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あらすじ 猫とツン 完結編 沈黙の飛行機の時間を経て 一同はホテル「VIP・ザ・武道」に到着する 佐藤さんは男にホテルで話があるそうな そして飛行機に乗れなかったミリ子 ジープで地を駆け空を飛ぶ もう一つの動き 猫も京都に向かい出す ---- 猫  「行くぞ」 ウエックス 「あれって・・・強盗だよね?」 鸚鵡 「Go!to!」 犬  「京都行くんだよね!?京都食べるんだよね!?」 猫  「さっさエンジンかけんかい!」 タク 「うはwwwwwマジいいッスかwwwwww」 猫  「タクシー!走れ!!」 タク 「うはwwwww行くッスwwwww」 ぶろろろろっろろろっろろ ウエックス 「うう・・・ごめんなさい・・・神様・・・」 ---------- ドジ巫女 「ウボァーーーーーー!!!賽銭箱が・・・賽銭箱の中身がごっそり無いんだよ!!」 ホテルから少し離れた中庭 ここが男と佐藤さんの待ち合わせ場所 男  「えっと・・・佐藤さん?」 佐藤 「ここよ」 男  「お、居た。用は何・・・ってあれしか無いよなあ」 中庭の脇のベンチに腰を落とす男 そして俯きながら髪を掻き毟る 佐藤 「そうね、そうじゃなかったら別に貴方に用なんて無いのもの・・・」 男  「はっきり言うのな」 佐藤 「貴方みたいな鈍感バカにはこのくらいで調度いいの」 男  「あう・・・」 佐藤さんは男に目線を向けずに、グサグサと毒を吐く 男  「その・・・ツン子は」 佐藤 「相当落ち込んでるわね、傍目には普通を演じきってるつもりでしょうけど」 ベンチの横の木の枝が風で揺れた 優  「ツン子さんーどうする?町に出てみる?」 ツン 「ううん・・・少し疲れたみたいだし、アタシは部屋でゆっくりs」 優  「・・・外でばったり会うのが怖いー?」 ふと今までニコニコしながらツン子に話しかけてた優が急に真面目な顔になる ツン 「な・・・何を」 優  「そうだよねー外でばったり女の子に囲まれた男君に会いたくないもんねー」 ツン 「ちょ!いきなり変な事言わないでよ!!」 ベッドに腰掛けるツン子の横に優が腰を下ろす ツン 「優・・・?」 優  「ツン子さん」 なんて真っ直ぐな瞳だろう。ここまで真っ直ぐな瞳をツン子は見たことは無かった 優  「私、男君の事好きだよー」 ツン 「!・・・へ、へぇ・・・あ、案外悪趣味なn」 優  「ツン子ちゃんー」 ぎゅっと優がツンを抱きしめる 優  「でもねー男君の好きな人も気付いちゃったんだよー」 ツンの胸に顔を押し付けるように優が喋りだす ツン 「優・・・」 優  「嫌だよー・・・」 ツン 「そう・・・ね」 優  「皆幸せになりたいだけなのにねー・・・それでも本当に、男君を幸せに・・・でぎるのは・・・うう」 肩が震えている、物凄い小さな体にどれだけの優しさを詰め込んだのか 溢れんばかりの優しさ、悲しさ、健気さ 優もまた、ツン子と同じ救いを求める一人だった ツン 「ごめんね・・・ごめんね・・・」 優  「うう・・・おねがい・・・ツン子ざん・・・今だけ」 ホテルの部屋の二人 既に日は落ちてきていた 佐藤 「・・・男君・・・貴方は泣かせすぎたの」 男  「え・・・」 佐藤 「渡辺さん、何時も笑ってるでしょ」 屋上で弁当をほお張りつつ、ニコニコとした渡辺さんを連想した男 佐藤 「渡辺さん。寝たふりしながら貴方を見ていたの」 男  「・・・」 佐藤 「これってどう思う?」 男  「オレは」 佐藤 「私もまた好きな人がいる、けどそれは報われない、だからかしら・・・その人を泣かせる何かを絶対に許せない」 きりっとした真っ直ぐな目 男は自分に無い佐藤さんの強さを垣間見た瞬間だった

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