あまのじゃっく

新ジャンル「強気お嬢様」01_vol4

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a_jack

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vol01,2,3の作者と同じ背景色はつけられていませんm(_ _)m(編集人)


新ジャンル「強気お嬢様」
779 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 00:27:32.84 ID:JyKNe4rLO
男2「そろそろ恋のキューピットとして本気出しますか?」
男3「そうだな、いい加減くっつけるか。」
男2「友情は!!!!」
男3「見返りを!!!!」
男2・3「求めない!!!!」
通行人「クスクス」
男2・3「……」
男2「んじゃぁ、俺は男を屋上に連れてく」
男3「んじゃ俺は嬢を。」
男2「散!!」

男2「いたいた、男~」
男「どうした?」
男2「お前を好きなやつに屋上に呼んでくれって言われてさ呼びにきたわけだ」
男「…誰?」
男2「それは行って自分で確かめれ」

男3「いたいた、嬢さーん」
嬢「あら、男3さん何か用ですの?」
男3「用がなけりゃ話しかけちゃいけないのか。ボソ」
嬢「何か?私忙しいのですが。」
男3「そうだった。嬢さんに用があるってセバスさんが屋上に呼んでくれって俺に頼んだわけだ。」
嬢「セバスが?何故あなたに?」
男3「目の前に丁度いたんだ。先生の頼み、無視できんだろぅ。」
嬢「そう、わかりましたわ。ありがとう行ってきますゎ」

続いたほうがイイ?

780 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 00:29:12.09 ID:lcmLLih70
GJ!
もちろんだぜ

790 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:02:24.01 ID:JyKNe4rLO
男2「あーあー、こちら男2、男3応答どうぞ」
男2「こちら男2回線良好どうぞ」
男3「どうだ?」
男2「今行きました、どうぞ」
男3「プランBに以降する、健闘を。」
男2「ラジャ」
屋上
男「さて、言われて来たもののどこだ?」
嬢「ふぅ。セバスったら直接言えばよろしいですのに。」
男「ぁ」
嬢「ぉ、男!?ど、どうしてここに!?」
男「(なんで嬢が…?まさか…)」
男「な、何か、よ、用か?」
嬢「ぃ、ぃえ、あの…その…」
男「(こ…これは!!)」
嬢「わ、私は男3さんに呼ばれまして…」
男「男3に……?」
男「まさか…」
嬢「どうかしまして?」男「ぃ、いや、なんでもないんだ。(あんにゃろー…)」
給水塔の上
男2・3「(・∀・)ニヤニヤ」
嬢「じ、実はセバスに呼ばれてるようなのですが。どこにもいないんですの」
男「そ、そか…」
男「……」
嬢「…//////」
男「(気まずい。)」
男「そういえばこの後暇か?」
嬢「ぇ?は、はいもちろんですわ(な、何がどうなってますの!?誘ってくださるなんて!!)」


791 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:04:44.00 ID:JyKNe4rLO
さてどこに行こう
1散歩
2図書館
3食後


794 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:11:51.33 ID:JyKNe4rLO
食後ってなんだorz

795 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:13:42.10 ID:eHbREcHp0
あえて食後で。

797 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:14:02.73 ID:KCl9Eu750
ほかの子にやきもちやく嬢がみたい

799 (強気)お嬢様 2006/10/09(月) 01:26:34.47 ID:fkb4a+S30
それは彼女にとってただの期待だったのだろう。
しかし覗かれた顔は驚いてしまうほど近かった。

「お嬢様、朝食の用意が整いました。」

続いて

「そちらの方も、ご一緒に。とのことです。」

若い声が中央階段右手のドアから聞こえた。
見ると家政婦が清楚な身なりに身を包んでいる。
一礼して扉の向こうへと消えた。

「行きましょう?」

彼女は手をとり、半ば強引に私の手を引いた。
抗う理由も無く前のめりについていく。
家政婦が開け放したドアの向こう、そこは長く続く食卓に朝食がまばらに彩られていた。

801 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:39:36.86 ID:1Gmvkipy0
>>797

【教室にて】
女「あ、男くん、これからみんなとカラオケ行くんだけど行かない?」
男「まぢ? 暇だし、行くよ」
嬢「も・ち・ろ・ん、わたくしも参加してもよろしいんですわよね?」
女「え、あ、はい。ど、どうぞ……」

【カラオケにて】
友1「ミコミコナース ミコミコナース」
友2「ナマムギナマゴメミコミコナース」
友1「ミコミk…」

プチ…

女「はいはい、いきなり変なの歌わないの」
嬢「と、ところで、男、これ歌いたいんですけれど、どうやってすればよろしいんですの?」
男「ん? これか。まかせとけ」
女「嬢さん、どんなの歌うの~?」
友1「ぜひ、ネコミミモードをっ!!」
友2「いや、ねえ、ちゃんとしようよをっ!!」
嬢「……し、知らないですわ…」
友1「ネコミミモードというのはですね、ネコ…」
バキッ!!
男「変な道にいざなおうとするな……」

改行制限ってうざいと思うんだ

802 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:40:14.35 ID:1Gmvkipy0
【マイハートウィルゴーンが流れ出す】

嬢「~♪」
男「うめぇ……」
女「あ、男くん、男くんっ!!一緒にHY歌おうよ♪」
嬢「~っ!?」
男「AM11:00ならまかせろ」
女「えっと、それじゃあねえ……」
嬢(な、なんなんですの、あの女はあああぁぁぁぁぁ……)

友1「友2よ……」
友2「あぁ、同士よ」
友1「友情は…」
友2「見返りを求めない」

803 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:41:05.18 ID:1Gmvkipy0
友1「女、HYなら俺にまかせとけってっ!!」
女「え? ちょ、友1!?」
友2「男はお嬢とアラジンでも歌ってろって」
ピピピ……
男「ちょっ!? 勝手にいれてんなよっ!!」
嬢「……」
友1,2「「Good Luck!!」」
嬢「……」(////)

男「アホーニューワールド~♪」
嬢「A hole new world~♪」(////)
男「ア、ダ、ダ、ダジリング……」
嬢「クス」
男「英語の歌なんて歌えるか、俺は日本人だーっ!!」
嬢「あぁら、あきらめるのかしら? 情けないわねぇ」
男「ぬ、ぬぅ……、アホーニューワード♪」
嬢(最後まで一緒に歌ってもらわなくてはね……)(////)

おしまい


あほの新しい世界じゃないんだぜ?

