻った。国語のあのババアが俺のオツムを、ぽこちんっ!」
友「あっそう……」
俺「どう分析する?」
友「『妹想いの優しい兄貴』としか思えない」
俺「俺もそう思う」
友「お前の判断は常に正しいよ」

シュール「ポリポリ」
シベリア「…」
シベリア(隣の人また生米食べてる… ちがうよね? 炊いてから食べるよね?)
軍「カチャカチャ」
シベリア(前の人… あれオモチャだよね? 本物じゃないよね?)
武「ポンポン」
シベリア(後の人… あれ刀だったのかな? じゃあサムライ? サムライって本当にいるの?
て 今 授業中でしょ!! なんで誰も何も言わないの? 私がおかしいの? これが日本の学校?)
シベリア「チラッ」
狂「…」
シベリア(左の人は普通かな? 良かっ… あれ机の中 包丁… え 赤い? 血? 血じゃないよね? 流れて床に… やっぱり血!! なんで!! なんで!! あっ ヤバ 目があっ…)
狂「…フフ…」
シベリア「Σ(゚Д゚;)」
先生「どうしたシベリア?」

シベリア「………私が……おかしいんでしょうか…」


クール「……」
俺「な、何ですか?」
クール「君は男なのか」
俺「あ、はい」
クール「その顔で」
俺「はい……」
クール「驚いた」
俺「あ、はい、よく言われます……」
クール「いちいち敬語を使わなくてもいいぞ」
俺「はい……あっ、いや、あ、うん……」
クール「どうした?」
俺「いいや、なんでも……ない」
クール「おかしな奴だ」
俺「よく言われます……」


友「なんであんなにビビってたの?」
俺「いや、ビビってたんじゃなくて……」
友「?」
俺「カッターのボタンが取れてたの彼女」
友「それくらい言えよ」
俺「だって怖かったし」
友「ビビってんじゃねえかよ」

友「なあ」
俺「うん」
渡辺「はい?」
友「青春って何だと思う」
俺「答えたくない」
渡辺「えっと、恋とか、べんきょーとか、あ、あと部活とかに打ち込んだり………」
友「…………」
俺「渡辺さん」
渡辺「はい?あっ!男の人なんだよねー?前から気になってたんだけどー」
俺「……うん」
渡辺「で、せーしゅんがどうかしたの?」
俺「……渡辺さん」
渡辺「?」
俺「……好きだよ」
友「おい」

低血圧「………………」
ゆうや「………………」
日和「………………」
低血圧「………………」
ゆうや「………………」
日和「…ポカポカ」
低血圧「………………」
ゆうや「そうだなー………」

美容師「屋上で昼寝ッスかwwwwww暇なんスねwwwwwww」

「……また、来たんっすかw素クールさんww」
「クラスメイトが入院してるんだ。心配するのは当然だろう」
「たかだか3週間の複雑骨折っすよww心配しすぎっすww
  退院するまで毎日来るんっすかwwキリないっすよww」
「私が勝手にやっている事だ。気にかける必要はない」
「暇人っすかwでもあんた今度の文化祭の重役じゃないんっすかww
  それを無視して来るって自己中っすよwwさっさと行って来たらどうっすかww
 それにこっちにもプライドってもんがあるんすよww」
「……そこまで言われては仕方ないな。分かった、私は私の仕事に専念しよう」
「さっさと行って下さいよww他の奴はまだ準備してるんすからwww」
「ああ、すまん。では行ってくる」
バタン
「……w………ww」


「素クールちゃーん?手紙届いてるわよ~」
「ああ、ありがとう母さん。 ……美容師から?」

[  素クールへ

 あんたはマジうざかったっすw
 りゆうも無しに何で来るんすかww
 がやがやうるさくなくても十分迷惑っすよww
 とにかく、退院するまでもう来ないでくださいよww
 うざいっすからwww 美容師より]

「……全く、はっきりと言えばいいものを……」
「素クールちゃん、嬉しそうね、懸賞でも当たったの?」
「ふふっ、何でもないよ」

  • もし新ジャンルの世界に2ちゃんがあったら

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  • 【速報】クーの秘密


1 :クー :2006/07/29(土) 23:21:35.41 ID:aOtM23L6v0
  IDの数だけ腹筋
  よろしく

2 :ヒート :2006/07/29(土) 23:29:34.16 ID:27b45qw40
  任せろ!
  かかってこぉい!

  終わったら男に告白してくるぅう!
  いくらだぁ!

