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ねこつん01


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桜舞い散るこの季節

桜がびゅうと舞い上がり春の訪れと終わりを同時に感じる複雑な世界

日差しはぽかぽか

屋上のベンチに惰眠をむさぼる「猫」一匹

渡辺 「あれれ~ぬこさんがベンチでお昼寝してるよ~」
佐藤 「・・・こら、寝かしといてあげましょ。渡辺さん」
渡辺 「うん♪さぁてごは・・・あれれ~私の弁当が無いよ~」
佐藤 「ふふ、こっちにあるわよ・・・」
渡辺 「わっ、びっくりだよ」

猫は片目を開け二人に軽く視線を送るとまたぬくぬくと転がる

猫  「むにゃう・・・にゃうにゃう・・・」

ヒー 「おとこおおおおおおおおお!!!弁当の時間だあああああああ!!さささ!!あーーーーーーん!!!!」
男  「ちょ・・・その落ち着け・・・」
クー 「男・・・口移しだ・・・はむ」
男  「でででで!出来るかっ!!」

猫  「へむ・・・ふみゃあ・・・」

ふと目線を上にあげると、少し悲しそうに微笑む・・・「ツン子」の姿があった

ツン 「・・・猫さん・・・これ上げるわ・・・余った弁当だけどね」

ツン 「ふふ、可愛い。ほら・・・お食べ」

猫  (なんで丸々一個余るんだろう・・・まあいいわい・・・お?出汁巻きか)

とりあえず、疑問はどこかへ置いといて猫は余ったとやらの弁当に口をつける
その横でツン子は弁当箱を広げた、赤いチェックの丸っこい弁当箱だ

猫  (ん?オレにくれた・・・弁当より、質素じゃね?あり?)

ツン子に目線をあげ、横顔を覗く。その視線の先にはクーとヒー子、その他ピカピカ光る女や硝煙臭い女
その他色々に囲まれる男の姿があった

猫  (この女・・・ふぅむ)

ツン 「・・・ふぅ・・・」

とりあえず、この弁当はオレが食べる。それが礼儀だ
よくわかんない炒め物や揚げ物をむさぼる。少しプチトマトはしょっぱかった

男  「だから!オレはちゃんと弁当が・・・って。ツン子!何そこで食ってるんだ?こっち来いよ!」

ツン 「な!なんであたしがアンタと一緒にお昼しなきゃいけないのよ!あ・・・あたしはこの猫に餌付けしてんだから!」

猫はとりあえず全てを察したかのようにため息をついた。

猫  (この女・・・相当のひねくれモンじゃのう・・・むまむま)

とりあえず肉球でぺすぺすと慰める

ツン 「・・・ん?あはは、ありがとう?どういたしまして♪」

そしてツン子は猫の脇に両手を差込み目の前に持ってくる

ツン 「・・・ずいぶん胴体伸びるわね・・・だらーん♪」

毛が落ちるんじゃねーのか?と思い猫は下を見る
あまり箸を付けていない、少し目も赤い。寝不足かいにゃ?

ツン 「ふあぁ・・・朝早かったしね・・・ちょっと眠いわ」

そう呟きながら猫のおなかに顔をうずめた。

ツン 「もふもふー♪」

ツン 「最近・・・あの二人の勢いも凄いわね・・・」

向こうでワーキャーする男の取り巻きズの方を見ながら呟く

猫  (オレになんて構わず向こう行けばいいじゃん・・・まったく)

するとツン子は猫を軽く抱きしめ

ツン 「ヒー子とクーが羨ましいな・・・」

猫  ぺろ

ツン 「ひゃう!もう!びっくりさせんじゃないわよ」

軽くほっぺたを舐める、随分びっくりしてたみたいだが、また微笑みながら猫に話しかける

猫  (しっかし・・・さっき見えたこの女の弁当・・・失敗作みたいなもんばっかやね)

ツン子の膝元に広がる弁当箱の中身はお世辞にも美味しそうと言えないものばかりだ
焦げ目・べたつき・雑っぽい感じの炒め物

猫  (一途やね・・・)