Claustrophobic EZX





エレドラみたいな外観をしているけど、収録されている音は生ドラムの音なので間違えないように。
CLAUSTROPHOBICというのはあまり聴き慣れない言葉だけど、これは閉所恐怖症という意味で、
この音源が狭い部屋に設置されたドラムセットの音を録音したものである事から来ているらしい。

狭い部屋で録られたというだけあって、
各キットピース用のマイクには残響感のあまり無いドライな音が収録されており、
オーバーヘッドマイクやルームマイクに含まれる残響感も、他のEZXよりもずっと控えめなものとなっている。

音の傾向としては、他の音源よりもひとつひとつの音色がコンパクトにまとまっている感じ。
余韻が比較的短くすっきりした音色が多いので、早いフレーズや手数の多いフレーズをやるのにも良いかも。

あとこの音源は、他のEZXに比べて、オケに混ぜた時に他の音に埋もれずに聴こえてくれる傾向があると思うので、
音数の多い曲で使ったり、音圧のある曲で使ったりすると良いと思う。
逆に、音数が少ない曲で使うと、なんとなく浮いて聴こえちゃうような気もする。(音作りにもよるけど。)

あと、これも音作りの方向性によって感じ方が違ってくるだろうから断言はできない部分なんだけど、
俺としては、この音源は他のEZXよりも各サンプルが既に完成形に近い形で収録されているような印象を受けた。
特にハイハットとスネアは、もうそのまんま使っても問題ないくらいの音で収録されてる気がする。
特にハイハットには何かざらざらさせる系のエフェクトがかかってるみたいで、そのまんまでも非常に心地よい音がする。

ミキサーはこのような大所帯になっており、
各キットピース用のマイクとルームマイク、オーバーヘッドマイクの他、
コーラスがかかったマイク(もしかしたらこれコーラスじゃなくてただのステレオ感強調かも)、
アタックが強調されたマイク、リバーブがかかったマイク、歪みエフェクトがかかったマイク、
が用意されているので、これらの音量調整をするだけで結構な音作りができる。

この音源はキットピースやアーティキュレーションの種類も豊富なので、音色選びの幅も広いというのも大きな特徴。

バスドラムなんかは、こんなに要らねえよってくらいの量が用意されていて面白い。

あとは、サブスネアとサブハイハットが用意されているので、
それらを駆使すれば普段はできないようなグルーブを表現できて便利かもね。
特にサブスネアがあるとフィルインの際に選択肢が増えるので面白いよ。

ドラムセット画面の一番左側に位置するMIDIパッドには、
鈴やトライアングル、ハンドクラップといったオマケ的な音色が入っている。
アクセントとして効果音的に使えるし、音色によっては刻みとして使って見ても良い。


総評としては、
この音源の音は生ドラムっぽい自然な音ではないので、生バンド系の曲には向かないと思うけど、
そういう生っぽさを求めない曲であれば結構緒幅広く使えるんじゃないかな。

生ドラムサウンドでは人間的過ぎる、かといって打ち込みドラムサウンドでは機械的過ぎる。
…みたいな時にお勧めかも。

用途としては、代理店ページには、
ダンス系/R&B/ヒップホップ/モダン・ポップスって書いてあった。

気に入らなかった点は、
ミキサー画面で、スネアの表裏のマイクがひとつのスロットにまとめられてしまっている点。
同じくミキサー画面で、4つのタムのマイクが2つのスロットにまとめられてしまっている点。
だった。

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最終更新:2013年02月21日 21:30