804 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:43:39.91 ID:Gdgy26NV0
>>803
GJ!その、友人1と2が俺は大好きだ。

最後に『オペラ座の怪人』でデュエットだったら最強だったwww

805 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:44:13.53 ID:lcmLLih70
友1,2ワロスwwww

806 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:46:38.76 ID:JyKNe4rLO
食後

男「まぁうまかった。またこよぅ。」
嬢「庶民の味も悪くないですわね」
嬢「ところで今度は誰とくるつもり?」(私って言って!!!!)
男「んー誰だろうなぁ。誰か誘ってきてみるかぁ」(俺の馬鹿。)
嬢「そ、そうですか。誘ってもらえる女性は幸せですわね。」
男「嬢…俺は女性とくるなんて一言も言ってないぞ…その…女性とくるのは…前…だ…だ…」
嬢「聞こえませんわ。」男「お前以外誘わねーよ…」
嬢「さ、さっきは誰か誘うって…」
男「あれは…目の前でそんな恥ずかしいこと言わすなよ。」
嬢「男さん…実は私…あなたのことが…」
セ「お嬢様、こんなとこにいまし…」
嬢「ギロッ」
男「……」
セ「も、申し訳ありません!!でわ…」
男「帰ろっか。」
嬢「そうですわね。」(セバス…覚えてなさい…)


807 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:51:33.86 ID:1Gmvkipy0
おまけ

【女がだんだん怪しくなってきましたよ?】
友1「い~つまで~も手をつないで~♪」
友2「いられるような気がしてい~た~♪」
女「これ聴いたことあるょー。男くんともずっと手をつないで一緒にいられるかな?」
男「ど、どうかな……」
嬢(本当になんなんですの、あの女……。こんどセバスチャンに仕留めるように命令しようかしら……)

友2「人を愛するということに気が付いたいつかのメリークリスマース♪」
女「いい歌だねぇ。クリスマスじゃないけど、私も気づいちゃったかも……」
男「いや、これまだ終わりじゃないぞ」
女「そうなの?」
友1「立ち止まってる女の側~を~ 男が足早に~♪」
友2「通り過ぎる お嬢と共に 幸せそうな顔で~♪」
女「と、友1.2っっ!!!!!!」
男「ちょ、お前らっ!!!」(/////)
嬢「……GJ!!!」b

808 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 01:53:39.11 ID:1Gmvkipy0
>>806 GJ!!

勝手に脳内補完
嬢(もう、セバスチャンのばかっ!!ばかっ!!!!)(////)

……子供っぽく起こるお嬢様も好きなんだ……

811 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:00:29.30 ID:/PqCEPr/O
嬢「(あんなところに男が一人で座ってるわ!よし!)あら男じゃない!!なにをしんみりと座ってらっしゃるの?」

男「…」

嬢「(あらっ?いつもと違って様子が変ですわね…)あら!無視だわ。ふん!いやな人ね。男のことだからどうせまたどうしようもないことでも考えてらしたのでしょうけど」

男「…ごめん」

嬢「(えっ?えっ?なぜ謝るの!わたくしはどうしたらいいのよ)ちょ、ちょっと!いきなり何をおっしゃいますの?わたくしは何もしてませんわよ!そっ、それに何で貴方なんかに謝られなきゃいけなくて?」

男「……ごめん…グスン」

嬢「(えっ!もしかして男泣いてるの?)だから謝らないでっていってるでしょう!」

男「………なぁお嬢…なんでさぁ…金ってさぁ…人を裏切るのかな……そんな金だったら俺はいらない。金持ちなんてなりたくもないよ…」


お嬢「(ドキッ)えっ…」




815 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:09:21.46 ID:/PqCEPr/O
何か書きたくなったから書いちゃった…下手でごめんよ!

あと流れとか読めてなくてスマソ。






しかも続きないんだぜ?

823 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:29:44.40 ID:Gdgy26NV0
>>811
俺としては、

1、マジでシリアスな展開になる
2、仕様も無いことだったというオチ

という2パターンを、1<2で予想していたのだが。


何にせよ、新しいパターンだから期待してたのになー(´・ω・`)

827 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:41:26.99 ID:1Gmvkipy0
【試しに同棲させてみた】

男「なぁ、お嬢……、ほんとに昼飯作るのか?」
嬢「まかせてくださいっ!! 男はテレビでも見て待っていらしてください」
男「……んじゃ、そうする……」

嬢「こ、この、たまねぎの分際でわたくしを泣かせるとは……、ぐすぐす……」
嬢「あ、油に火がっ!? み、水、水っ!!! きゃあああぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
嬢「りょ、料理は愛情と先生もおっしゃってましたわよね……」

男「で、………これはなんだ?」
嬢「……バルキスですわ……」
男「………いただきますっ!!!!」
嬢「あ……、本当に食べましたわ……」
男「これはっ!!! 舌にまとわりついて離れない油、辛く渋く味覚障害を起こしかねない刺激、そして、もはや材料すら分からないほどのとろみっ!!!!
………まずい…」
バタリ……
嬢「お、男っ!?」

829 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:42:28.75 ID:1Gmvkipy0
男「………とりあえず、選手交代な」
嬢「わ、わたくしにできないことがあるわけないですわっ!!」
男「そうだな、まずは簡単なとこからつくろうな……」

男「ほい、オムライス」
嬢「……なぜでしょう、こう沸々と沸いてくる怒りは……」
男「沸かせるな。とりあえず、食ってみろ」
嬢「……ぱく。……おいしぃ……ですゎ」
男「別にできないことがあってもいいだろ。俺が料理作るの好きだし」
嬢「いいえっ!! わたくしにできないことがあるわけありませんわっ!!!
次は若鶏のエヒフに挑戦ですわっ!!!!」

なんか段々強気とか分からなくなってきた

831 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:52:04.77 ID:ey2fBkpJ0
>>815
男 「俺、もう嫌になっちゃったよ……死にたい……」

 バンッ!!

