あらすじ
誤解殺気
高校一年から、あの日から想ってた誤解殺気
想いは届かずただ泣きながら走り去る恋の終わり
その想いは男の背中をそっと押す
想いは届かずただ泣きながら走り去る恋の終わり
その想いは男の背中をそっと押す
鮫子
高校一年の時に出会いし人
初恋の思い出を抱きつつそのまま、たとえ報われなくても
初恋の思い出を抱きつつそのまま、たとえ報われなくても
忘れろなどと軽く言う人は信じない、前を向いてなんて安い恋愛小説みたいな言葉が嫌い
その強さはツンの背中をばんと叩く
その強さはツンの背中をばんと叩く
ツン子
押された背中の勢いそのままに
彼女は----------------------いや
彼女は----------------------いや
彼女たちは走り出す
部屋のドアを思い切り蹴飛ばしたかのような音がする
ツン 「さあ!希望の朝よ!」
鮫子 「・・・なんで元気なのよ・・・ふぁ」
ツン 「いいじゃない!」
そう言うと彼女はぐいと鮫子の手を引っ張る
そう言うと彼女はぐいと鮫子の手を引っ張る
ツン 「行こうよ!鮫子!んー!」
鮫子 「あぁ・・・もう・・・なんで腕組み・・・」
不意に部屋の奥から声が聞こえる
不意に部屋の奥から声が聞こえる
渡辺 「あれれ~優さん起きないよ~?」
佐藤 「え・・・私が起こしてみるわ・・・ツン子と鮫子は先に行ってて」
ツン 「ん?うん、判ったわ!でも眠いならゆっくり寝かして・・・」
鮫子 「ふぁ・・・あたしも眠いわ・・・」
とりあえず鮫子とツン子は食堂へ向かう
とりあえず鮫子とツン子は食堂へ向かう
毒物が食堂の朝食にそっと近づく
そして指をそっと突っ込み、一舐め
そして指をそっと突っ込み、一舐め
毒物 「これは・・・青酸カリ!!」 ぴかーん
脇谷 「な・・・何この人・・・」
脇谷 「な・・・何この人・・・」
食堂はわいわいと騒がしい
飛行機に乗れないB組人外・Sが合流できたのか
皆が手を取り合ってきゃいきゃいしている
飛行機に乗れないB組人外・Sが合流できたのか
皆が手を取り合ってきゃいきゃいしている
魔幼 「うう・・・少しふらふらするで・・・へぶっ!」
内魔 「ああ・・・そそそっそその・・・・大丈夫・・・ですか?」
側近A「・・・いいですな」
側近B「・・・いいですね」
内魔 「あの、何が一体・・・」
内魔 「ああ・・・そそそっそその・・・・大丈夫・・・ですか?」
側近A「・・・いいですな」
側近B「・・・いいですね」
内魔 「あの、何が一体・・・」
バイキング形式の朝食
皆、好きなメンバー、班毎に席をとりあい、わいわいきゃっきゃ
皆、好きなメンバー、班毎に席をとりあい、わいわいきゃっきゃ
そんな幸せ空間に一人の女性、佐藤さんが息を切らせながら走ってくる
佐藤 「ゆ・・・優さんの・・・調子が・・・おかしい!目を・・・覚まさない!!」
その頃、男は寝ぼけ眼を擦りながら食堂へ向かっていた
男 「うう・・・結局昨日はあいつらのせいで全然眠れやしねぇ・・・」
ふわふわと意識が飛びそうになる
ふわふわと意識が飛びそうになる
部屋を出て少し歩くと、廊下の窓際でクーが一人ぼうっと立っている
その立っている所の部屋を良く見ると、クーの元の部屋だ
おそらく待っていたのか
その立っている所の部屋を良く見ると、クーの元の部屋だ
おそらく待っていたのか
男 「うす・・・おはよう」
クー「・・・だいぶ眠そうだな・・・」
男 「ああ・・・昨日は友と俺の野郎がずっと酒飲んでやがって」
クー「そうか」
クー「・・・だいぶ眠そうだな・・・」
男 「ああ・・・昨日は友と俺の野郎がずっと酒飲んでやがって」
クー「そうか」
クーは相変わらずぼうっとした雰囲気で、少し虚ろげな目でこちらを見ている
おかしいと思った瞬間、すっとクーに手を引っ張られる
おかしいと思った瞬間、すっとクーに手を引っ張られる
男 「ちょ・・・な!」
ばたん
クーは男の手を取り、そのまま誰も居ない自分の部屋に押し込んだ
そしてそのまま、自らの衣服に手をかけ
そしてそのまま、自らの衣服に手をかけ
上半身を露にし、白い肌を晒したまま男の立つ方向を見つめていた