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鬱だけどアナタが好き


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自らの存在を確かめるかのようにカッターナイフをゆっくりと引いていく。
疵だらけの腕からプツプツと血の球が生まれやがてそれは繋がり滴った。
しまった、床に垂らしてしまった。
いつもはこんな失敗しないのに
直前、彼の顔が浮かんだのがいけなかったのだろうか。
また、親に騒がれてしまうと思うと鬱になる。
私なんかに興味はないくせに世間体ばかり気にして…くだらない…
そんな親から生まれた私はもっとくだらない
あぁ、早く死んでしまいたい…




だけど、アナタの顔が浮かんでしまう
私はどうすればいいの?どうしたらいいの?

教えてよ男君
瞬間、意識が途切れた

目を覚ますと白い天井が見えた
此所に来たのは10回目だっけ…
始めた頃はよく来ていたな…

此所はいつも薬をもらう所とは違って緊急の方だ
そんなに緊急を要するほど血出てたかな…

コンコン

誰か来たみたいだ
多分、医者か親だろう「ドウゾ」
感情の無い声で私は入って来るのを承諾した。

「よう、またやったんだってな、誤殺さんと無反応さん心配してたぜ、もちろん他の連中もな」

予想してなかったわけじゃないけど彼はやってきた、いやこの場合は望んでいなかったわけではないか…
「…男君は心配してなかったんだ…別にいいけど」

「心配?してないぜ、だってお前が死ぬわけないしな」

「……」
返事は返せない
だって事実だから

いつだって死のうとして踏み止どまる
私は弱いんだ
死ぬ強さも無いほど
だから直前に男君の顔が浮かんでしまうんだ
あらためて自分の弱さを実感すると

瞳から暖かいものが流れ、溢れた。

そっと私を包み込んだ胸板は少し頼りないけどとても優しい香りがした。

「…落ち着いたか?」
彼に包まれていると涙はいつの間にか乾いていた
「うん…ごめんなさい。あの…そろそろ親が来るだろうから…」

「わかった、また来るな…その…なんだ突然抱いたりして正直スマンかった」

「……んもう!早く帰ってよ(////)」

「今度はプリン持って来るな」

ガラッ
彼はそう告げて帰っていった。

…なんだろう私らしくない
顔が熱い
熱があるのだろうか
私うかれてる?
あぁ…馬鹿みたい
鬱になるよ…男君