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•【ほのぼの】新ジャンルでバトルロワイヤル【学園内】4


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「仲間を探そう……」

時間6:20 場所2-D

クールは呟く、この糞ゲームは1人では勝つ事は出来ない。
真の勝者となるには同じ志を持った仲間が必要となる。

「私は生きて、みんなで、この島を脱出する。そしてこの糞ゲームの主催者を見つけ出す!」

名前とは裏腹にクールは熱い決意があった。
荒鷹は魔法少女が身につけている防弾チョッキを発見した。

「クールさん、これ役に立つかもしれません」

生徒会長との戦闘で銃弾の後がハッキリ残っていたが、かなりの防御率で
魔法少女の体に弾はめり込んでなかった。

「……銃弾を受けている、ここからは銃を持った生徒にも会うかもな」

「………私が着ても良いですか」

「ああそうしろ、私はお前を盾にするがな」
テンパる荒鷹を尻目にクーは冗談っぽく笑った
魔法少女の服を整え手を合わせた。

太陽が登る今日も暑くなりそうな感じだ。そう考えてると逆光の中
2人の人物が立っている事に気づいた。


「あの人……死体漁ってない?」


「まさか、そんな事……」

時間6:10~20 場所2-D

内気と俺は仮眠を取り終え、北へ進んでいた。鬼になると言った
意味があまり分からないまま内気は後を付いて来る。

時計は朝6時を回っている、これからは人に見つからないよう慎重に行動しなければ

タタタタタタ
「ん、何だ」

「俺君!前!」
内気は俺にしがみつき一瞬で体ごと地面に叩きつけた。
「ッテ!何するんだ!」
ドンッドンッ!
耳に破裂音のような鈍いモノが響く

「俺君大丈夫!?」
内気は泣きそうな顔でこちらを見ている、彼は手に何か持っている。
見慣れない、けど形は知っている。




あれは、銃だ

内気の支給武器はコルト・ガバメント、軍用拳銃で通称M1911A1。
45口径で7発発射可能、反動が大きいが当たれば大抵の的は吹っ飛び、人間なら一撃で死に至る。



「内気の武器すっげぇー……いやアホか!!」

この状況にもかかわらず武器に素直なコメントをしてる自分に腹が立つ

「腕が…痛い……ジンジンする…」
銃の反動で腕に衝撃が伝わったのか内気はその場に疼くまる。


「待って!降参!」


声の方を見ると黒髪の女が立っていた、先ほど前から走ってきた人物、ヤンデレだ。

ヤンデレの噂は聞いたことがある。入学当初から女子生徒と問題を起こし

ある日喧嘩の末に相手を執拗に刺したという。

それから退学は逃れたものの特別学級で授業を受け学校内では日々監視、実質どのクラスにも居ない生徒。

「あんた……ヤンデレさんだよな」

俺は立ち上がり地面に転がった槍を構える

「ごめんなさい、一刻も早く逃げ出したくて……あなた達が見えて安心しちゃって……本当にごめんなさい」


ヤンデレは服が所々破れ髪も乱れていた。何かから逃げてきたのか
呼吸がすごく乱れて下世話な考えが一瞬頭をよぎる。

それより必要以上に謝る姿を見て噂は所詮噂なのかと思えた。
「これ着とけよ」
俺は学ランの上着を脱いでヤンデレに渡した

「見えちまうから…着とけ」

「あ、ありがとうございます」
ヤンデレはちょっとびっくりした顔をしながら服を受け取る。

「あ、ちょっとすみません」キュポッ

よほど興奮していたのか、暑かったのかヤンデレは鞄から
支給品を漁りペットボトルの水を勢いよく飲み始めた。
零れた水が胸元を伝いシャツが透ける、それを目に焼き付けるかのように俺は目を広げた。

