あまのじゃっく
新ジャンル「魔王日記」01_vol5
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a_jack
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新ジャンル「魔王日記」
- 897 おせち(150㌦) 2006/12/13(水) 23:40:34.27 ID:dZdR63ZFO
- >>1流のサプライズや!
(´;ω;`)ブワッ
- 898 黒豆(二粒) 2006/12/13(水) 23:40:39.25 ID:W5hNmeEKO
- はたしてhappy endなのか?
- 907 魔王&勇者 ◆hPAjjoCLiI 2006/12/13(水) 23:43:08.84 ID:L+dgg3mE0
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◇の月◇の日
魔王の住処
城を取り囲む漆黒の騎士達
魔王「(ついに来たか・・・。)」
魔王「ようこそ、我が居城へ」
騎士A「そなたが魔王であるか?」
魔王「いかにも」
騎士B「ならば我らがここへ来た理由もお分かりであろう」
騎士C「魔王、覚悟!!」
大地に響く蹄の音
勇者『待ったあああぁぁぁぁ!!』
全員「「「「「「「!?」」」」」」」
勇者『はぁ・・・はぁ・・・っ』
騎士B「そなたは勇者殿・・・。何故止めなさる?」
勇者『この者は確かに魔王だ。だが、決して人間に害など与えていない!
滅ぼす理由がないはずだ!』
騎士A「何をおかしな事を・・・。魔は全て滅ぶべし。
それ以外に何の理由があるというのです?」
勇者『それがおかしいと言うのだ!何故、無害な者を殺す!
彼らは何もあたし達と変わらない。ただ普通に生きているだけなんだぞ!!』
騎士達(ざわざわ・・・ざわざわ・・・)
魔王「勇者・・・」
??「滅ばねば理由・・・。それは他ならぬ魔王自身が理解しておるだろう・・・」
- 908 魔王&勇者 ◆hPAjjoCLiI 2006/12/13(水) 23:45:15.41 ID:L+dgg3mE0
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勇者『貴方は・・・司教様!』
司教「久しいな、勇者よ」
勇者『司教様!魔王が理解しているとはどういう事なのです!』
魔王「司教殿。構わない、私を討て」
勇者『魔王!!』
魔王「勇者が無理でも、貴方ならば出来よう。」
司教「・・・・・・・・・」
勇者『答えろ魔王!どういう事なのだ!』
魔王「・・・」
勇者『そうか・・・。わかった』
魔王の前に立ち背中を向ける勇者
勇者『お前が答えぬと言うのなら、あたしはお前を守るだけだ』
魔王「!」
勇者『さぁ来い!こいつには指一本触れさせぬ!!』
騎士A「皆の者、勇者殿はご乱心なされてしまったようだ。
仕方がない。貴女も討たせて頂きます」
ガシャンと向けられる刃
司教「待ちなさい」
騎士A「司教様・・・」
司教「このまま理由を話さねば無駄な血が流されよう。
魔王よ、それはそなたも望むまい?」
魔王「(コクリ)」
司教「勇者よ。魔王を滅ぼさねばならぬ理由だったな。
彼はな・・・贄なのだ」
- 910 魔王&勇者 ◆hPAjjoCLiI 2006/12/13(水) 23:46:38.10 ID:L+dgg3mE0
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勇者『に・・・え・・・?』
司教「そう。この世界に捧げる供物。
そして勇者とは供物を捧げる事のできる唯一の存在。
それが勇者と魔王なのじゃ・・・」
勇者『な・・・』
魔王「そして司教殿。貴方は先代の勇者だ。
もう一度貴方に苦しめという事の重さ、重々承知している上で頼みたい。
私を討ってくれ。」
勇者『魔王!!』
魔王「わかってくれとは言わぬ。だが私が滅びねばこの世界は崩壊してしまうのだ。
勇者もその為に私を討とうとしたのだろう?」
勇者『違う!最初はそうだったかもしれない。
でも今、あたしが滅ぼしたいのはお前を縛る魔王という肩書きだ!!』
魔王「・・・ありがとう、勇者。だが私の体も限界なのだ。
贄とならなかったとしても、どの道私の体はもう長くはない・・・。
同じ滅ぶなら、せめてこの世界の供物となりお前達を守りたいのだ」
勇者『ふざけるな・・・っ、何故お前が滅びねばならん!!