男 「!?」

嬢 「男らしくなくってよ!!」

男 「な、なんだよ急に……」

嬢 「何だよ急にとはコチラのセリフですわ!! 貴方はいつも通りにバカみたいな顔でヘラヘラしてればいいの!!」

男 「だけど……」

嬢 「キィィィ!! 私の言うことがきけないって言うの!? 私にお金の事語ろうなんて一億年早いですわ!!」

男 「あ……」

嬢 「庶民は庶民らしく私の前でヘラヘラしてればいいのよ!! わかった!! ちょっと大金に関わったからっていい気にならないで頂戴!!」

男 「は……はは。そうだな。そうだよな。」

嬢 「そうよ。そうやってヘラヘラしてればいいのよ」

男 「ありがとな。お嬢」

嬢 「フンッ!!」

※続けてみた。雰囲気違ったらごめんね

832 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:52:36.34 ID:JyKNe4rLO
嬢「男…」
嬢「ど、どうしましたの?私にできることならなんなりと申してくださって結構ですのよ!」
男「…ありがとう…」
男「実は…もともと父親と二人暮らしで、これがどうしようもない父親でさ…父親が死んでそいつが背負ってた借金が俺のとこにきたんだ…」
嬢「そ、それは…お母様はどどうしましたの?」
男「五年前に事故で…」嬢「そんなことが…」(チャンスですわ!!)
嬢「男!!私と結婚しなさい!!」
男「…え?」
嬢「そうすれば私の借金にもなりますから私が払いますわ、」
男「い、いやそんな。そんなことはできない。男としても、人としても。」
嬢「男…」(この律義さ…ほれ直しましたわ。)
男「そこでお願いがあるんだが。」
嬢「なんですの?なんでも聞きますわよ!」
男「嬢のお屋敷で住み込みで働かせてくれないか。」

あとは過去レスに戻る。

833 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:54:29.39 ID:PqkX2DZHO
>>831
半径20メートルエメラルドGJ!

834 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 02:55:46.14 ID:JyKNe4rLO
今は反省し(ry

836 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:04:19.02 ID:ey2fBkpJ0
女友 「お嬢。アンタってガンガンいくけど、男君に嫌われないか心配になったりしない?」

嬢 「は? それはありえませんわ」

女友 「ありえないって……なんでそう言い切れるのよ」

嬢 「理由なんて特にはありませんわ。ありえないからありえないと申し上げたまでです」

女友 「へぇ~……そうですか」

嬢 「ええ。そうですわ」

※おわり

839 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:12:04.95 ID:JWHVVCuu0
>>836
GJ!!
スッキリしているのもイイ!

842 強気なプレゼント 2006/10/09(月) 03:20:54.53 ID:ey2fBkpJ0
嬢 「男。帰るわよ」

男 「あれ? 今日は車じゃないのか?」

嬢 「当然、車よ」

男 「俺、歩いて帰るんだけど?」

嬢 「一緒に乗って帰れば宜しいのではなくて?」

男 「ああ。そうか」

嬢 「さ、行きますわよ」

※強気お嬢様の練習みたいになりますが、書いていきたいと思います。

843 強気なプレゼント 2006/10/09(月) 03:27:00.10 ID:ey2fBkpJ0
>>842
男 「で、俺の家とは違う方向に向かっているワケだが」

嬢 「私の家に向かいます」

男 「帰りt

嬢 「グダグダ仰らないで下さる?」

男 「……なんでまた?」

嬢 「今日は貴方にプレゼントを差し上げようと思いまして」

男 「俺に? なんで? 誕生日じゃないよ?」

嬢 「何か理由がなくては贈り物をしてはいけないのかしら?」

男 「そうじゃないけど……」

嬢 「そうね。強いて理由を挙げるなら、私が贈りたいから贈るといったところかしら」

男 「はぁ。そうですか」

嬢 「ええ。そうですわ」 ニコッ


844 強気なプレゼント 2006/10/09(月) 03:34:47.81 ID:ey2fBkpJ0
>>843
嬢 「さ、こちらにいらっしゃって」

男 「お嬢の部屋だろ? 入っていいの?」

嬢 「持ち主が良いと言っているでしょう?」

男 「はぁ。そんじゃまぁ。お邪魔します」

嬢 「そちらにお掛けになって。今、お茶を持ってこさせますわ」 パンパンッ

召 「御用は」

嬢 「ウチで一番良いお茶をお持ちして。こちら、私の最愛の方ですからその辺よろしくね」

召 「かしこまりました」

男 (モジモジ)

