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朝礼後編


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武闘会’放送朝礼、一戦目準備。

朝礼放送。
校長の挨拶 ・ 魔王様の丁寧極まりないスピーチ ・ ルールの説明 ・ 注意事項

……大半が掲示プリントのままなのでいまさら長々語る必要も無いか。
まとめると、だ。

試合形式は1対1。
試合20分前にくじによる抽選を行い、対戦する2人を決定。控え室に移動。
控え室までなら第三者の入場・協力も可能。

試合開始の合図は無し。
両側、リング昇降階段より直進5m地点に色違いのパネルあり、
両者がそこに立った瞬間を試合開始とするそうだ。

魔王が召還したリングには結界が張ってあり、
降参・場外・乱入は即座に実況席に通達され、試合は終了になる。

大会での死者蘇生はリング上の死者のみに限定されるので、
観戦は校舎内ならどこからでも可。大会参加者にも観戦権があるらしい。
試合中は決して校庭に出ることのないように。
大会以外で死んだ場合、優勝者に頼んで「望み」にしてもらうしかないそうだ。
魂が霊王の管轄になる前なら、多少無理すれば蘇生は可能らしい。

回復は魔王夫人及び魔王幼女が担当するらしい。
傷の回復は数分。蘇生は肉体の破損度により時間が大きく左右するとか。
蘇生は痛い場合もあるから死んだ人は覚悟して欲しい、だそうだ。

……まぁ、こんなとこか。

朝礼が終わり、話し手移行。


「運営の軍師だ。これより校内武闘会を開催する。
 参加者の発表は対策を練る材料になるため、試合直前まで行わないものとする。
 情報収集は観戦から行ってくれ。出場者も次の相手に見られていることを念頭に置き、
 より深い戦略を組立てて欲しい。
 進行・解説はこの私軍師と素直シュールが担当する」
「テレーン」
「……では早速だが一試合目の組み合わせの発表だ。
 東側、荘厳さん。西側、ヴァルキリー。
 指名された二人は速やかに控え室に移動して欲しい

 今から20分後、二人に出場を促す放送を流す。
 それまでは休憩だ。以上」

ブッ と音を立て、放送が終わる。
……軍師らしいといえばらしいんだが……にしても味気ない放送だ。

あっけにとられているうちにヴァル姐と荘厳さんは無言で席を立ち、
それぞれの控え室に向かっていった。

荘厳さんは数日前から、
ヴァル姐は先ほど内藤に逃げられてから何かを考え込んでいるような表情。
二人の性格が性格なだけに、クラスのみんなも声を掛け難そうにして……

「がんばれよぉぉぉ!二人ともぉ!!」
「気をつけてねー」

……ヒートと優は例外か。
シュールも軍師もお遊びの大会で始めたんだろうが、
一試合目も始まっていないと言うのに賞品のせいでいろいろと複雑になってきたようだ。

校庭を見下ろすと、魔王一家らしい3人が馬鹿でかい魔方陣を書いていた。

飛び回って円だの直線だのを描く、黒スーツを着たピンク色のデーモン。一番でかい。多分これが魔王なんだろう。
ぐりぐりと文字らしき物を書き込んでいく黒ローブの黒髪美人は奥さんなんだろうか。
同じく文字を書いてはいるが、落書きして遊んでいるようにしか見えないのは我らが魔王幼女。

猛烈なスピードで描かれていく、完璧な図形と意味不明な文字の集合体。
どうみてもフリーハンドで書いているのだが、
描かれる円に狂いは無く、直線がぶれることも無い。

……なんか横がガリガリ煩いと思ったら、
学とプロセスが二人、ブツブツ言いながら魔方陣をこれまた正確にノートに書き写していた。


「三つ目がとおる思い出した」
友が呟く。
「……言うな」
お互いそれ以上言葉が思いつかず、ただただ魔方陣に埋め尽くされていく校庭を眺めていた。