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男が記憶喪失になったようです02


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男 「痛ってぇなぁ…ちょっとしたおちゃっぴぃなのに」

男 (あの『ゆうや』という奴は覚えておこう、きっとロクな奴じゃねぇなっ!
   それにしても、もう空いてる席なんて殆ど無いんだが……)

男 (も、もしかして! オレのクラスじゃないとか! 
   もしくは学年が違ってて『何あのチンパン先輩……人の教室内うろうろしちゃってさ!』
   なんて生暖かい目線でオレを見てたりとか……)

男 きょろきょろ

男 「……つーか随分とまあ、かしましいクラスだなぁ……お? ここも空いてるなぁ。いっちょ座ってみるか」

男 「一番前の席か、ハッ! もしかしてオレは天才だとか!
   もしくは毎週のように 殺 人 事 件 の起こる学園だったり!?」

男 (き、決め台詞はいるよな! やっぱ『高校生探偵』だしなっ!)

男 「……じいちゃんの名にかけてっ! お前が犯人だ!」

男 (……まあ生きてるのか死んでるのかは知らんが)

クー「男? 人の席で何をやっているのだ?」

男 「んお? い、いや高校生探偵としてだな、こう『ビシシシシッ』とした決め台詞を」

クー「言ってることがよく判らんが……それよりも前回の期末の試験芳しくないようだな
   その調子だと今年の夏休みは補習のみになるぞ」

男 (……お、オレって馬鹿だったんだなぁ、あーでもこの子可愛いのう。眼鏡っこって所が実にサービス良いしなっ)

クー「それよりも早いトコ席を……ははーん」

男 「お、おうすまなかったな、今退くから…ってオイ!!!」

クー「ふふ、男はシャイだな。太ももの上に座って欲しいならハッキリそう言えばいいのに」

男 (おぉう! ふ、太もものプニャプニャがっ! つつつつつつーか首に腕が巻きついてっ!)

クー「さぁて、男はこのままどうするのかな? 私はこのままでも……いや そ れ 以 上 でも構わないのだが?」

男 (かっ構わないのかっ!? ってかもしかしてこの子はオレの恋人だったりするのかっ!?
   ま、まあオレも若いしなっ! もももももしかして教室内で『チッス』するような馬鹿ップルだったのか?オレはっ!
   宮下あきらのこのオレがっ?)

クー「来ないのならこっちから行くがな、ふふ」

男 「おおおおおおおおう」

クー「頂ま」

ヒー「コルアッ!! おおおおおお前たち何やってるんだあああああ!!!」

男 「ハァウッ!!!」
男 (な、何故か急に胃が……胃が痛くなって来たぞ)

ヒー「ふしゅるるるるる……ふしゅるるるるる」
クー「まったく、無粋にも程があるな。この原人は」
ヒー「だだだだだ誰が原人だっ!! あ、朝っぱらからきょきょきょ教室内でっ……このアバズレ!」
クー「は? 何を仰っているのかさっぱり判らないのだがな。嫉妬なんて見苦しいぞ、ヒート」

男 (な、何だか良くない予感がする、もの凄い何か酷い事が『オレ付近』で起こる気がする……)

ヒー「お、男だって迷惑してるに決まってるだろうがあああ!」
クー「おやおや、何も知らない可愛そうなヒートだな、これはな」
ヒー「なんだっ!!!」

クー「男の方から誘って来たんだぞ『クー、今すぐ君を抱きしめたいんだ』 とな 『さあ、オレの太ももに乗るんだ』とも言ったかな」

男 (そげな言葉言ってねーーーーー!!!) ガクガク

ヒー「……」
クー「そういう事だ、じゃあ男……続きをしようか」
男 「ま、待て……い、一体何が何だか」

グワシッ!

男 「ウエッ! く、苦しい……は、はにゃちて」
ヒー「言ったのか……?」
男 「にゃ、にゃにを……?」
ヒー「クーに……そんな事言ったのかと聞いたッッッ!!!」
男 「え、えっと」
ヒー「……嘘、だよね?」
男 「ふ、ふぇっ!?」

ヒー「嘘だと……言ってよぉ……おとこぉ……ねぇ、ぐす」

男 「えっと、その……うん、嘘」

ぐわしっ!

男 「ひぃぃぃっ! か、髪の毛ッ! 痛いッ!」
クー「何を言っているのだ……男……」
男 「違……っていうか何も言ってない……目ッ! 目が怖いいいいいっ!!」
クー「さっきまでその気だった癖に……男は女に恥をかかせるつもりか? あぁん?」

男 (も、もう限界だっ! ぶっちゃけよう!
   『実はオイラ記憶が無いの、だから恋人と勘違いしちゃった、てれりこ♪』って!)

男 「じ、実はそのオレは、記お」
ヒー「プッ……独りよがり乙……だーっはっはっは!!!」

グワシッ!!!

男 「ヒイイイイイイッッッ!!!」
クー「捨てるのか……この私を……」
男 「す、捨てる以前にッ! きききき記憶が無」

ヒー『ごめん、クー。オレは正直お前の事は忘れたいくらいにキメェんだ」
男 「後ろで変な声を出すなッ!! ちちち違うぞッ!! 今のはコイツが……」
クー「男……」
男 (だっ誰かに助けをッ!! きょ、教室まで連れて来てくれたあの男はっ!?
   あ、あいつとオレは何か仲が良い様な……むしろあいつが下僕のような感覚があるからなッ!)

男 きょろきょろ
友 「……?」
男 (よしっ! 気がついたか……声に出さないようにこう……ジェスチャーで)

男 くいっ ひょこ ぐいぐい ピシッ!

友 「……」
男 (気付いたかっ!?)
友 グッ!←親指を人差し指と中指に差し込むGJ
男 「このドアホがぁぁぁぁぁ!!!」 ぶぉん!
友 「ガハッ!」

ヒー「惜しいなぁ! 男ぉ、クーに筆箱ぶつけたかったんだよなぁ♪ 
   イインダゾ♪ おもくそぶつけちまってもなぁぁぁぁ!」
クー「ヒート……貴様死にたいようだな……」
ヒー「はぁん!? 男に振られたフラレ虫はほっといて、男ぉ! アタシも抱っこしろよぉぉおぉ!」
クー「ふふ、何だそういや『抱っこすらされていない子』だったな、ヒートは……ふふ」

ヒー「……はははははは」
クー「……ふふふふふふ」
男 「あの、えっと……皆仲良くねッ! 仲良くッ!!!!」

ツン「何してんのよ……アンタ達、早く席に着かないと先生来るわよ」

ツン「ああっ! そういや男ッ!!」

男 「ヒイッ!」

ツン「……」
ヒー「……」
クー「……」

男 「?」

ツン「……何で土下座すんのよぅ?」
男 「あ、え? いや、本能…かな?」
ツン「相変わらずお馬鹿なんだから、じゃなくて! 今日、アンタ私を置いて行ったでしょう!?」

男 (オレはこいつを確実に知っている、よくわかんねーけど……何かそんな気が)

ツン「聞いてるのッ!!!」
男 「ヒイッ!! すすすすすスイマセンッ!!!」
ツン「だから土下座しないでよねっ! 何か私が意味も無く苛めてるみたいじゃないの!」
男 「違うのか?」
ツン「違うわよッ!! 大体今朝もアンタが居ないもんだから……遅刻し、そうに」

男 (ななななな何だ急に見つめて来て、足が少し震えるのは何故なんだろうか)

ツン「……アンタ誰?」