嬢 「なにをしてらっしゃるの?」

男 「いや、女の子の部屋入ったのとか初めてだし、最愛の方とか……(/////」

嬢 「あら? 本当の事を言ったまでですけど」

男 「は、はぁ……(/////」

846 強気なプレゼント 2006/10/09(月) 03:41:12.71 ID:ey2fBkpJ0
>>844
嬢 「いつもながら、貴方の話は笑えますわ」

男 「気に入っていただけてなにより」

嬢 「あら、もうこんな時間」

男 「いっけね。長居しちゃったな」

嬢 「いいえ。私が呼んだのですから、気を遣う必要はありませんわ」

男 「それじゃ、帰るよ」

嬢 「今、車を呼ぶわ」 パンパンッ

男 「え、いいよ」

召 「御用は」

嬢 「男様がお帰りよ。外に車をまわして頂戴」

召 「かしこまりました」

男 「ホントにいいって」

嬢 「人の親切は素直に受けるものではなくて?」

男 「う、あ、はい。じゃ、お言葉に甘えて……」

嬢 (ニッコリ

847 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:42:42.53 ID:fkb4a+S30
>>476-477>>481>>484>>494>>508>>570>>581>>587-588>>653-655>>799

並んだ朝食は質素なものである。
いや、質素と言うには豪華ではあるのだが、想像していたものとは明らかに違う。
白米に焼き魚と味噌汁におひたし。一般的な日本人の食事のそれだった。

「どうぞ、お座りになって。」

手を引き、人形を椅子に座らせるように私を置く。

「どうも。」

豪勢なインテリアの数々に見惚れながら、用意された朝食に目を配らせた。

「いただきます。」

椅子に座っても、頭半分小さな彼女が手を合わせた。

つられて「いただきます。」と口にすると彼女ははにかんだ。
そんな彼女を見て、向かいに座る数人の家政婦と、いつの間にか隣にいた初老の男性は笑顔になっていた。

こうして家族のように過ごすのはどのくらい久しぶりだろう。
いろいろな思いが頭の中を駆け巡って、少しむせてしまった。


848 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:43:49.88 ID:fkb4a+S30
彼女はそんな私を見て言い放った。

「宜しければ、このまま此処で働いてみるというのはいかがでしょう。」

突拍子も無い発言に誰もが耳を疑った。
この就職先の無いご時世にそれはありがたい誘いではあったが、顔を曇らせる辺りの人々を見て踏みとどまった。

「いえ、そういうわけにもいきません。学校など、ありますので。」

得意の苦笑いで場を凌ごうとする。
彼女の寂しげに俯いた顔が、とても、心に痛かった。

849 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:44:38.35 ID:fkb4a+S30
朝食を終え、家政婦などは目の前の食器を片付け、彼女は足早に部屋を出て行ってしまった。

「ご理解くださいませ。」

隣から渋く低い声が耳に入った。

「あなたもお嬢様もまだお若い。
 お嬢様に至っては、主人より人間として心が成熟するまで俗世に触れさせるな。と言い伝っておりますので。
 そしてそれが、遺言でもあります。」

白髪混じりの頭がこちらへ下げられた。

「いえ、こうして歓迎していただいているだけでも、感謝しきれません。」

より深く頭を下げ、詫びた。

「こう何日もお世話になっては悪いので、明日にでも出立しようかと思います。」

男性は何も言わずにまた、頭を下げた。

850 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:45:16.95 ID:fkb4a+S30
それから、彼女はどこにも居なかった。
また部屋の前で待っているということも無く、かといってどこかに居るようでもない。
初老の男性に許可を貰い、庭師などに広い庭園を案内してもらったりもしたが、彼女の姿は無かった。
部屋に閉じこもっているのだろうか。

仕方が無いので、私も部屋に入り窓を開けたときにはもうすっかり夕方で。
部屋に置かれた本などを読んでいると、宵時になっていた。
ベッドに横になる。冷たい風が頬を撫でて、侘しさがこみ上げてきた。
窓を閉めるのを忘れていたことに気付いて、窓際の一人用のソファーに座った。
人と話すのは久しい。それは自分も同じような気がして、どうにもうやむやは消えなかった。


コンコンとノックが鳴った。その弱々しさが彼女と気付かせた。

「どうぞ。」

851 強気なプレゼント 2006/10/09(月) 03:46:28.45 ID:ey2fBkpJ0
>>846
男 「じゃ。車まで用意してもらってありがとう」

嬢 「いいえ。お気遣いは結構ですわ」

男 「あ。プレゼントって?」

嬢 「ああ。プレゼント」

男 「うん。貰う側が言うと催促してるみたいでアレだけど……」

嬢 「もう差し上げましたわ」

男 「え?」

嬢 「高貴な雰囲気を味わえたでしょう? 貴方みたいな庶民には貴重な経験だったと思うのですけど」

男 「あ。あー。あぁ。あー。なるほどね」

嬢 「ええ。ではお気をつけて」 ニコッ

男 「んじゃ、また明日……」

※おわり
※スゲーgdgdでスマン。反省してます。今度からは書き溜めるよ。

852 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:46:39.76 ID:fkb4a+S30
ゆっくりと足が見えた。
いつもと変わらない足取りだが、どこか違っているようにも思える。

「お具合はどうですか。」

「おかげさまで。」

笑顔で返すと彼女もつられて笑った。
そして、向かいのもうひとつのソファーに腰を下ろすと呟いた。

「話を、聞かせてくださいませんか。」

「話?」

「そう、話です。何でも宜しいのです。」

そして、私はたわい無い半生を語った。
普通の、ただの凡人の人生を彼女は目を輝かせて聞いていた。
それがどうにも嬉しくて、私は食事の時間までも忘れていたが、ドア越しの気配は場の空気を読み、去っていった。

853 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:48:21.83 ID:fkb4a+S30
「今アルバイトをしているところでは、ファーストフードというのを取り扱ってるんですよ。」

「ファーストフード?」

「注文してすぐに食べれて、持ち帰ることのできる、ハンバーガーのような食品のことですよ。」

「そう、はんばーがー、ですか。私も、食べてみたいですね。」

たかがハンバーガーにこれほどまでに興味を寄せる人間も居るだろうか。
私はつまらない学生生活なども、月が下りかけるまで話した。

「もう、こんな時間ですね。眠らなくて宜しいのですか。」

「私は、特にすることも御座いません。習いものといえばありますが。」

「それでは、今日はこの辺にしましょう。」

そう言って立ち上がると彼女はあっと声を漏らした。

854 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:49:00.10 ID:fkb4a+S30
「もう少し聞かせてはもらえませんか。」