贄なくして存在できぬ世界なら滅びてしまえばいい!!』
魔王「・・・困った事を言うな、勇者よ・・・。私とて滅びたくない・・・。
もっと皆と過ごしたい。もっと・・・勇者と一緒に・・・居たいのだ・・・」
勇者『っ・・・・・・!』
司教「魔王・・・」
魔王「司教殿、最後にもう一つ頼みがある」
司教「なにかね・・・?」
魔王「私が滅びた後も、次代の魔王と勇者が生まれるだろう。
だが、それが魔物と人間の争いの理由にはならぬはずだ。
どうか、どうか争いのない平和な世になるよう勤めて欲しい・・・」
司教「・・・神の名の下、そなたの魂に誓おう」 - 912 魔王&勇者 ◆hPAjjoCLiI 2006/12/13(水) 23:48:10.60 ID:L+dgg3mE0
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魔王「感謝する。
さぁ、勇者よ。お別れの時間だ」
勇者『・・・魔王よ。あたしは勇者だ。
勇者は魔を滅ぼす者。だからお前はあたしの手で眠りにつかせよう』
魔王「・・・ありがとう・・・」
勇者『だが、眠るのはお前だけじゃない。あたしも一緒だ』
魔王「なっ!ダ、ダメだ!!」
振り向き魔王を抱きしめる勇者
勇者『ふふ・・・こうしてお前を抱きしめるのは初めてだな。
さぁ、もう離さぬぞ?』
魔王「勇者・・・・・・」
勇者『魔王・・・短い間だったがお前と過ごした時間。
とても楽しかったぞ!』
魔王「ああ・・・、私もだ」
静かに呟きあう互いの名
2人『「・・・愛してる・・・」』
辺りに響く刃の音
そして───。 - 940 魔王&勇者 ◆hPAjjoCLiI 2006/12/13(水) 23:55:59.02 ID:L+dgg3mE0
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─5 years after.─
○の月○の日
『パパといっしょにおべんきょうをした。
むずかしいけどせかいをまなぶのはたいせつなことなのだ。
それにパパはやさしいからおべんきょうもきらいじゃない。
っていったらほめてくれた。
うれしい。
でもママがうらやましそーにみてたのがこわい。
やれやれ。むすめにしっとしないでほしいものだ。
しかたないから、あとでママともあそんであげよう。
そういえば、まえにせんせーがパパとママはえらいひとだって
いってたけど、とてもえらいひとにみえないのはどうしてだろう。
でも、えらくなくてもあたしはパパとママがだいすきだ。
とってもなかよしのパパとママがだいすきだ。
これからもずーっとなかよくいっしょにいようね!』
~Fin~
- 942 年賀状(来なかった) 2006/12/13(水) 23:56:37.97 ID:j7h4TO1K0
- >>940
え?
え?
どうなったの?
ハッピーエンド?
- 943 猪(子持ち) 2006/12/13(水) 23:56:51.89 ID:IKtJ5XvE0
- >>940
次世代END!
ktkr!!
- 945 書初め(今年こそ素人デビュー) 2006/12/13(水) 23:57:20.26 ID:yA7dKGLB0
- >>940
。・゚・(ノД`)・゚・。
- 946 猪(ピーマンきらい) 2006/12/13(水) 23:57:23.85 ID:cKqSb7/N0
- あーすっきりした
>>1乙
- 950 猪(汗かき) 2006/12/13(水) 23:57:56.95 ID:erSaqROB0
- ぬぅうぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。・゚・(ノД`)・゚・。
ゆーしゃとまおうはずっと一緒だぁぁぁぁぁぁ
- 951 ほうれん草 2006/12/13(水) 23:57:57.46 ID:5KsWKTx+0
- /ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
/ ヽ__/ ヽ
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|. U (__人__) U | 悲しくないのに
ヽ /
/ \ なぜか泣けてくる・・・
/  ̄ ̄ヽ / ̄ ヽ
ヽ_______/ \__/
- 962 コンニャク 2006/12/13(水) 23:59:19.19 ID:js5DPBl80
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2人は世界を変えたんだよね?死ななくて済んでしあわせなんだよね?
よかった
>>1乙!保守がんばってた住人も乙
- 972 まさかの富樫 ◆hPAjjoCLiI 2006/12/14(木) 00:00:15.84 ID:xl2bUwWZ0
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はい、これで正真正銘おしまいです。
最後に投下してよかったかどうかはわかりませんが、
とりあえず物語を完結させる事が出来て本当に良かったです。
賛否両論あるとは思いますが、あくまで素人の投下が終わったという事で。
気に入ってくれた方も気に入らなかった方も( ´._ゝ`)フーン程度でお願いします。
最後に。
支援してくれたみんな、ありがとおおおおおおおお゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
ノシ