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第九話


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そこは闇の中だった。
一人の男はパソコンの画面を眺め、満足そうに微笑んでいた。

確実に生存者は減っている。この調子ならば目的の達成まであと一歩だ……

私の居場所がバレることは決してない。いかに残存勢力が奮戦しようとも消耗戦に持ち込み――

必ず全員、消してやる。

―――廊下

男たちは放送室へと向かっていた。
学校の外に脱出できない以上、『ゲームマスター』を捕えるしかないのだ。
走りながらも俺は考える――

『ゲームマスター』の目的はなんだ?
明らかに普通の人間の仕業ではない。バルキリーさんや魔幼たちのレベルだ。
化け物で俺たちを殺す。
もしも自分が捕まったら化け物で殺した連中を生き返らせる。

とても意味のある行動とは…思えない。

――今は考えていても仕方ないか。
俺はループする思考を一度止めて、前方に立ち塞がる化け物に集中することにした。

シュール「ここは私に任せてくれないか」

……はあ?
俺たちの頭上に浮かんだ疑問符を無視し、シュールは化け物に接近していく。

プロセス「駄目ですシュールさん!武器もなしに…」
シュール「いいから任せろ。大丈夫。うん」

根拠の見えない自信に満ちたシュールめがけて、無造作に化け物の腕が襲いかかる!

男「危な――」
シュッ!

シュール「貴様の攻撃はお見通しさ…」

なんとシュールは化け物の攻撃をかわして背後に回っていた。そして…
シュール「ふふ…これぞ、『変わり身の術』!」
化け物が貫いたのは――
キン消し(悪魔将軍)だった。

男「いやそれ変わり身の意味ないだろ?!」
…しまった、思わず突っ込みを入れてしまった。
しかし化け物にはこの一連の流れの意味が分からないようで(俺にも分からんが)、
普通にシュールに振り返り突きを繰り出す。
紙一重でかわしたシュールは化け物に連撃を叩き込む――。

シュール「米米米米米米米米米米米米米米米米米米っ!!KOMEEEEEE!」

もはや俺たちにはついていけない世界に、シュールは達していたようだ…。

化け物「…ルルルゥ…」
どうみてもダメージは無いように見えるが、化け物の動きが止まる。
シュール「…お前はもう、死んでいる」
さらにシュールが決めゼリフを吐き、くるりと後ろを向くと…

ボンっ!!

化け物が破裂した。
男「す…すげえ…!」
まさかシュールがこんなに強いとは……
魔幼「シュールさん、大丈夫でしたかぁ?」

…違ったみたいだ。
ふう。小さなため息が自然にもれた。

――少し前、食堂

渡辺さん「あ~、おいしかったね~♪」
佐藤さん「…ほっぺにクリームついてるわよ(舐めとろっかな…)」
魔少「さて――。どうする?これから」

パンとジュースを勝手にいただいた渡辺さん達は、やっと動き出そうとしていた。

魔幼「はいは―い、私にまかせるです!」
お腹いっぱいになってゴキゲンな魔幼が呪文を唱え始める。
魔幼「νθκ∫Υж…」

魔幼「…よし!わかったです、悪者のけはいをさっちしたですよぉ♪」
渡辺さん「すごぉい、魔幼ちゃん!」

渡辺さんが目をキラキラと輝かせ、佐藤さんは(占いでも覚えようかな…)と思った。

で、その『悪者のけはい』とやらを追って来てみれば――
シュールが化け物に襲われていた、と。

魔幼「シュールさん、危ないところだったですよぉ?」
シュール「…うん」
シュールはなんともいえない顔で頷いた。

一方、魔王幼女も不思議そうにしている。
――察知したのはゲームマスターの気配だったはず。
なのにそこには化け物と男さんたちしかいなかった…

渡辺さん「ふ、ふええ~?!」
渡辺さんの悲鳴によって魔幼が我にかえった時には、周りを化け物の大群が囲んでいた。

――さらに場面はかわり、放送室

ランダエタと荒鷹は一進一退の攻防を展開していた。
ランダエタ「シッ…!ハッ!」
ランダエタの拳を荒鷹は最小限の動きで避ける。

荒鷹「………」
ブン!シュッ!
荒鷹のナイフもかすりはするが致命傷は与えられていなかった。

ランダエタは闘いながらも説得を続ける。
ランダエタ「荒鷹さん!どうしたんだ、何が起きたんだ?!」
荒鷹は返事をせず、微笑みながらナイフを振り回す。
ズバッ…!
ランダエタ「ぐあっ…」

ついに荒鷹のナイフが左脇腹を裂いた。
ボクシングでは決して有り得ない出血にも、ランダエタは怯まない。もう…負けないと誓ったから。
ランダエタ「……こい!」

死闘は、まだ終わらない。

―――叩けや叩きやれ叩かずとても、無間地獄はひとつみち♪―――