あまのじゃっく
新ジャンル「庭が異世界」01_vol3
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a_jack
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新ジャンル「庭が異世界」
- 95 門番の娘 2006/11/21(火) 23:08:34.72 ID:iunRrzAD0
- 若 「もうすぐクリスマスだな」
女庭師「そういえばそうっすねぇ~」
若 「何か予定とかあるか?」
女庭師「いえ、とくにないっすけどぉ・・・」
若 「俺もだ」
女庭師「・・・」
若 「・・・」
女庭師「じゃあ、一緒にクリスマスツリー作りましょうかぁ?」
若 「ああ、モミの木買わないとな」
女庭師「あっ庭に生えてますよぉ~」
若 「マジかよ!さすが異世界」
- 103 VIP村人w 2006/11/22(水) 00:00:27.53 ID:xcTTH9HS0
-
若 「昼飯だぞ~」
女庭師「うぃ~すぅ」
若 「今日はカラスミのパスタだ、力作だぞ」
女庭師「うまそうっすねぇ~あっちょっと待っててください」
若 「ん?」
女庭師「はい、バジルっす」
若 「おお!」
女庭師「こう細かく切ってパラパラっと~」
若 「それでは」
女庭師「いただきます!」
若 「つ~かまた勝手に育てて・・・」
女庭師「うまいっすねぇ~ww」
若 「・・・まぁいいか」 - 104 姫 2006/11/22(水) 00:15:11.43 ID:/BaTN6hL0
- しかしゆったりとした流れだな
ここもある意味異世界だ
- 105 VIP村人w 2006/11/22(水) 00:16:34.85 ID:xcTTH9HS0
-
隣 「おい、ここの主人を出せ」
女庭師「あ~すんません、今外出中なんすけど~」
隣 「じゃあ、伝えとけ、いい加減迷惑してるってな」
女庭師「はぁ・・・すんません」
隣 「だいたいだな、地主だからって好き勝手やってもらちゃ
困るんだよ」
女庭師「・・・」
隣 「それにここの主人と来たら焼くのはダメだ!とか
自然破壊になるだとか女々しいことばかりで・・・」
女庭師「・・・刈るぞ」
隣 「あ!?」
女庭師「てめぇの残り少ない髪を全部刈ってやろうか」
隣 「なっ・・・」
女庭師「・・・」
隣 「きょ、今日はこのくらいにしといてやる!
主人によく言っとけよ!!」
若 「ただいま~、誰か来たか?」
女庭師「いえ~誰も来てないっすよ~」
若 「そうか」
- 106 VIP村人e 2006/11/22(水) 00:18:16.76 ID:nBM1ZcJgO
- 庭師かわええ
- 107 VIP村人xxx 2006/11/22(水) 00:21:23.71 ID:ZjExyFul0
- うちにも庭師欲しいな・・・庭ないけど
- 108 内藤ホライゾン 2006/11/22(水) 00:22:23.02 ID:/gKNNW5L0
-
若 「……時々思うんだがな」
女庭師「ん?なんすか?」
若 「お前はウチの庭を剪定に来たのかさらにカオスにさせに来たのかどっちだ?」
女庭師「もちろん前者っす」
若 「じゃあ、その手に抱えてる苗木はなんだ?」
女庭師「これっすか?マンドラゴラっすよ。なかなか手に入らなかったんすよね~」
若 「ああ……ウチの庭がますますカオスに……」
こんな感じ? - 109 VIP村人w 2006/11/22(水) 00:27:18.26 ID:xcTTH9HS0
- >>108
それだGJ
- 110 VIP村人w 2006/11/22(水) 00:40:36.07 ID:xcTTH9HS0
-
若 「ん?これって菘じゃないか?」
女庭師「お~よく知ってますねぇ~春の七草の1つっすよ」
若 「おっこれは蘿蔔だって七草全部生えてるじゃないか!」
女庭師「おお!マジっすね~ってか秋の七草まで生えてるっすよ」
若 「さすが異世界、季節感なんてあったもんじゃないな
今夜は14草粥だな!」
女庭師「でもあんましうまくないんすよねアレ」
若 「ああ、そういえばそうだな・・・」 - 111 VIP村人w 2006/11/22(水) 00:55:09.72 ID:xcTTH9HS0