一歩踏みとどまり、私より先に彼女は口を開いた。

「執事から聞きました。明日には出立なさるそうですね。」

「ええ、長らく居てはご迷惑ですので。」

少し、酷で、言い切った形になってしまったのを彼女は小声で叫んで応えた。

「もう少し話を聞かせてください。もう少し、もう少し……。」

違う、彼女は話を聞きたいのではない。
外部の人間と接することなど皆無なのだろう、寂しさや、悲しさが部屋中を取り巻く。
消え去りそうな声が、頭に響いた。

「しかし、明日も習いものがあるのでしょう。今日はここら辺で……。」

「お座りください。」

彼女は叫んだ。いや、怒鳴ったのかもしれない。

855 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:49:53.19 ID:fkb4a+S30
「私に話を、聞かせなさい。」

こんな強気な彼女は想像だにしなかったので、私は勢いに負けて座ってしまった。
その黒い瞳がこちらを覗いて、潤む目に堪えた涙には自分が映っていた。

「お願いします。私を一人に、しないでください。」

握り締めた手を膝に置き、ぽたりぽたりと雫が落ちた。
彼女の黒い召し物に、更に黒く水跡が残る。

「君には。」

何も言うことができず、思うこともできず、それでも勝手に口が開くなど、生涯にこれきりだろう。

856 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:51:32.52 ID:fkb4a+S30
「君には、沢山の人が居る。執事のあの人も、家政婦さんだって良い人だ。
 暇な時は庭師の方に話を聞くのも良い。」

「また、来るよ。」

そう言って彼女の頭を撫でた。
嗚咽が部屋に静かに響き渡る間、彼女はずっと私の胸で泣いていた。
それをどうすることも出来ずに、もちろん、良い香の匂いを漂わせる彼女をただ宥めることも出来なかった。

「絶対に、絶対に……。」

強く、そこまで言ったのを聞いて、後はもう何をするでもなく空を見上げた。
雲に隠れた月は強く光り輝いていた。

857 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 03:52:08.85 ID:fkb4a+S30

朝が来る。

打って変わらずの赤い日差しに目が覚めた。

重みを見れば腕の中で寝ているのは彼女。

一回り小柄な彼女を、そっと、大事なものを運ぶようにゆっくりと、ベッドへ預けた。


861 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 04:17:46.36 ID:V/fIUprd0
>>851
強気(・∀・) イイ!!

873 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 05:59:04.21 ID:jiy1DJ/Z0
嬢「なぜ私が保守なんてやらなくてはいけないんですの?他の方にやらせなさい。」
執「お嬢様。お嬢様が書いてる時点ですでに保守は行われています。」
嬢「な、なんだって~(AAry




内容を全く見てない俺が保守

874 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 05:59:16.93 ID:JsofKhSK0
ここまだ残ってたのか。誰も見ないこの時間帯がチャンス

お嬢様が行く!
~図書館編~

男「え?このシリーズ続くの?前回ので懲りたんじゃないのか?」
嬢「心配ご無用ですわ。ただの保守ですから」
男「・・・開き直りか。で、今回は市立図書館か。
  どうせ家にもっと蔵書数の多い書庫があるんだろ?」
嬢「蔵書数の問題ではありませんわ。庶民が利用する施設
  で庶民の暮らしぶりを学ぶことに意義ありますの」
男「まあいいけどさ。お目当ての本が無くても文句言うなよ」

-10分後-
嬢「男!この図書館にはろくな本が有りませんわ」
男「だから文句言うなって。どんな本探してたんだよ」
嬢「ローゼ・・・」
男「勿論、漫画や同人誌なんてオチは無しでな」
嬢「・・・」
男「・・・」
嬢「・・意地悪!!ρ(・・、)クスン」
男「(普段強気な女の子が涙ぐむと可愛いな)」

新ジャンル「男がサド」

886 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 06:42:54.93 ID:JsofKhSK0
お嬢様が行く!
~電車編~

男「ハヤテのごとく!の73話読め」
-完-

嬢「ちょ、ちょっと待ちなさい!私が一言も喋ってなくてよ!」
男「もういいかな、と。実際あんな風な感じになりそうだし」
嬢「とりあえず、乗りますわよ!電車に!」

-満員電車-
嬢「ちょっと、も、もう少し離れてくださらないかしら」
男「仕方ないだろ、この込み具合じゃ。おっと」
嬢「~!は、離れなさいと言ってますのに!(近い、近すぎですわ///
  それにあなたの温もりが///)」
男「もう降りるか。呼べば車くらい来るだろ?」
嬢「・・・も、もう少し、もう少しだけ。これも社会勉強ですわ
  (これよ、こんな展開を待っていてよ!ああ、男の温もりが・・ウットリ)」
男「(こんな窮屈なのに恍惚した表情浮かべてるよ・・・マゾ?)」

887 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 06:50:58.24 ID:Gdgy26NV0
保守さ

>>886
来たよ来たよ
また頼むよう

889 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 07:11:27.91 ID:Gdgy26NV0
不良「ああ!?ンだとォコラ!」

男(ああ、誰かからまれてるな?ついてねぇな、そいつ。カワイソウに)

嬢「断ります、と言いましたの。聞こえませんでした?一度その耳か頭を医者に診てもらったらよろしいんじゃなくて?」

男(……って、この声ってもしかして嬢か!?)

