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第十三話


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超手短かなあらすじ

新ジャンル学園を突如襲った化け物の群!
次々と生徒達が倒れていく中、ついに黒幕が明らかとなった。
黒幕とはなんともう『一人の男』であったのだ。

果たして生徒達の運命はいかに?そしてこの話はまとまるのか…!?

男「俺とは遥かに違う…俺…?」
男は自らの影が放った言葉を、ゆっくりと繰り返した。
影「そうだ。俺は『男』だ」
影は冷静に男の問いに答える。
周囲で異変を見守る生徒達はただ呆然とこの事態に流されていた。
冷たい瞳で生徒達を見回した影は、皮肉な笑みを浮かべながら宣言する。
影「男よ…俺の目的は、お前を殺すことだ」

空気が凍りついた。
そして一瞬後、生徒達は口々に喚き始めた。
ツン「な、なにふざけた事言ってんのよ!」
クー「男は殺させないぞ…絶対に」
シュー「クーに禿同」
渡辺さん「あれれ~?男君が男君を殺しちゃうなんて…変な感じだよぉ?」
佐藤さん「……(かわいい)」
㍉子「貴様…男に指一本でも触れたら撃つぞ」

影はその声のことごとくを無視し、目を閉じて何事かを考えていた。
そして、スッ、とまぶたを開くと、
影「…黙れっ!」ドスッ!
男「ぐあ…っ…」
ナイフを投げて男の左肩に突き刺した。
影の瞳からは、冷静さが消え失せている。
最早憎悪のかたまりの様な視線が真っ直ぐに男を捉えた。

影「……火星人」
ぼそり、と影は呟く。呟き続ける。
影「…くねくね。学習型クール。無口先生。F…」
男「(…っ?なんだ…なんだこの違和感は…!)」
聞いたことがある名前。いや、それどころか。
男は影が呟く全ての人々に、会ったことがある…気がした。

影「…ある所に世界の作り主がいた」
困惑する男達を尻目に、影はまたも不可解な事を囁く。囁き続ける。
影「彼らは自らの考え出したキャラクターやシチュエーションで、無数の世界を創造した」
影「いつしかそれらの世界には名前が付けられた」

影「新ジャンル、と」

男「新…ジャンル?」
影「そう。そして貴様達は本来異なる世界から集められたのだ…作り主達によって」

いつの間にか影は泣いていた。
憎悪の表情のままの頬を涙が伝う。
影「貴様達は愛されている。作り主にも、そして傍観者達にも」
影は天を仰いだ。憎悪から虚ろへと表情が変わった。
影「しかし…では愛されなくなった者達はどうなる!?忘れ去られた者達は!?」
すでに独り言のようになった言葉は、それでも止まらない。
影「俺はずっと見てきた…棄てられた者達を…そして消えていった者達を!」
影の流していた涙が止まった。
静かに、冷たく男を睨み直す。
影「こんなふざけた事があるか……?」

影「だから俺は貴様達を殺す…棄てられた新ジャンルの痛みを教えるために」
詭弁を掲げつつ、影はふところからナイフを取り出した。
カツ、カツと靴音を響かせながら男に近づいていく。
男の危機にも、生徒達は動けなかった。影のあまりにも信じがたい話が、彼女らを麻痺させていた。
影「まずは新ジャンルの中心を担う、お前からだ…」
まさに影のナイフが男の首を裂かん、としたその時―――
ヒート「うおおおおっ!」
業火が影を襲った。

影「……っ?!」
ヒート「男ぉぉぉ!大丈夫かぁぁぁ!?」
男「あ、ああ…ありがとう」

狂宴の幕は、まだ上がったばかりだ。

続く