-
若 「サボテン・・・こんなものまで・・・」
女庭師「それ昨日生えてきたんすよ~」
若 「ん?今これ動かなかったか?」
女庭師「あ~それ、はりせんぼん撃つんで気をつけてください
当たったらダメージ1000っすから」
若 「マジでここどこの世界だよっ!」
女庭師「あっでも、ラーニングしときました」
若 「おまえも何者だよっ!」 - 112 VIP村人w 2006/11/22(水) 00:58:28.99 ID:xcTTH9HS0
-
若 「でかい花だな、なんて名前だ?」
女庭師「パックンフラワー」
若 「刈れ!」 - 113 VIP村人m 2006/11/22(水) 00:58:55.74 ID:kli1/1vXO
- >>111
青魔道士かよwwwwwwwwwwww
- 114 VIP村人b 2006/11/22(水) 00:59:11.22 ID:2xDQxEWK0
- >>112
バロスwwwwwww
- 115 VIP村人x 2006/11/22(水) 01:04:40.70 ID:xcTTH9HS0
-
女庭師「若ぁ~買って欲しいものあるんすけどぉ~」
若 「何が欲しいんだ?新しい鋏とかか?」
女庭師「いえ、リーフの石っす」
若 「何進化させる気だっ!」 - 116 VIP村人x 2006/11/22(水) 01:24:28.57 ID:xcTTH9HS0
-
若 「夕飯何食いたい?」
女庭師「そうっすね~カレーとか」
若 「よし、じゃあ買い物行ってくるか」
女庭師「あ、野菜あるっすよぉ~」
若 「まぁ・・・うすうす感ずいてたけど
でもカレールーとかは買わないと」
女庭師「心配無用、スパイスも育ててあるっす」
若 「そこからか!じゃあ肉だけだな」
女庭師「あっ肉もあるっす」
若 「待て!それ何の肉だ、見た事ないぞ」
女庭師「これはさっき庭を歩いてた何かっす」
若 「何かか・・・」
女庭師「何かっす」 - 121 VIP足軽a 2006/11/22(水) 03:00:40.91 ID:/gKNNW5L0
-
女庭師「若ぁ~ちょっといいっすか~?」
若 「どうした?」
女庭師「いや、あの木のことなんすけどね」
若 「ん?あの桜の木?いつもどうり伐っちゃっていいよ」
女庭師「いや、それが……。あの女の人がやめてくれって……」
若 「女の人って……?誰もいないじゃないか」
女庭師「え?あそこにいるじゃないっすか。白い着物着て桜の木の下に立ってる……」
若 「……」
女庭師「……」
若 「……とりあえずそっとしとこっか……」
女庭師「……そっすね……。呪われたくないし……」 - 130 VIP賢者 2006/11/22(水) 09:17:16.35 ID:5/jNs9xq0
-
不肖、援護仕る。
女「あ、ご主人様、お疲れ様です」
男「ご主人様はやめてくれ。君は庭師だろう?」
女「しかし、雇い主ではありますよ。本日も裏庭からお帰りですか……」
男「正面から入れないことも無いのだが、この足ではな」
女「お庭に出られては危険です。玄関先は、とくに酷い状況ですから、当分は裏庭ですね」
男「頑張ってくれているようだな。因果な庭を押し付けてしまって、申し訳ない」
女「私は楽しいですよ。確かに成長力が凄まじい植物が多くて難儀していますが、精一杯生きてますし、それに」
男「それに?」
女「無闇に火を放ったりせず、面倒を見ようとする、そんな優しい旦那様にもお会いできました」
男「俺も、こんな奴等を愛でてくれる、素敵な庭師に出会えたことを、誇りに思おう」
女「あ、有難う御座います。では、玄関先を片付けて参りますので、旦那様は中に……」
男「待った。頬に泥がついている。……これでよし」
女「お、お戯れを……失礼します」
男「……熱でもあるのかな」
適当です。さーせん - 131 VIP村人o 2006/11/22(水) 10:12:08.69 ID:nBM1ZcJgO
- >>130
GJ
- 135 駅前食堂のメグ 2006/11/22(水) 11:19:34.80 ID:HpuykSD2O
- 庭師の口調でプリニーを連想する俺はたぶん負け組
- 136 宿屋の女中 2006/11/22(水) 11:41:01.45 ID:2X8isM9mO