不「イイからさっさと侘びろっつってんだよ。嬢ちゃん、金持ってんだろ?それで許してやるからよ」
嬢「ですから、断ります。大体、ぶつかったときに私は失礼、とちゃんと申しました。それに私はかわそうとしましたが、貴方はそれをしようとしなかったではありませんか。そんなものに謝る必要なんてありませんことよ」

男(うわ、マジで嬢じゃねーか。クソッ、周りにゃ他に人もいないし……何より嬢を放ってはおけない!)

不「チッ、いいか、これが最後だ。金をだしな、嬢ちゃん?」
嬢「どうされようとも何を言われようとも、貴方なんかに負けは致しませんわ(微笑む)」
不「いいかげんにしろコレァ!」
男「嬢!危な……」
『ドカッ』
嬢「お・男!?貴方、どうして……!?」
男「あ……(無事だった、みたいだけど・・・・・・おれはだめみたいだなぁ・・・・・・かっこわりい)」
嬢「男?男!?」
男「はは……ガクッ」




890 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 07:23:15.61 ID:JsofKhSK0
>>889wktkしてるぜ

バラバラバラバラバラバラ・・・

男「ん?ヘリか?」
嬢「オーホホホホ!おはようございます、男。
  見ての通り、今日はこの自家用ヘリで登校しますの。普段見慣れた通学路もここからの
  眺めは新鮮に見えますわよ。まあ庶民のあなたの家にはこんなものないでしょうけど。
  どうしても言うなら特別に男も乗せてあげますわよ?」
男「今日は随分とお嬢様っぽいな。まあパンツ見えてるけど」
嬢「~!!きゃああああ!み、見ましたわね!」

男「新ジャンル『強気お嬢様は苺パン・・」
嬢「言うなあああ!と言うか一体どんなジャンルですの!」


891 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 07:27:59.35 ID:Gdgy26NV0
>>889

男「あれ・・・・・・ここは?」
嬢「ああ、目を覚ましたのね、男さん。ここは私の部屋ですわ。―――執事、水をもってきなさい」
男「あれ、嬢・・・・・・あー、無事、だったみたいだな」
嬢「ええ、ありがとうございましたわ。おかげで助かりましたわ」
男「や、結局何もできなかったし、逆に格好悪かったかな。それより、どうなったんだ、あの後?」
執事「お水をお持ちいたしました、お嬢様。男様、どうぞ」
男「あ、ありがとうございます。・・・・・ってアンタ、さっきの不良じゃないか!?」
執「先程は失礼致しました」
男「ってことは・・・・・おい、嬢」
嬢「ええ、その通りですわ。お芝居でしたの」
男「……はあ、なんでまたそんなことを。殴られて格好悪いとこ見せて。損しちまったじゃないか」
嬢「いいえ、とても素敵でしたわ。ありがとう(微笑む)」
男(そんな顔されたら何も言えないじゃないか、くそ)
嬢「けれど。たった1撃でやられてしまうとは情けないですわね。貴方にはこれから特訓を受けていただきます。執事、よろしくね」
男「な!?なんでまたそんなことを」
嬢「だって、これからの為に必要でしょう?」
男「これからの為って……」
執「男様、厳しく扱かせていただきます。お覚悟を」
男「うわあ、アンタまで」
嬢「フフ。さあ、私の為に頑張ってくださいね、男さん(微笑む)」


終わる
連続保守とあわせてめっさ恥ずかしいことをしてきちまった俺はちょっと眠りにつこうと思う
悪かった。さすがに反省はしている、ちょっと
ノシ

892 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 07:33:16.51 ID:6ITQWCtUO
>>891
否、おまいの情熱は正しい。

Good Job!

900 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 08:44:41.14 ID:JsofKhSK0
このタイミングでお嬢様視点の長文投下

私は、世間一般では『お嬢様』と分類されるらしい。

父は経済界をリードしていて、新聞にもよく名前が載る。
親戚には政治家の人もいる。少し遠い親戚でも医者、弁護士、大学の教授など、
みな社会的地位の高い職業だ。俳優、作家などをやってる人もいる。
古い家柄だから、血筋を辿れば普通の家庭の人もいるかもしれない。
でも私はそういった親戚の人を見たことが無い。多分、親戚一同のパーティーなどで
呼ばれる人、呼ばれない人で線を引き、後者なのだろう。
こんな家に生まれた私は当然お嬢様であると言え、先の結論に達する。

『お嬢様』だから恵まれている、とは限らない。
普通、旧家の『お嬢様』として生まれると厳しい躾を受ける。
立派な『お嫁さん』として嫁がせるためだ。
でも私は両親の一人娘だった。体の弱い母はそう何度も子供を産めず、最初で最後の子供が私だったからだ。
両親は私を溺愛した。教育こそ真面目だったが(私が真面目に勉強しているととても嬉しそうに
褒めてくれたから、子供の私も嫌がらなかったのだ)、私の欲しい物は何でもくれたし、何処へでも
連れて行ってくれた。周りの人は全員私を可愛いと言ってくれた。
私は恵まれていた。お父様とお母様がいて、執事や、大勢のメイド達、
広い庭、綺麗な花壇、可愛い犬や猫、美味しい料理と毎日楽しみにしてたおやつ、
大きなスクリーンに映る映画、家族と使用人以外は誰もいない海岸で走り回ったり、
大きなお風呂で汗を流し、ヌイグルミに囲まれたベットで寝る一日。

901 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 08:47:59.62 ID:JsofKhSK0
>>900

子供の頃はこれが普通だと思っていた。
今ならもう少し世間が分かってきて、お父様が忙しい中、自分のために時間を作ってくれたことも、
使用人達が私を可愛いと言ってくれたのも、学校で私が他の子より目立っていたのも、全部理解できる。
けれど子供時代を皆に可愛がられ、好きな物はなんでも手に入って、我侭し放題だった私のこの性格は、
簡単には直らない。欲しい物は何としても、欲しい。そんな私が今、一番欲しいのは・・・

