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plus 俺


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屋上


一人の女生徒が屋上の縁に腰掛け、下校していく生徒達を眺めている。
誰を探すというわけでもなく、ただ眺めている。
その目に、いつもの殺気は籠もっていない。
?「あらら、意外な人物はっけ~ん!!」
殺「…俺くん……、か」
彼女が振り返ると、フェンスを隔てた先に、よく女みたいだとからかわれている少年の姿があった。
俺「一人で何してるの?」
殺「あなたこそ」
俺「俺は、屋上で黄昏てみるのも良いかなぁ、って思っただけ」
殺「ふぅん」
俺「次はそっちの番」
殺「……似たようなものよ」
俺「これなんて青春?」

殺「……」
俺「……」
殺「……」
俺「…無視しないで。寂しくて死んじゃう」
殺「死ねば?」
俺「そうだね、死んだ方がいいね」

ザッ

言葉を言い終わると、少年が凄い勢いでフェンスをよじ登り、あっという間に少女の隣にやってくる。
俺「紐無しバンジー♪」
殺「ちょっと、本気?」
俺「本気と書いてマジ(ry」
殺「ふざけてるんなら、今すぐやめ―――
俺「 と う っ !!」






ドサッ

ぶら下がる少年。
俺「って、あれ?俺、落ちてねぇじゃん」
殺「……くっ…」
少女が苦しそうな表情を浮かべ、必死に少年の腕を掴んでいる。
風に少年が揺らされる度に、腕への負荷が積み重なっていく。
俺「あ~あ。鞄だけ落ちちゃったよ」
殺「早…く……上が…って…」
俺「え~」
殺「いい……から…上がれっ!!」ギロッ
俺「了解しました!!」




殺「あなた、馬鹿?」
俺「馬鹿ですが、何か問だ(ry」
殺「……呆れた」
横に腰掛けている少年の考えが、少女にはまったく理解できなかった。
俺「で、何で助けてくれたの?」
殺「何でって……」
俺「殺人鬼なのに、人を助けるって矛盾してない?」
殺「それは……」

俺「もしかして……俺に惚れてる?」
殺「…やっぱり死んで」
正直なところ、彼女には少年を助けた理由など存在しなかった。
落ち行く少年を見た瞬間、無意識のうちに自分の腕を伸ばしていたのだ。
俺「惚れてないの?」
殺「女を好きになる趣味はないわ」
俺「……男だよ?」
殺「へぇ」
俺「……」
殺「冗談よ」
俺「そうですか」
殺「そうよ」
俺「帰りますか?」
殺「帰るわ」
少女が先に立ち上がり、フェンスを登る。




俺「あ、水色」

「俺くん、学園内で襲われたらしいよ」
「こわー」
「全治二週間だって」
「学園内ってことは、狂うさんとか殺人鬼さんとかかな?」
「しっ。聞こえたらどうするの?」



殺「……いい気味」