- 男「ごふごふ」
庭師「ご主人、まだ風邪っすか?」
男「うん、でも心配してもらうほどのものでもないよ。ありがとう…ごふごふ」
庭師「……。時にご主人、もしあるとしたら…ユニコーンの角と人魚の肉、どっちがいいっすか?」
男「ははは、あるなら頼りたいところだね…。それより悪いんだけど、ちょっと風邪薬を持ってきてもらえる?」
庭師「どうぞ(サッ)」
男「…? あ、あぁ、ありがとう。(やけに準備がいいね…)
それじゃあありがたく…(サラサラ)」
庭師「と、ここでネタばらし。それユニコーンの角っすよ」
男「ぶほっ」
庭師「これにはさすがのご主人も苦笑い」
男「ま、まさか庭か!庭からとってきたのか!」
庭師「いぇーい(ぶいぶいっ)」
男「……あとでそいつに謝ってきてね……角削ってごめんって…」
庭師「ちなみに今晩は馬刺っすよ」
男「ぶほっ」
庭師「だが、世界にはもっとすごい庭師がいた!」
男「か、勘弁してくれ!庭をこっちの世界に持ってこないでくれ!」
庭師「うへへ、冗談っすわかったっすよー。今度から気を付けるっすー。じゃあねーごしゅじーん(バタバタ)」
男「………はぁ……」
人魚「それにしてもあの庭師、ノリノリである」
男「ちょっ!?」
- 137 VIP村人y 2006/11/22(水) 12:32:44.54 ID:xKzmHkQeO
- アンデルセン入りま~す
- 142 武器屋のじじぃ 2006/11/22(水) 14:10:58.69 ID:S16DBmMD0
-
こんな感じでいいのかな?
庭「よっこらせーの、こらさっさー♪」
若「なぁ女」
庭「・・・ん、なんすか?」
若「それ刈ってもどうせすぐ生えてくるんだろ?虚しくならないか?」
庭「あたしゃ庭師ですからねーwこう伸びっぱなしをほっとくわけにはいかないんすよ。
キリがないとはいえ医者が病人をほっとけないみたいなもんすかねー」
若「そうか」
庭「・・・んー、ここもうちょっとかな」
若「でも飽きないのか?こう毎日毎日庭の手入ればっかしてて」
庭「・・・・・・若さん、若さんって今まで生きてきた中で花、いくつ見てきましたか?」
若「え、花?花か・・・えっとー・・・」
庭「・・・あたしゃ庭師やるようになってから色んな花を見てきたんすよ、
そりゃあ子供の図鑑にも載ってるようなものから世界中の誰もがまだ見たことないようなヘンテコなものまで」
若「・・・はぁ」
庭「ま、いいもんっすよ。四季折々、色々あって見てて飽きることなんてありませんよ。
・・・この仕事に就けてよかったと思ってるっす」
若「・・・そうか」
庭「・・・こうして若さんみたいに使用人を気遣ってくれる優しくてカッコいい主人にも出会えたわけだしe」
若「ぁ、え!?ちょ・・・っ」
庭「あははははっ、若さんも見てて飽きないっすねーwwナイスリアクションっすwww」
若「ゃ、雇い主をからかうなぁっ!」
庭「おっとそろそろ休憩の時間だなぁ・・・そいじゃ、失礼しまーすwww」
若「お、おいちょ待っ・・・・・・って足速過ぎだろアイツ・・・・・・」
- 143 VIP村人XL 2006/11/22(水) 14:28:27.57 ID:xKzmHkQeO
- いいすね
- 145 武器屋のじじぃ 2006/11/22(水) 14:55:28.65 ID:S16DBmMD0
-
ちょっと長いけど勘弁
(1/3)
庭「ちゃんと付いてきてくださいよ、なんか最近この庭グレードアップしたみたいなんで」
若「グレードアップ?」
庭「ええまぁなんつーかその、ランダムダンジョン?みたいな感じに」
若「はぁ?」
庭「いやーなんか時空が歪んでるのかなんなのか知りませんけどねぇ。
100万回遊べるっつっても庭の手入れがメンドくなるだけだっつーのにw」
若「つまりどういうことなんだ?」
庭「今まで使ってた地図、ありますよね?あたしが若さんに渡したヤツ。
あれ、使えなくなりましたから」
若「え、使えないってお前はどうしてんだ?今新しい地図を作ってるとか?」
庭「若さんわかってないねぇww庭に入るたびに変わってるんすよ、庭の配置が」
若「・・・マジかよ?」
庭「大マジっす。まぁ一晩帰れなくてもあたしゃ大丈夫ですけど、若さんは大変でしょ?