嬢「あら男さん、おはようございますわ。今日も庶民らしく歩いて登校ですの?」
男「おはよう・・・ってお前も歩きじゃないか。いつもの高級車はどうした?」
嬢「完璧な私は健康にも気を使いましてよ。歩くのもいい運動ですわ」
男「運動、ねえ。・・・そういやお前、最近顔が丸くなってきてないか?・・・ダイエット?」
嬢「な!だ、誰の顔が丸くなったですって!この無礼者!!」
男「おお、恐っ!お嬢様、どうか気をお静めくださいってか?」
嬢「きーー!!それ以上の侮辱は許しませんわ!!あ、コラッ!待ちなさーい!」

私が今欲しい物はなかなか手に入らない。走っても届きそうにないと思えば、
目の前で大胆にも挑発してくる。その上掴んだと思っても、スルリと両手から抜けてしまう。
もどかしい。こんなもどかしい思いは人生で多分、初めてだ。

簡単に言えば、そう、私は今、恋をしているのだ。

902 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 08:57:40.55 ID:JsofKhSK0
>>901

私の学校はそれなりの進学校だ。『それなり』、と言うのも、私の学力ではもっとレベルの高く、
伝統ある私立校にも十分通えるからだ。事実、中学までは名門私立校に通っていたし、
エスカレーター式でそのまま高校、大学へと進学することもできた。両親も私がそうするものだと
思っていたらしく、この高校に進学したいと言ったときは驚きの表情を見せた。
けれど反対はしなかった。それどころか高校の近くに小さな家(世間では豪邸らしい)
と生活に十分な使用人を与えてくれた。

私が今の高校に進学したのは当然理由がある。正確に言えば、高校は何処でもよかった。
この街に理由がある。
この街には私の母方の御祖父様、御祖母様が住んでいて、何度か来たことがある。
二人も私を溺愛していて、最初はそちらにお世話になろうと話もあったが、
学校からあまり近くないのと、少し窮屈だったので、新しい家に住むことにした。
それに、祖父母のことは勿論好きだが、それを理由にこの街に来たわけではない。
この街の○○公園に思い出があるのだ。とても遠く、霞がかった記憶でしかないが、二つ、
はっきりと覚えていることがある。
小さな男の子の背中と、全身を包んでくれるかのような、人の温もり。
小さな、と言っても幼少の頃の私と同い年位だったかもしれない。そしてどういうわけか、
私はこの公園でその男の子と遊んだことがあるらしいのだが、顔は思い出せず、後姿しか思い出せない。
後姿を、その男の子の細い肩が震えているのを-何故震えているのかわからないが-、今でも鮮明に思い出せる。
もう一つ、暖かい温もり。こちらはもっと不明瞭だ。視覚として記憶に残ったわけではなく、暖かかった、
と言う感覚を何故か覚えている。たぶん誰かに抱きしめられたんだと思うけど。
まるで母親に抱きしめてもらったかのような、体温の暖かさ。
けどその思い出には母様は出てこない。その暖かな温もりに包まれたかと思うと、そこでプツリと
私の記憶は途絶えてしまう。

903 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 09:04:20.95 ID:JsofKhSK0
>>902

私はそれが気になってこの街に来たのだ。
それだけ?と思うかもしれない。けどそれだけだ。私はどうしてもあの男の子が気になってしまう
(温もりの方も気にはなるが)。
俗に言う『初恋』なのかもしれないが、今までそれだけは必死に否定していた。
初恋の相手の顔も覚えていないなんて、自分のそんな間抜けさを認めたくないのだ。
けれど、最近はやっぱり『初恋』の相手だったのかもしれないと思い始めた。

今、追いかけている彼の背中に、何故か思い出の男の子の細い背中が、重なって見えるから。

当然だが、人は成長すれば肩は広くなり、背中も大きくなる。男性ならなおさらだ。
思い出の男の子と彼の背中が重なって見えるなんて、自分でもどうかしていると思う。
せめて、男の子の顔さえ、顔さえまともに覚えていれば、その面影が重なったとしても不思議は無い。
顔さえ、顔さえ・・・

男「・・・どうした?人の顔をじっと見て」
嬢「!」

いつの間にか、彼の顔をじっと見つめていたらしい。それも、目と鼻の距離で。

904 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 09:08:30.61 ID:Gdgy26NV0
やっぱりダメだ、眠れない。
最後まで、見守ろうと思う。

>>900-903
イイヨイイヨ好きだよ素敵だよ

906 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 09:11:08.29 ID:JsofKhSK0
>>903

嬢「な、な、な、なんでもございませんわ。」
男「?・・・変な奴だな」

不覚だ。屈辱だ。しかも彼に『変な奴』呼ばわりされてしまった。なんて失礼な人だ。
そもそも『変な奴』は彼の方だ。クラスメイトは全員私の家の事を知っていて、
どこかよそよそしく、あるいは同い年なのに謙って私に接している。先生でさえもだ。
でもそれが普通なんだろう。なのに、彼は違う。謙るどころか、私をからかうのだ。
最初こそ、警戒するかような態度だったが、それもそうだ。
初対面では私のほうから話しかけたからだ。


空気読めない俺はここで永眠します。さようなら、俺の人生。
続きはきっと誰かが補完してくれるさ。

909 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 09:17:13.02 ID:F8ZclZqlO
>>906
GJ!!そしてイ㌔


900いったしそろそろまとめ作らないか
次スレ立つとは限らんし

911 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 09:21:39.14 ID:JsofKhSK0
>>906

嬢「な、な、な、











(゚Д゚)ウボァー 」

男「・・・すごく変な奴だな」


ごめんもう限界。
なんか次すれ立ちそうな勢いだし、そこで最後まで書きたいとか、そうでもないとか。
長いし、まだ全体の5分の1も書き上げてないんだ。

925 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:21:18.59 ID:fkb4a+S30
「宜しいので。」

