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ソラノキオク01


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お願いです
どうか、どうかお願いします

私を助けてください
私に気づいてください

私は弱い、人です
弱い、弱い、人です

強くなんてありません
強い人なんていないのです

人は皆、弱いのです
そうなのです、弱いのです

そして気づいてください
弱いからこそ、自らは前に進むのだと









           - ソ ラ ノ キ オ ク -









………
……

世界は進む
ただ、前へ前へと、進んでいく

時は刻まれる
少しずつ、しかし確実に、刻まれていく

大切なのは、何なのだろう
それは、最初からわかりきっていたことだった

わかりきっていたことだったのだ

学校のチャイムが鳴る
HRを終える
皆が皆教室を出る

そんな繰り返し

平凡な日常
退屈な日常

そして、幸せな日常

ずっと、ずっと続くと思っていた
続くと、願っていた


  だけど、そんな日常なんて、いともたやすく壊れてしまう

明日から夏休み
一ヵ月半の、休息の時間

そして、全ての始まりの時間

「男ぉお!」
HRが終わり、帰りの支度をしていた俺にブリーカーをかけてくる奴がいた
痛い痛い離せ馬鹿
「わかった!離すから、男が抱きしめてくれぇ!」
なんでだよ

「ヒート、いい加減にしなさいよ!」
いつの間にそこにいたのか、俺のすぐ後ろから声がかかった
「私は男が大好きだぁ!だから抱きしめる!」
「そうか、じゃあ私も」
「ちょっと!クーも乗らない!」

HRが終わったばかりだと言うのに、俺の周りには軽い人混みができていた……

ツン・ヒート・クー
いつもの面子だ

勘弁してくれ
毎日これだと身体がもたない
まぁ明日からはそんな心配はいらないのだがな

なんせ夏休みだからな

「おっす!男!これからゲーセン行こうゼ!」
そうやってハーレムズ(と周りから呼ばれているらしい)の集団から俺を連れ出した「俺」と友

(注:ややこしいので以後「俺」は「O」とします)

「いいな、そういえば新しい台が出ているんだっけ?」
「おうよ!勝負だ、男」
ハーレムズを尻目にOの提案に乗って俺は教室を抜け出す

「男ぉ!待ってくれぇ!」
嫌だ

………
……

(注:↑は視点or場面の変更の合図です)

もう夏真っ盛りだというのに元気だな、と私は皆を見ていた
慌てて男君の後を追いかける人達

全く、少しは彼をほっといてあげればいいのに
まぁ、そんなやり取りがあるのは平和の証、いいことだ

「ぎんちゃーん!」
男君と周りのやり取りを見てボーッとしている私に突撃してきた人がいた
私は思わず机に肘をぶつけた
…なんかデジャブ

「タケルったらひどいんだよっ!このあと遊びに行こって誘ったら疲れたから明日ってさっ!」
さいですか
そこで私のとこに来る意味がいまいちわからないんだけど?
「だめかい?」
そうやって満面の笑顔で笑いかけてくる幼馴染の山本由美、通称がっちゃん

よーするに、放課後一緒に遊ばないかってことね?
「そーいうことさっ!」
ま、いいけどね

「流石ぎんちゃん!話がわっかるぅ!」
そうやって頬ずりしてくるがっちゃん、少し恥ずかしい

「じゃ、そういうことで由美をよろしく」
いつの間にか近くにいたタケちゃんはそう言い残すとそそくさと教室を出て行った
おーい、放置プレイデスカー?

しかたなしにそのまま私はがっちゃんにつれられて遊びに行くことになった

で、どこにいくつもり?
「んー、決めてないけどさっ」
ぇー
この子は時々抜けてるから困る

「あ、そうだ、ゲーセン行かない?」
げーせん?
「ゲーセン」

なんかもう後の展開が見えた気がする
しかし断る理由も無い

ま、いいけどね
「そんじゃまっ!ゲーセンに行くさっ!」