はぐれないようにちゃーんとついてきてくださいね」
若「ぉ、OKわかった」
庭「お?今のわかったは若とかけてるんすか?w」
若「別にかけてねーよ」
庭「あー・・・っと、ここはまだ手つけてないかな・・・?」
若「・・・しっかし、相変わらずカオスな空間だなぁ・・・なんなんだよあのピンクの物体は・・・
・・・・・・ん?」
庭「んー・・・よし、若さーん行きますよー」
若「おうわかったー・・・オオユリかー、こんなところにもちゃんと普通の花があるのな。
・・・・・・あれ、女?」 - 146 武器屋のじじぃ 2006/11/22(水) 14:56:35.45 ID:S16DBmMD0
-
(2/3)
若「女ーっ、女ぁーっ!・・・・・・っくそ、何処にいったんだ?
雇い主を置いてくなっつーの・・・いやまぁよそ見してた俺も悪いかもしれないけどさぁ・・・
・・・・・・日が傾いてるなぁ・・・」
?「ゲコゲコゲコ!!」
若「・・・!ぅわぁっ!?・・・って何だカエルかよ・・・・・・カエル・・・なのかこれ?
・・・・・・ここって凶暴な動物とかいるのかな、毒蛇とか・・・とにかく女に会わないと出られそうにないな・・・
・・・女ァー!!どこだーっ!!?」
庭「・・・うるさいっすねぇ、そんなに叫ばなくてもちゃんと聞こえてるっすよ」
若「うわぁ!い、いたのか!?」
庭「全く、だから言ったじゃないっすか、ちゃんとついてくてきてくださいって」
若「あ、あぁ、すまん・・・・・・ってお前もちゃんと確認してから移動しろよ」
庭「あーあー、聞こえないっす」
若「ガキかよお前は・・・それにしてもよく俺の場所が分かったな、時空が歪んでるんだろ?」
庭「あー・・・まぁそれはちょっとした秘密があるんすよ」
若「秘密?」 - 147 武器屋のじじぃ 2006/11/22(水) 14:57:41.04 ID:S16DBmMD0
-
(3/3)
庭「ほら、そこの足元にある草、あたしゃ鳴子草と呼んでるんすけどね、
こいつは今の時期だよ鞘の中で乾燥した種がコロコロ動いて音が鳴るんすよ、ほら足とかに当たるとこんな風に」
若「侵入者を知らせるための鳴子みたいだな」
庭「・・・で、この草は横に長ーくツタを伸ばすんで・・・ほら、ここちょっと見て下さい」
若「・・・あれ、ツタの先が消えてる?」
庭「この先が時空のゆがみになってるんす。で、歩きのリズムで鳴子草を鳴らすのなんて若さん以外に考えにくいんで
この鳴子草の鳴っているツタをたどって行ったって訳っす」
若「なるほどね・・・」
庭「・・・それにしても、女ー女ーって若さん迷子の子供みたいでしたよww」
若「あ・・・あーあー、聞こえなーい」
庭「wwwじゃ、そろそろ帰るっすよ。今度こそはぐれないでくださいね」
若「おう」
庭「迷子にならないように手でもつなぎますか?wwほれほれwww」
若「は、はぁっ!?や、止めろよ馬鹿!」
庭「はいはいわかりましたよwwそれじゃ普通に帰りましょうか」
若「あ、あぁ」 - 148 VIP毒蛇 2006/11/22(水) 15:00:25.12 ID:xcTTH9HS0
- 不思議なダンジョンktkrww
これはいいものだ
- 150 愛のVIP戦士 2006/11/22(水) 16:51:46.46 ID:8NyoG3Z70
- これから寝るけどスレ残しておいて!!!!!!
