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佐藤 「ツン子、貴方・・・遠くから見たら結構痛い子よ・・・」 ツン 「うえっ!!?な!なんでよっ!」 佐藤さんはツンの胸元の猫の喉を指でゴロゴロしながら 佐藤 「猫と会話し過ぎ・・・ふふ可愛い」 ツン 「う・・・うるさいわね・・・いいじゃない・・・ねー♪猫さん?」 猫  「・・・なうー」 佐藤 「結構賢い猫ね・・・」 よく見ると佐藤さんのヒザを枕にして渡辺さんがすやすやとお昼寝している 渡辺 「う~ん♪もう食べられにゃー・・・うー」 佐藤さんも渡辺さんを見つめながら微笑んでる ツン 「ってか・・・佐藤さんも結構痛い子みたい・・・」 佐藤 「・・・もしかして悪口かしら」 ツン 「失礼ね!遠まわしに褒めてるの!周りをまったく気にしない所とか!」 所と時間が変わって放課後 夕闇迫る雲の上、何時も一羽で回ってる、鷹はきっと寝ぼけてる 荒鷹 「荒ぶる鷹の・・・あれ?」 教室は既に誰も居ない どうやら寝過ごしてしまったようだ、ツン子が遠くの席で本を読んでいる ツン 「やっと起きたの?まったく・・・何してるんだか」 荒鷹 「えっと・・・もしかして待ってた?」 ツン 「な!なんであたしが荒鷹さん待たなきゃなんないのよ!ただ本を閉じるタイミングが・・・」 荒鷹 「ひひー照れてる♪ありがと」 ツン 「か・・・帰る!!」 かばんに手元の本をねじ込み、そそくさと教室を後にする 荒鷹 「あ!一緒にかえろ・・・って早いよ!!走るの!!」 猫 (重病じゃあ・・・あの子) はぁはぁととりあえず屋上に なぜこんな所に逃げ込んだのか、そもそもなんで逃げる必要が よく判んないけど、昔から正面切って礼を言われたり褒められたりするのは苦手だった ツン 「重病だわ・・・あたし」 足元に猫がやってくる ツン 「あら?へへー♪つっかまえた!」 昼の時と同じようにまた脇の下から両腕で持ち上げる ツン 「ダメね・・・あたし。今日なんて二時間も早起きして男の為にお弁当作ったんだけど」 伏せ目がちに猫に話しかける ツン 「あいつの顔正面から見ると・・・そういうの全然言えないのよね・・・怒る時は平気なのに」 猫  「・・・」 ツン 「お弁当美味しかった?」 猫  「なうー」 とりあえず肯定しておいた ツンは猫を持ち上げたまま、深呼吸し 猫の目をまっすぐ見据える ツン 「こう・・・見据えて」 真剣な眼差し 夕焼けに染まるツインテールの少女 ツン 「練習台ね!」 猫  「?」 とりあえず首を傾げる もう一度深呼吸するツン子 そして同じくまっすぐ真剣に猫を見つめる ツン 「男・・・私・・・貴方が好きなの!!」 真っ赤な顔を誤魔化すようにふふと笑う ツン 「なんて簡単に言えたら苦r」 猫  「その表情見せたらいいじゃねえか、あの男に」 ツンの表情が凍った 上空で鴉が鳴いていた かーかー

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