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男と優の出会い05


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やさしい。
あいつは優しすぎるくらい優しい。優しいって言葉はあいつの為にあるかの如く優しい。
そんな性格を考えればあの時に何故あんな言葉を吐いたのか、何故あの時に泣いたのか容易くわかる。


でも俺はなにも


何も、言えなかったんだ。

結果的にあいつはあの喫茶店から出ていった。泣きながらだ。俺はそれをなにもせずに、追いかける事も出来ずに見送った。

――――最悪だ。

一言言えば済む話だった。追いかければいいだけの話だった。後悔ばっかりが俺を襲う。
シューの言葉には全く反論が出来ない。それが全てを物語っている。
あいつは多分明日俺に会って謝ってくるに違いない。それか俺の事を絶対に許すだろう。もしくは何もなかった事の様に接してくるに違いない。本当にあいつは優しいやつだ。


―――――それに甘えてしまえばいいんじゃないか?

男「まったくもって戯言だよなあ・・・」
なんてどっかの小説の主人公みたいな事を呟いてみる。
もしそうだとしてもそんなわけにいくはずが無いだろうが。
男「ケジメはつけないとな・・・」
結局俺は皆の優しさに甘えてただけなんだろう。罪の意識を持たなくちゃならないのはあいつじゃない。むしろ俺の方だ。
巷で言われてる「ハーレムズ」とかいう名前、つまりはツン、クー、ヒーを筆頭に対する言葉なんだがあれは結局周りから俺に対する皮肉なんだろう。
友、俺、Bは何も言わない。あいつらはそういう奴らだ。なんだかんだで優しいから。
いつかはこれが崩れる事なんてわかってたはずなのに。
あんなガタガタな状態でバランスが良く保たれてたって話だ。
それがわかってたのに今の現状から甘えて、逃げて、見て見ぬ振りをして。いつの間にか本当に気付かなくなって。
しっぺ返しが今来たってだけの話だ。
覚悟をしないといけない時が来る。
男「それが、今か・・・」

覚悟、完了。

明日全てにケリを着けよう。
俺を想ってくれてる人のために、俺をかばってくれてる人のために、そして何より自分のために。全て自分のわがままだけど。


決着を着けよう。

朝のHR風景。相も変わらず平和だ。何があろうが世界は回る。
シュー「おは米」
なんだその挨拶は。
シュー「朝の挨拶だけど何かおかしかったかい?」
ああ、もういいさ。好きにしろ。
シュー「どうやら決意が決まったようだね?」
お前のおかげでな。
シュー「どう転ぼうが私は受け入れるよ。グッドラック。」
痛い。生米を投げるな。なんの儀式だ。
シュー「全てがうまくいくお祈り。」
そうかい。ありがとよ。てか痛い。米が刺さる。
友「おは米。」
流行ってるの!?
友「世田谷じゃ最先端の挨拶だぜ?」
嘘を着くな。嘘を。
友「それはそうとなんで米まみれなんだ?」  男「→」
友「ああ、なるほど。」
友「頑張れ。今日は色々とさ。どんな事があっても友達だ。」
ああ、頑張るさ。今日はな。ってお前も知ってんのか?
友「いや何も知らん。」
ああそうかい。クソ。やたらと緊張する。
男「トイレ行こうぜ。」
友「あ?いきなりなんだ?」
男「いや一人じゃ寂しいじゃん?」
友「一人で行け。一人で。・・・と言いたい所だが俺もしたいしな。」

人はこれを連れションと言う。
友「で、なんか決意でも固まったのか?」
男「・・・何が?」
友「お前が積極的に連れションを誘うのはなにかある時だしな。」
男「お前本当は知ってただろう。」
友「・・・あんな公衆の面前じゃ言えないだろ。優ちゃんが泣いて喫茶店から出てきたなんて。何されっかわかんねーぞ。」
男「見てたのか。」
友「そこだけ偶然にな。今回は。」
今回は?
友「気にするな。まあその後からお前が出てくればなんとなく察しは着く。」
男「バレバレか。」
友「バレバレだ。」
なんかこの調子だとまだ知ってる奴がいそうだなあ・・・
友「あ、ちなみに俺の美少女もこの事知ってるから。一緒にいたし。」
お前らはデキてんのか?
友「まさか。俺は構わないがアイツはキレるぞ。」
トラウマもんだもんなあ。
友「まあアイツの事だ。別に言いふらす事もないだろよ。」
いらん心配をしないでさっさと決めてこいって事か。
友「って事さ。」
応ともよ。
持つべきものはいい心友だね。
友「玉砕したら宴だぜ!」
前言撤回。

で、だ。どうするかね。
優の方が先か、ツン達が先か。

優の方が最優先だな。しかしどうやって呼び出すかだな。問題は。
良く良く考えてみたらメルアドも番号も知らねえや。
友「お前の携帯電話、不携帯電話だもんな。」
嫌いなんだよ。持っててもなんかな。
友「文明の逆ベクトル行く男。」
いやな通し名だ。
友「普通に呼べば?」
出来れば苦労しねえよ。
友「でも他に無くね?」
      • まあそうなんだが。
友「腹くくったんだろ?怖じけ付いてる場合じゃないじゃん。」
うん。そうだな。
男「よし。決まった所で教室戻るか。授業始まるぜ?」
友「自分勝手な。」
男「たまにはそうなるさ。」
友「ま、しょうがねえか。だが、な。その前にだ。」
なんだ?
友「手は洗え。」
ヤベ。忘れてた。