- 151 VIP番長 2006/11/22(水) 17:19:00.45 ID:xcTTH9HS0
- ガンガル
- 157 姫 2006/11/22(水) 19:36:17.62 ID:5/jNs9xq0
-
うぬ等、保守しか出来ぬのか。私も同類だがなァ! 寝る前の援護、推して参る。
男「む、今日は少し早めに上がったようだね」
女「あ、お疲れ様です」
男「君の方が数倍ほど疲れているだろう」
女「とんでも御座いません。旦那様のご苦労の一辺程度なら、私にも解るつもりです」
男「はは……怪我をしているのか?」
女「あ、いえ、これは……」
男「見せてみろ」
女「いえ、たいした傷じゃ……」
男「頼む」
女「……鳳仙花の大型のものが、どうにも種を産む時期だったようで……少々、巻き込まれてしまったようです」
男「すまん。これほど危険と知っていれば、できる限りの用意は出来ただろうに」
女「大丈夫です。比較的軽傷ですから、手当てをすれば、直ぐにでも出られます」
男「また庭に出るつもりなのか? 今日はもう」
女「いえ、今日のうちに種を回収しておかねば……明日には根を張ります……そうなっては、片付けに手間を取ってしまう」
男「今日はもういい。急ぐ必要などないだろう?」
女「しかし、それでは、旦那様のお庭が……」
男「急がないと言った。手当てをして、もう休んでくれ」
女「……はい、仰せのままに」
男「すまないな。仕事の邪魔をしてしまって」
女「いえ……お気遣い、本当に嬉しく思います」
男「やがて嫁ぐ身に、傷など似合わんだろう」
女「そう……ですね」
あれ、ちょっとだけ続きそうだ……寝かせろ。 - 158 姫 2006/11/22(水) 19:53:57.79 ID:5/jNs9xq0
-
女「あの……」
男「ん、すまん。どうやら寝ていたようだな」
女「このような時節に、庭先においでとは……どうかなされたのでしょうか?」
男「いや、君の仕事ぶりを見に、では理由にならないか?」
女「はぁ……差して面白いものでもないと思いますが……」
男「そうでもない。アリゲーターの大群を山刀一本で仕留める芸当など、なかなか見れるものではない」
女「あ、あれは……ちょっとしたアクシデントといいますか。本来狩るべきではなかったのですが……」
男「しかし勝手に増えたものだ。いずれ狩らなければならなかった。しかし庭師というのは、万能な者なのか?」
女「……ただの庭師に、この庭は任されません。そうですよね?」
男「そうだった。それより、その花は、どうした?」
女「これは……これも、狩る予定ではなかったのですが、周りにこれよりも繁殖力の強い植物がありまして、やむなく」
男「移しかえることは、できないのか?」
女「……この花は、一夜限りしか咲けない花です。この環境で生きていたのが奇跡的なほど弱い生き物ですが、繁殖すると更に危険ですので」
男「危険?」
女「根に猛毒があります。なので、根枯らしを少し使いました」
男「ふむ……しかし、それなら花を摘む理由は?」
女「それは……部屋に飾ろうかと……」
男「ほう。押し花か」
女「いえ、花瓶に」
男「一夜しか咲かんのだろう?」
女「ええ、ですから、花瓶に」
男「そうか……儚いな」
女「そうですね……一夜限り。私も憧れる言葉です」
男「? 何の話だ?」
女「いえ、何も」 - 161 悲しい一人暮らし 2006/11/22(水) 20:09:21.83 ID:irWRMeUp0
- 庭「あの~若~?ちょっといいっすかぁ~?」
若「うん?何の用だ」
庭「いや、まだ入ってないエリアに行ったらですねぇ~足跡が
見つかったんですよぉ~」
若「誰か迷い込んだんじゃないのか?」
庭「それがですねぇ・・・まぁついてきてくださいっす」
庭「これなんですよぉ~」
若「これは・・・35cmいやそれ以上か・・・?」
庭「これってもしかしたらですよねぇ~」
若「いくらうちの庭でも・・・いやまさか・・・」
庭「・・・・・・」
若「・・・・・・」
庭「・・・ジャイアント馬場?」
若「んなわけねーだろ!!!」
- 162 宿屋の女中 2006/11/22(水) 20:56:42.33 ID:xcTTH9HS0
-
チョキチョキ
女庭師「この木~なんの木 気になる木~♪」
若 「そういえば、その歌に出てくる木って
なんて名前なんだ?」
女庭師「え?これっすか?