3 :低血圧 :2006/07/29(土) 23:32:49.14 ID:r+arar420
  >>3
  ご愁傷様

4 :狂う :2006/07/29(土) 23:41:38.24 ID:af2Fxn6uO
  2get

5 :シュール :2006/07/29(土) 23:43:16.20 ID:Hwwww45wO
  >>4
  >>4
  >>4
  >>4
  >>4
  >>4

6 :狂う :2006/07/29(土) 23:43:33.93 ID:af2Fxn6uO
  >>5
  よし、殺す

7 :ツン[sage] :2006/07/29(土) 23:44:41.05 ID:61Gdd8Wm0
  1分書き込みがなかったら男の嫁

8 : ヒート:2006/07/29(土) 23:48:10.04 ID:27b45qw40
  >>7阻止
  あとちゃんと腹筋しろよぉ!

9 :ツン[sage] :2006/07/29(土) 25:44:21.05 ID:61Gdd8Wm0
  >>8
  あなたがね



  • 平日の昼間のVIP


1:ウヒョヒョー(2) 2ウヒョヒョー(8) 3:明日もウヒョヒョー(16) 4:ウヒョヒョー(5) 5:ウヒョヒョーうざい黙れ(82)
6:ウヒョヒョー(102) 7:ウヒョーウヒョヒョー(52) 8:「好きだ」して1時間「ダマレ」されなかったら男の嫁(502) 9:ウヒョヒョー(2)
10:ウヒョヒョーって何?(2) 11:ウヒョヒョー(2) 12:新ジャンル「定食屋オヤジ」(23) 13:ウヒョヒョー(25)
14:ウヒョヒョー(9) 15:ウヒョヒョーうぜぇ(53) 16:悪父をアク禁にするスレ。(424) 17:ピンポンダッシュおもしれぇぇwwww(52)
18:悪父の悩み相談室123(184) 19:秘密基地作ろうぜwww523) 20:ウヒョヒョー(3) 21:ウヒョヒョー(85)



  • オ→ヤ→ジ→助→か→るでオヤジさんが助かる。


1 :友 :2006/07/29(土) 23:21:35.41 ID:aOtM23L6v0
  定食屋のオヤジさんを助けろ!
  ここで団結するのがVIPクオリティ!!

  オ

2 :男 :2006/07/29(土) 23:29:34.16 ID:27b45qw40

  ヤ

3 :クール :2006/07/29(土) 23:32:49.14 ID:r+arar420

  ジ

4 :俺 :2006/07/29(土) 23:41:38.24 ID:af2Fxn6uO

  助  

5 :シュール :2006/07/29(土) 23:43:16.20 ID:Hwwww45wO

  か

6 :悪父 :2006/07/29(土) 23:43:33.93 ID:af2Fxn6uO

 ウヒョヒョー


美容師「またその服ッスかよく飽きないッスねwww
男「・・・これしかないからな。
美容師「マジっすかwww写メ撮っていいッスかwwww
クール「ふむ、確かに君はそればかりだな。
   今度私と服を選びに町へ出ようか?
男「スマン、クール・・・。
クール「フフ、それは言わないのが約束だ。



美容師「あれれー?

「………」
その少女は、道端で雨風でボロボロになったダンボールを覗き込んでいた。
「おお偽善女!!こんなところで何してる!!??」
何故か短距離を全力疾走して走ってくる女に、少女は目線だけを動かした。
「………」
「ん?一体何を……って何だミリ子か。」





クーと狂う

クー「……」
ガチャン
狂う「おーっす!」
クー「おはよう」
狂う「たまにはもっと喋れよ」
クー「いい」
狂う「いや、いいじゃなくてさ」
クー「別に不自由しない」
狂う「そうかいそうかい、まぁそれならいいんだが」
クー「……」
狂う「さて、二人しかいないが、今日も活動始めるか」
クー「わかった」

写真部、部員募集中

妹「おい」
俺「なに」
妹「DS貸せ」
俺「嫌です」
妹「貸せよメス豚」
俺「メスじゃないもんっ!おとこのこだもんっ!」
妹「キモい……」
俺「何とでも言え」
妹「録音した」
俺「あっそ」
妹「カチッ『メスじゃないもんっ!おとこのこだもんっ!』」
俺「…………」
妹「DSよこせ」
俺「はい……」

がしっ子「ひーよりー♪あっそびにきたぞぉー!」
日和「あ」
ゆうや「あ、がっさん、うっす」
がしっ子「おーぅ!ゆーちゃんもちゃーっす!ひよりー、ゲームしにいこ♪」
ゆうや(ゆーちゃんって…)
日和「げーむ」
がしっ子「そそ!テレビゲーム!ヒーちゃんとこと約束してたんだよねぇい」
日和「いく」
がしっ子「そかそか、そりゃよかったっ!あ、ゆーちゃんも来るかい?」
ゆうや「うーん」
日和「いこ」
がしっ子「ホラホラ、ひよりもこう言ってるし!」
ゆうや「わかった、行くよ」
がしっ子「おけおけ♪準備してきなぁー!待ってるから!」

