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とらいん 春は入学の季節 出会いと別れ、人が回転しまくるこの季節 新入生の男は前髪を気にしつつ 別に誰も見ていないのに視線を意識し 新入生の女は後ろ髪を気にしつつ 胸しか見てないのに髪を触りまくる そして今日ここ「新ジャンル学園」に一人の少女が入学してきた 誤殺 「・・・着いた」 和気藹々と盛り上がる校門前に静寂が走る 普通よりもちょっと高めの身長に 高一とは思えないプロポーション 長い鴉の濡れ羽色の黒髪に 特徴的な切れ長の殺意を持ったかのような目つきの女 誤解殺気-----------見参 誤殺 (桜・・・綺麗だなぁ・・・) 基本的にこの女、脳内はぽややんである ショタ 「うえぇえーーー!!!み・・・見えない・・・」 ぴょんぴょんとクラス割りの紙の貼られた掲示板の前でジャンプする少年 こう見えても彼は高校一年生の男である ショタ 「うう・・・中に・・・潜りこめるかな・・・」 ぐいぐいと体を押し込んでみるがやはり潜り込めない ショタ 「しょうがない・・・待つか」 すると後ろの方でなにかざわついている----ざわ、なにあのこすげぇ---こわ---きれい---うわ---びっくし 誤殺 「・・・」 ショタの前をふわりと通り過ぎる、動けない 喉元に何か刃物を押しつけられる感覚か、心臓痛い ショタはちょびっと漏れていた 誤殺 (・・・えっと・・・見えない) 人だかりがふわっと割れて道が出来る そこをふわふわと誤殺が現れ、掲示板を睨み付ける 基本的にこの誤殺、近眼である 誤殺 (えっと・・・いちねん・・・V組?) 自分のクラスを確認したのか ほんのちょっとだけ目元が優しくなる、傍目には本当にちょっとだけ 外野A 「な・・・なんだこの女・・・」 外野B 「凄い・・・おっがねぇ」 そしてまたくるりと掲示板に背を向けて誤殺はすたすたと歩いていく それを見送るショタ------またまたちょびっと漏らしていた ショタ 「ふ・・・ふえぇ・・・怖かったよぅ」 それを見送るショタ 少しあの子良い匂いしたなとも思いつつ 基本的にこのショタ、少々変態である どっどっどっどっどっど 校門にバイクの音が響き渡る 友  「うっし!さんきゅう・・・これで遅刻は無しだぜ!」 不良 「ふぅ・・・朝っぱらから何の電話かと思えば・・・」 友  「何言ってやがる・・・この晴れやかな高校生活一発目!最初が肝心なのだよ恋人作りは!」 不良 「どうでもいいさ、とりあえず早く降りろ」 友  「おう!お前のクラスも確認しとくぜ!どうせバイク近くに隠すんだろ!?」 不良 「ああ、それじゃちょっくら行ってくるわ」 ぶろろろろっろろろっろ 校門前からバイクが去っていく 基本的にこの高校、バイク通学は禁止である 不良 「初日からはりきってまあ・・・」 どの道俺は遅刻だろう、ゆっくり行けばいいさ そう想いながらバイクは学校裏の小さなアパートの駐車場の一角に停められる 不良 「恋人ねぇ・・・ちち・・・しり・・・太股」  そう呟きながら不良は学校への道のりをのろのろ歩き出した 基本的にこの不良、結構硬派には見えるのである 新しいクラス 普通は和気藹々としてるのだが、1年V組だけは空気が違っていた 誤解殺気 誤殺がクラスに入った瞬間に全ての空気が凍っていた 外の窓際の真ん中あたり 彼女はただ外を見ている ショタ 「ここが・・・ボクのクラ・・・ひいっ!!何この異様な空気は・・・」 一目見て判った、あの子だ あの掲示板を睨み付けてたあの子だ 誤殺 (と・・・隣にす・・・すすすs座るのかな・・・?こここおこ今度こそ) ぼうっと前を見つめながら頭の中で色々台本を考える誤殺 ショタ (うう・・・しかもボク隣だよぅ・・・うう) そうっと音を立てないよう立てないように席に座ろうとしたその時 誤 「隣・・・かな?」 きらんと日本刀のような鋭い目でショタを見据える ショタ 「ひいっ!!ごごっごごっごご・・・床に座りますっ!!床にっ!!!」 誤  「あう・・・違っ・・・その」 基本的にこの誤殺、口べたである

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