ん~教えてもいいすけど、国から狙われますよ」
若 「なっ!?」
女庭師「なんかトップシークレットらしいですし
あの事件と同じぐらいやばいって言われるんすよ・・・」
若 「マジかよ・・・」
女庭師「教えましょうか?」
若 「い、いや・・・遠慮しとく・・・」
女庭師「そうっすか(若っておもしろいっすね~)」
チョキチョキ
女庭師「名前も知らない~ 木ですから~♪」 - 163 武器屋のじじぃ 2006/11/22(水) 21:23:57.21 ID:xcTTH9HS0
-
ガァァアァ!
若 「おわっ!何か出た!」
女庭師「若、下がってくださいモルボルっす」
若 「ファンタジー寄りが強いなここはっ」
女庭師「くさい息に気をつけてください
たぶん若だったら即死っすよ」
若 「は、早く倒してくれ」
女庭師「おまかせっす。あ、ラーニングは」
若 「するな!」 - 164 暴れん坊VIPPER 2006/11/22(水) 21:28:04.17 ID:Egk7mS8I0
- 庭師「旦那!旦那!」
旦那「どうしたんだい?そんなに慌てて」
庭師「これを見てほしいっす!」
旦那「なんだい?その真っ黒なのは」
庭師「チョコバナナっす」
旦那「美味しそうだねぇ」
庭師「旦那も一緒にたべるっす!」
旦那「おや、まだあるのかい?」
庭師「あの木になってるっす!おいしいっすよ」
旦那「随分と不思議な木を見つけたね」
庭師「これぐらいはまだまだっすよ。はい、旦那の分っす」
旦那「ありがとう、いただきます」
庭師「チョコが好きだから先に舐めちゃうっす!」
庭師「はむ・・・ちゅぷ・・・ふちゅる・・・・・・ちゅっ」
旦那「( ゚д゚ )」
庭師「な・・・なんっすか?そんなに見られると恥ずかしいっすよ」
旦那「・・・いや、何でもない」
- 167 花魁 2006/11/22(水) 22:00:45.16 ID:eNGbQ+hH0
-
縁側に一人座りながら、庭師がいつものように剪定しているのを見ていた。
真剣な眼差しで木々と対峙する庭師。
口元に浮かんだ笑い。これはいかん。微笑みを緑茶と一緒に啜り込む。
「旦那様」
意識の糸を緩めた庭師が私を呼んだ。白い息が空中を舞ってから形を無くしていく。
風鳴きの音がする。森の中から吹いているようにも思えるし、森が風を吸い込んでいるかも知れなかった。
「なんだい」
「クリスマスが、近いっすね」
庭師が半ば惚けた口調で言った。くりすます、庭師の言葉をそのまま繰り返してみる。
くりすます、か。
「え……まさか旦那様。クリスマスを知らない、とか」
「それはない。知っているが――久しく関係していないな」
素早い否定をして、この庭が『こう』なっていなかった頃は勿論、な。付言する。
こうなっていなかった頃。
私の言葉を今度は庭師が繰り返す。
「旦那様、それなら――」
漏れる白い息。心許ない形を持って世界に現れるそれ。
そうして、消える。
「ん?」
「植えてみませんか? モミの木の苗っ!」
庭師の言葉が聞こえ、それを理解した瞬間。何年先になるか。私は言葉を返していた。
近寄ってきた庭師が腰に巻いていた道具袋の中から小さな苗を出す。
- 168 花魁 2006/11/22(水) 22:02:13.51 ID:eNGbQ+hH0
-
「……用意周到じゃないか」
「…………えへ」
「えへ、て。君な……」
ため息は白く具現する。更に追加と長く重いため息を吐いて。
「余計、混沌とした庭になるな」
くつくつと笑うと、庭師が両手に持っていた苗が徐々に地面へと垂れ下がってくる。
ダメ、ですか……? 目が。目が訴えている訳だが。
「……いや、それもいいだろう」
またくつくつと喉の奥で笑う。彼女は息を呑んで。
それから
「この木が大きくなる頃には庭だって立派になってるっす!
って言うかします! 自分が立派にします! モミの木に合う感じの庭に!」
……家は一応、純和風なんだが。
更に浮かんだ苦笑いの理由を明かさず(知れば必ず落ち込むだろうから、な)彼女に見せて。
ああ。庭にもたらされるこの『歪み』が、
この目の前の庭師による物と言うだけで無類の幸福を覚える私は――
私はこの庭師を『特別』と見始めているのだろうか、と。
もっともその考えは吐く息よりも脆弱な形として私の胸に落ちて、消えただけではあったが。
>>95借りたっ。 - 169 VIP村人XL 2006/11/22(水) 22:22:48.11 ID:nBM1ZcJgO
- >>168
GJ!