  • 数分後-

がしっ子「ヒーちゃんやっほぉー!」
ヒート「おう!来たか!もう皆来てるぞ!」
がしっ子「あらん、最後尾だったかい?まぁいっか、おじゃましまーす!日和、いくよー」
日和 コクリ
ゆうや「やれやれ、廊下を走るなよ、日和。ヒーさんおじゃまします」
ヒート「お、日和もゆうやも来たか!」
ゆうや「他の人たちって?」
ヒート「ん、いつものメンバーだ、私たちの他にはツンにクー、男と俺の4人だな」
ゆうや「賑やかなメンバーだ」
ヒート「休日とは楽しむもんだ!じゃなきゃ損だからな」

男「おーっす」
俺「おう、ゆうや」
ゆうや「おっす」
ツン「はよー」
がしっ子「おー!スマデラかい?ビリは交代でっ!」
日和「すまでら」
ツン「日和は初めてなの?んじゃ私が教えてあげるわ」
ヒート「クー、強すぎるぞお前」
クー「気のせい」
男「すまん、ゆうや、ちょっとお菓子とか出すの手伝ってくれるか」
ゆうや「おっけ、わかった」
俺「俺も手伝うよ」
男「助かる」

ヒート「ああっ、また負けた!クー強すぎんだよぉ!男ぉ、慰めてくれぇ!」
男「お前が下手なだけだ」
クー「そう」
ヒート「あんまりだ」
ツン「あ、違うわよ、日和、そうじゃないの、コントローラーかしなさい」
日和「じぶんでやるー」
ゆうや「喧嘩すんな二人とも」
がしっ子「あっはは、いーじゃん、おもしろいし」
俺「賑やかだねぇ」


美容師「俺さん、今すごいことがわかったっすw」
俺「?」
美容師「今日は何月何日っすか?w」
俺「ああ・・・8月1日」
美容師「そう、8月01日っすよね?w8 01 っすwww」
俺「・・・」
美容師「つまりやグフッ!?」
俺「・・・」
美容師「そ・・・そんなに気に入らなかったっすか・・・」

新ジャンル「無駄に荘厳」

エセお嬢様イメージしかわかないなぁ
とりあえず移動はリムジンとか弁当はイタリア料理とか?
漫画なら背景がいつもキラキラしてる感じか

荘厳「御覧なさい、わたくしの箸を。何と大理石製ですわ」
男「ほう」
荘厳「お弁当箱は御影石材、包みはカシミールですの!」
男「うん」
荘厳「そして中身はっ!!」
男「……日の丸、だな」
荘厳「……ええ」
ツンバカ「ねえ、このお弁当食べられないんだけど」
男「箸と弁当が逆だ」
ツンバカ「じょ、冗談に決まってるでしょっ!!」
男「あれ? お前そんな可愛い箸持ってたっけ?」
ツンバカ「別にどんなの使おうがアタシの勝手でしょ?! それになんでアタシの箸を覚えてんのよっ?」
男「いや、毎回箸を使わずに食おうとするから……いや、今もな。手がひどいことになってるぞ」
ツンバカ「うるさいわねっ!! 使うわよ! なんか使いづら……」
男「上下が逆だ」

渡辺さん「あれれ~? 私の箸がないよ~?」
佐藤さん「…………あーん」
渡辺さん「あ、ありがと~! もぐもぐ。えへへ、おいしいね~!」
佐藤さん「(こく)」(////)


荘厳「…………」

なんか俺、荘厳っていうと

教室のドアが開く
 がらがらがらっ
荘厳「みなさま…おはようございます……」
 何故か射す後光。
 脳内で流れ出すオーケストラ。
男「う、お……あ…お、おはよう、荘厳…」
荘厳「おはようございます、男様。昨日はお休みだったのですね…」
男「あ、あぁ…風邪で熱が出てさ…」
荘厳「そうだったのですか、もう、熱は下がったのですか…?」
 荘厳、手をゆるりと伸ばし、男の額へ。
 揺れる髪から百合の香り。
男「う、うあっ!」
 オーラに威圧され思わず引き下がる男
荘厳「あ……っ」
男「あ、ごめ……つい……」
荘厳「いえ、私こそ申し訳ございません。男様がご無事でいらしたのなら、何よりです…。では」
男「あ、うん…」
 大して長いスカートでもないのに何故か風に舞い翻る。
 何故かその背からは翼が伸びているような幻覚が……
男「な、なんかあいつ、すっごい近寄り難いんだよなぁ……」

1000 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/01(火) 19:41:56.39 ID:xMZREwwN0
1000なら次スレ立てようぜ

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