あらすじ
ねこつん
鸚鵡が人間設定ではありません
犬という新ジャンルはありません
鯱子は幼女です
犬という新ジャンルはありません
鯱子は幼女です
ねこつんのみの設定です
猫は毛長のトラ
犬は豆柴
鸚鵡は鳥
鯱子は幼女
朝
昨日は良く眠れた、今朝もまた普通の起床時間の二時間前
今日こそあいつに私の弁当食わせてやろう
今日こそあいつに私の弁当食わせてやろう
そう思いながらカーテンをしゃっと開ける
ツン 「・・・絵にならないくらい外暗いわね・・・」
現在AM4:30
キッチンの調理器具関係の配置も見えてきた
どこに何があるのかわかる、これが所謂「道に入る」という事なのだろうか
どこに何があるのかわかる、これが所謂「道に入る」という事なのだろうか
料理本を後ろのテーブルに開いて置き
たまに振り返り、またキッチンへ
そうだ、今日はチャーハンにしよう
ツン母「・・・最近頑張ってるわねぇ・・・ふふそんなに男君にお弁当食べさせたい?」
ツン 「べ、別に・・・あいつがどうしても食べたいっていうもんだからっ!!」
ツン母「はいはいご馳走様、じゃああたしはもうちょっと寝るわ」
朝
昨日は全然眠れない、今朝は珍しくまだ世界が暗いころに目を覚ます
今日はあいつ弁当ちゃんと渡せるんかいな?
今日はあいつ弁当ちゃんと渡せるんかいな?
そう思いながら、あくびをしながら背筋を伸ばす
猫 「つか・・・まだ寒いのう・・・」
現在AM5:00
この学校の抜け道も大分見えてきた
どこに何があるのかわかる、これが所謂「学校の主」なのだろうか
どこに何があるのかわかる、これが所謂「学校の主」なのだろうか
どこぞの教室のとある机の上に開いたままの本
ふと目を通す、字は良く読めないが
花を貰って喜んでる女性の絵がある
花を貰って喜んでる女性の絵がある
そうだ
犬 「やっぱり猫君昨日から変だよ!変だよー!」
鸚鵡 「変だよ!」
猫 「朝っぱらから煩いのう・・・」
教室は朝から騒がしい
HR前のこの喧騒
HR前のこの喧騒
ツン 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
男 「ま・・・間に合った」
ツン 「アンタね・・・いい加減二度寝はやめなさいよね!」
HR前ギリギリに二人が駆け込んでくる
ヒー 「おはよおおおおおお!!!おとこおおおおおお!!!」
クー 「おはようだ、さあただいまのキスを」
クー 「おはようだ、さあただいまのキスを」
いきなり二人に囲まれる
ツン 「と・・・とりあえず席に着くわよ!!」
ヒー 「えー」
クー 「むー」
ヒー 「えー」
クー 「むー」
太田が教室に入って来る
太田 「あい・・・きりーつ」
お昼時間
男は相変わらずハーレムズにあっという間に囲まれる
ツン 「おと・・・あ・・・」
ヒー 「おとこおおおおお!!!弁当だあああ!!!さああああ!!」
クー 「さあ男、今から口移しだ」
クー 「さあ男、今から口移しだ」
ツンを横目にまた昨日と同じくわいわいきゃっきゃと始まるこの屋上
また、ダメなのかな
ここから何時も踏み出せない
ここから何時も踏み出せない
俯きかけたその時
足元に猫が一匹
足元に猫が一匹
猫 「どうした?行かねぇのか?」
ツン 「い・・・行くわよ・・・」
猫 「案外ヘタレじゃのう?んー?」
猫の分際でニヤニヤ笑う
ツン 「み・・・見てなさい!!」
ずんずんと男の方に歩いていく
物凄く偉そうに
物凄く偉そうに
ツン 『お・・男!!アンタのせいでチャーハン作れなかったんだから!!責任持って食べなさい!!』
男 『ほぇ!?つかオレの責任って・・・昨日のか!?』
ツン 『そうよ!!さあ!食ってみやが・・・みやがれなさい!!』
男 『ほぇ!?つかオレの責任って・・・昨日のか!?』
ツン 『そうよ!!さあ!食ってみやが・・・みやがれなさい!!』
猫はツン子に背中を向け、尻尾ふりふりしながら呟く
猫 「頑張ったな・・・及第点じゃ。しっかし腹減ったのう・・・」
そして遠くに行こうと、歩き出したその時
ツン 「ちょっと猫!!あんたの分もあるんだからね!!」
凄く綺麗な笑顔で、昨日と同じ弁当箱を猫の前に広げる
ツン 「さあ・・・食べなさい♪んで後で感想聞かせなさいよ」
猫 「・・・おう」
お昼の後の授業は眠い
しかし運動場側の外側の席のツン子は嬉しさのあまり眠気も無い
しかし運動場側の外側の席のツン子は嬉しさのあまり眠気も無い
男 『うん・・・あ!本当に美味ぇな!このチャーハン!!」
ツン 『ふ、ふん!どうだ!料理なんてお茶の子さいさいなのよ!』
ツン 『ふ、ふん!どうだ!料理なんてお茶の子さいさいなのよ!』
へへへ、いけない少しニヤけた
すると教室が少しざわついているのに気付く
すると教室が少しざわついているのに気付く
鮫子 「・・・?何?・・・」
ツンバカ 「あー!!!凄い!!」
ツンバカ 「あー!!!凄い!!」
ツン子の席の外にぱらぱらと花が降ってくる
名前も知らない白い花
今日みたいな晴れた、太陽の日差しの結構強い日
花びらに光が乱射し、きらきらしていた
名前も知らない白い花
今日みたいな晴れた、太陽の日差しの結構強い日
花びらに光が乱射し、きらきらしていた
ツン 「あ・・・すごい・・・綺麗」
そして風に乗って蒼い空に散っていく
その上の屋上、口元に名も知らない白い花を咥えた猫一匹
猫 「・・・ふん」