- 170 VIP足軽t 2006/11/22(水) 22:25:27.27 ID:/gKNNW5L0
-
「……まあ、薄々はわかっていたんだがな」
「いやぁ、見事な異世界ぷりっすね」
「にしても一日でここまで成長することは無いだろ」
「大体7、80mってとこっすか。これだけ大きいと飾りつけも大変ですね」
「一応確認だが、アレは本当にモミの木の苗だったのか?」
「ええ。ごくごく普通の苗っす」
「……」
「ま、良かったじゃないですか。今年のクリスマスに間に合ったと思えば。さて、飾りつけー♪飾りつけー♪」
>>168 ゴメン死んでくる - 172 花魁 2006/11/22(水) 22:43:40.31 ID:eNGbQ+hH0
- >>170
いや、170の方がこのスレに合ってるwwwww
- 173 VIP将軍 2006/11/22(水) 22:55:40.00 ID:IWZ/rnKX0
-
ピンポーン
「ちわー、自衛隊の者ですがー」
若「じ……自衛隊!?」
庭「あ、やっと来たみたいっスね。さすが体育会系、無駄に時間に正確っスwwwwww」
若「やっぱり庭師さんが呼んだんですか……」
庭「そうっスよwwwwwwわざわざ呼ばなくても遠からず国家権力に取り潰されそうな家っスけどねwwwwww」
若「……しかし、なんでまた自衛隊なんか……」
庭「あれっ、言ってなかったっスか? きのう庭にサーベルタイガーが出たんスよwwwwww」
若「サーベルタイガー!?」
庭「そうっス。で、そんなの居ちゃ命がいくつあっても足りないんで駆除してもらいに来たんスwwwwww」
若「な、なるほど……しかし、あの、出来れば前もって相談していただけると嬉しいのですが……」
庭「何言ってんスかwwwwww相談してる間にソイツが外に出て子どもとか襲ったらどうするんスかwwwwww」
若「それはそうですけど、その、もうちょっとこう……」
庭「細かいっスねwwwwwwそんなんじゃ童貞以前にモテないっスよwwwwww」
若「……もういいです」 - 175 宿屋の女中 2006/11/22(水) 23:11:29.86 ID:IWZ/rnKX0
-
庭「にしてもこの庭無駄に広いっスねwwwwww東京ドーム何個ぶんあるんスかwwwwww」
若「まあ、歴史だけはある家ですので……ここら一体の土地はすべてうちの物です」
庭「……ってことは、若と結婚したら大地主っスねwwwwww結婚しましょうよwwwwww」
若「! な……い、いきなり何を言い出すんですか!?」
庭「あはは、冗談っスよwwwwww土地ったってこんな異次元空間じゃなんの価値もないでしょwwwwww」
若「……わ、悪い冗談はやめてください」
庭「あ、本気にしたんスかwwwwwwさすが童貞っスねwwwwww」
若「に、庭師さん!///」
庭「サーセンwwwwww」 - 176 VIP皇帝 2006/11/22(水) 23:15:06.11 ID:nBM1ZcJgO
- >>175
このノリ好きだwwwww
- 177 庭師+計算済み 2006/11/22(水) 23:27:52.43 ID:oHx7LsmR0
- 庭「またVIPっスかwwwwww」
若「いや、今日は久しぶりの休みだし……」
庭「少しは外に出て日に当たった方がいいっスよwwwwwww」
若「いや……日光苦手だし……」
庭「モテるとかそれ以前の問題っスねwwwwww」
若「……」
庭「だから童貞なんっスよwwwwww」
若「…… (ブチッ」
庭「逆切れっスかwwwwww」
若「いいだろう。そこまで言うならお前で卒業してやる!!」
庭「えっ……!?そ、あ、まっ……!!」
庭「(計算通り!)」
- 179 VIP賢者 2006/11/22(水) 23:44:31.02 ID:92ECz/FaO
- 庭師のノリが好きだ
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新ジャンル「庭が異世界」01_vol4