門を開けたところで声がした。
見れば執事の男性が立っていた。

「ええ、多分私は、長居すると危ないでしょう?」

苦笑いも板についてきた気がする。
>>857

「お気をつけて。」

男性は大きく頭を下げ、見送ってくれた。

「ありがとうございました。」

少し悲しげなのは自分だけではなく、彼もそうだろう。
大きな館の窓に、彼女の姿が見えたのは気のせいにして、逃げるように歩を進めた。

直線に少し遠くまで来たところで振り向くと、下げた頭がひとつ多くなっていることに気付いた。
まだ頭を下げているということよりも、その隠された顔はどのような想いなのだろうと思うと胸が痛かった。
絶対に、絶対に。と頭の中に鐘のように響いた。

926 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:22:39.96 ID:fkb4a+S30
仕事で失敗をして叱られている現在はそのようなことを思い出していた。
そして私は惨めにも就職先も見つからず、フリーターとして過ごす日々を送っていた。

「いらっしゃいませ。」

見慣れた子連れの親がハンバーガーなどを食べさせにやってくる。
家庭の料理の、母の味を知らずに育つ子供はどういう想いなのだろう。
あのときの味噌汁の味が思い出される。
肉とパンのあわせものを出し、飲み物を渡し、揚げた芋を渡して、うな垂れた。
頭が痛かった。どうにもならない羞恥心と小さなプライドが私を打ち砕こうとしているのだ。

927 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:26:30.40 ID:fkb4a+S30

「すみません。」

声がした。

「いらっしゃいませ。」

顔も見ずに、答えた。

「はんばーがー。をいただけますか。」

まるで片言で日本語を話す外人のように、語尾に疑問符をつけたのが印象的だった。
ゆっくりと顔を上げると、黒を貴重とした色艶やかな着物が目に入った。
その美麗な長髪は頭ひとつ分から、鼻の高さまでになっていた。

928 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:30:18.31 ID:fkb4a+S30
「はい、ただいまお持ちいたします。」

会釈をして、熱くなった目頭を隠した。

「この後宜しければ、話をお聞かせくださいね。」

そして「いえ。」と付け足した。

「聞かせなさい。」

少し大人びたようだが、あの時の、強気なお嬢様はまだ健在のようだ。
彼女も私も笑って返した。
どうも今日は雲一つ無いほどに、空が高かった。

雨は降りそうにない。

930 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:32:46.08 ID:fkb4a+S30
おわり

強気の部分が薄れてしまいましたが、自己満足にお付き合い頂き感謝。
まとめ:http://www.uploda.org/uporg542359.txt

それではまたどこかで。

931 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:34:02.91 ID:lN0Ak/bx0
>>930
乙~

932 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:34:03.43 ID:fkb4a+S30
おっと、まとめはこっちだった。
http://www.uploda.org/uporg542361.txt

他職人様方のSSに期待しております。
無駄な消費申し訳ない。

933 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 11:36:51.12 ID:F8ZclZqlO
男「嫌だっ・・・消えるなっ・・・もう二度と・・・良スレが落ちて消えていくのを見たくないんだっ・・・」
嬢「男・・・泣いちゃ駄目・・・・貴方は男なのでしょう・・・?」
男「嬢・・・」
嬢「私がいなくても胸を張って・・・しゃんとして・・・・」

男「嫌だっ消えないでくれっ!嬢・・・・・」


男「俺はスレを保守する・・・待つ、絵師や新たなSS神を・・・俺は取り戻すんだっ!全てを!」




937 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 12:03:22.73 ID:OwWvEzp/0
俺の脳内での強気なお嬢様はこんなの
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/16549.jpg

945 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 12:28:05.27 ID:F8ZclZqlO
>>937
まさに始まりの君

986 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 14:16:27.06 ID:JyKNe4rLO
新ジャンル「強気お嬢様Par2」で。
スレタイも大事だが命は内容だ。

987 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 14:20:42.54 ID:Gdgy26NV0
>>986
同意
ライタが現れないのは、どうせもう終わりだからと思っているせいだ、と祈っている。

989 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 14:25:16.04 ID:JsofKhSK0
>>987
空気読めない俺が誰も期待してない続きもの投下

>>906

~回想 高校入学の日、その放課後~
嬢「・・オ、オホン。そこのあなた」
男「!・・・なんだ?」
嬢「名は、何と言いますの?」
男「HRで全員自己紹介はしたと思うが?」
嬢「な、・・クラスメイト全員の顔と名前など一々覚えていませんわ」
男「そうか、なら俺が名乗っても意味無いな。覚えないんだから」
嬢「だ、だから、覚えるために、あなたに名前を伺っているのでしょう!」
男「人の名前を聞く前に、まず自分から名乗るが礼儀じゃないか?」
嬢「くっ、・・・私の名前は、嬢です」
男「知っている、あんたは有名だからな」
嬢「な!だ、だったら名乗る必要ないではありませんか!何故名前を聞いたのですか!?」
男「名前を聞いてるのはあんたの方じゃないか?
  あんたが勝手に名乗っただk・・嬢「いい加減に名乗れぇぇえええー!・・・ハア、ハア」
男「・・・想像してたのとは、少し違うんだな」
嬢「!」


結局あの後10分くらい、高度な論争の末、彼の名前を聞きだした。私の勝利だ。
・・・決して彼が飽きたから答えたのではない、決して。

994 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/09(月) 14:30:01.09 ID:Gdgy26NV0
>>989
いや、むしろGJ。俺はお前みたいな人間が大好きだ。
そしてそのSSも好きだ。

敬意を表して、次のセリフを贈る。
知っていたらクスリと笑ってほしい。
「私は それが  大好きです。アイ ライク  ユー」

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