五代目　バレンタイン編

145 ： ◆otXcqJ9cB. [saga]：2012/02/11(土) 17:25:56.16 ID:2OPeyWl6o

バレンタイン――――それは製菓会社の陰謀と女の思いと男の涙が渦巻く日。

聖杯戦争を終えたアナタにも、その魔の手は迫る。

さあ、君はどのアナタが見たい？

大体はギャグ時空なんだゾ。


二代目『物理』
五代目『LOVE』

↓7





151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/11(土) 17:26:32.74 ID:3hjVOinpo
2dae






179 ：◆otXcqJ9cB. [saga]：2012/02/11(土) 18:50:13.30 ID:2OPeyWl6o


―――チョコを作ろう。


ある休日のことだった。

貴女はマグカップを包むように両手に持ってそう言った。

時刻は朝9時。

朝食を終えたばかりの時間帯。

そんなときに唐突に言うものだから、シロウは目を丸くした。


シロウ「バレンタインかね？」

―――うん、作ろう？

シロウ「構わないが……材料はどうするんだ」

―――買い物に今から行くんだよ？


一緒にね、と貴女は笑う。

シロウは困ったように、やれやれ、と呟く。

そんな、普段どおりの一日。

貴女は小さく微笑んだ。





《五代目アフター～日常編～》





180 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]：2012/02/11(土) 18:51:16.05 ID:3CQ12XtC0
しょっぱなっからストロベリってるｗｗ




182 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/11(土) 18:52:21.66 ID:+T0Jej/lo
甘っ！




183 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/11(土) 18:53:14.14 ID:DbutGzeq0
胃もたれ起こしそうな甘さだな




186 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/02/11(土) 18:55:46.59 ID:cE0tXcKZ0
普通ちゃん普通かわいい




187 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]：2012/02/11(土) 18:59:04.69 ID:mil6KKvCo
生徒になって普通ちゃん先生のチョコ希望したい




188 ：◆otXcqJ9cB. [saga]：2012/02/11(土) 19:01:56.99 ID:2OPeyWl6o



シロウ「それで、何を作る？」


商店街を並んで歩く。

そう問いかけるシロウの首には赤いマフラー。

あの時からずっと使ってくれているそれがゆらゆらと揺れている。

まるで猫の尻尾。

思わずそう思うと、何故かぴったりに思えた。

素直じゃないところなどはそっくりだ。


シロウ「人で勝手に変な想像をするな、このたわけ」


優しいでこピン。

それでも、痛い。

貴女はそれに抗議するような目を向けるが、彼は知らぬ顔。

貴女はシロウのマフラーを少し引く。

直後、シロウが少しだけつんのめった。


シロウ「危ないだろう、私とて苦しいのだぞ」

―――……虎竹刀。

シロウ「それは封印したはずだろう！？」


慌てるシロウに、笑う。

気づけばもうスーパーに着いている。

ここが何時もの買い物の場所で、品揃えも良いと評判。

貴女はシロウの手を引いて店へと入る。

さぁ、お買い物。

そこではシロウから食材の選択に駄目だしを受けたりするけど、まるで先生のように教えてくれる。

それが少しだけ悔しいのだ。





―――先生は、私なのにな。






197 ：◆otXcqJ9cB. [saga]：2012/02/11(土) 19:12:37.13 ID:2OPeyWl6o


家に帰る。

帰るとシロウが暖房をつけ、貴女は手を洗う。

入れ替わりに今度はシロウが手を洗い、貴女は冷蔵庫へと仕舞う食材のスペースを作る。

後は協力して仕舞いこむだけ。

それが終わるとシロウはいつもお茶を淹れる。

それが普段どおりの日課だ。

貴女はそのお茶を受け取って、買ってきた材料を見る。

昼前、この後に昼ごはんを食べてから作っても時間は十分だ。

そんなことを思いながら、貴女は小さく微笑んだ。





10年前、戦争があった。

聖杯戦争。

それは貴女の日常を非日常にして、そして新しい日常に変えた。

神様の奇跡。

いや、運命？

それは分からない。

でもこれだけは言える。

とても大切で、普通なこと。





――――好きだよ、シロウ。




そう貴女は笑って、彼に抱きついた。






《彼女にとっての日常END》




198 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/02/11(土) 19:13:20.08 ID:L7RtY3h30
甘い。甘すぎる。
だがそれがいい。



199 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/11(土) 19:14:40.93 ID:AbiyaEkIO
エミヤ末長く爆発しろ



208 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]：2012/02/11(土) 19:19:45.28 ID:HNmTzS6AO
最高の普通だなぁ。きっと普通ちゃんはこれからも普通で最高に幸せな日々を送るんだろうな。