「で、何から逃げてきたの?」
二人の間に割って入るように内気が聞いてくる。
ペットボトルの水を半分ほど飲み終えヤンデレは口を開く

「二人組の女の人に襲われたんです!」

「襲われた!?誰に!」
俺と内気はハモるように答えた

「顔は分かりません、でも1人は凄く冷酷な感じでした、
足元には既に1人の女性が横たわっていて……ひぐっ……怖くて」

それからヤンデレは泣きながら話始めた、弓矢を撃たれた事、本気の目をしてた事
そして放送で流された女子生徒2人の死も関係していると

「泣くなって……でもその話が本当だとすると」
「その二人組がツン達を……」

「おーい!」

聞き覚えのある声が遠くの後ろから聞こえる。
警戒心もあるが、それより会いたかった人物の1人の声によく似ていた。
「俺君ー!おーい」

「ゆうや!」

邪気眼優とゆうやは放送の後北に向かっていた。
途中『北の方角にあなたの友の存在が視える』と
邪気眼発言をさせたが今回もそれが当たる羽目となる。
ゆうやの中で邪気眼優の発言はとても信頼出来る言葉となっていた。

「探したぜ!俺君……うぅ…」

「ゆうや………日和の事は残念だったよ」
なんと言えばいいのか解らなかったが
俺はゆうやを抱きしめた。

内気は震えるヤンデレに恐怖心を与えないように彼は私たちの友達、敵意は無い事を伝えた。

ただヤンデレは人物が増えた恐怖で震えていた訳ではなかった。

「ゆうや、泣いちゃダメよ。彼女たちの為にもあなたは次のステージへ進まないと」

「そちらの方はどなたですか」
ゆうやを励ます彼女を内気達は知らない

「私は3年B……うっ!くそっ!やめろおおおお」

「え!大丈夫!??」

「ハア、ハア、大丈夫だ。一度抑え込んだから暫くは出てこない」

「出て来るって何が?」

「ふ、邪気眼を持たぬ者には分からないさ」

「邪気癌………!」

その時、内気は彼女が癌の病気に侵されていて命が短いのにこのゲームに参加していると思ってしまった。
邪気眼と天然、時代が時代なら新たな『新ジャンル』が生まれていただろう。



「ゆうやさん、あなたの大切な人の命を奪った悪魔はこの先にいるわよ」
この発言にゆうやは反応する、俺の服を握りしめた

「何……だと」

「その悪魔は冷酷非情で目つきが刃物みたいに、鋭かった、私はそこから逃げてきたの」

ゆうやは俺と内気の顔を見る、2人は少し考えて頷いた。
この話が本当なら敵討ちが出来ると思っていたからだ

俺から離れヤンデレの唇を奪うような勢いで叫んだ



「案内しろ、案内しやがれぇええええ!!!!」



耳の奥まで伝わるほどの雄叫び

「いいですよ、皆さんも付いて来ますね」

俺も内気も口々に賛同し、ヤンデレ率いる五人の悪魔討伐隊が結成される

愛する者を失った人間はどのような復讐劇を繰り広げるのか
予想外に話が進みヤンデレは心の奥底で笑っていた。




時間6:20 場所2-D

例の二人組は意外にも400mほど歩いた丘の中間にいた。
近づいて分かったが、あれはクラスメートのクーと荒鷹だった。

「なんでアイツら…」


正気ならば二人がそんな事をするとは思わなかっただろう
ただ今の彼は狂っていた、正確にいうとヤンデレによって狂わされていた。

ほんの数分の間に彼をヤンデレ気質に仕立て上げていた。
ヤンデレはヤンデレを共感する、ゆうやの頭には恋人殺しのクールにしか見えていない。

「なんでアイツら俺の日和を……」

「ゆうや、横で倒れている人……私のクラスメートだ」
邪気眼優は呟く





「優、お前も許せないよな」

「ああ、スピリット・マザーが赦してもアルティメット・ファザーは永久に赦さないだろう」






一方丘の一番上からは俺と内気がゆうやからの合図を待っている。

「あの人……死体漁ってない?」

「まさか、そんな事……」

「漁ってるよ、女の人から服をはぎ取ってる!!」

「モンハン気分かよ、ふざけんなよ」

荒鷹が魔法少女からチョッキを外していた所を見られていた。
正確にはヤンデレが指摘したのだ。

魔法少女が防弾チョッキを着ている事は戦っていた時に気づいていた。
殺したら奪おうと考えていたが
トドメを刺す所でクール達に見つかり一旦退却したのだ。

あの傷では回復の見込みは0、彼女達は防弾チョッキに気づくと自分たちで使うだろう。
そこを内気達に見せていた。